Coda 泡沫の少女
私ね、こう思うんだ。
本当に叶えたい願いって、『叶っちゃいけない』時があるんだって。
……突然そんな事言っても、訳わかんないよね。
変だなーとか、何言ってんだーって、思っちゃうよね。
でも、それでも――やっぱり私はそう思うんだ。
だって、心の奥にぎゅっと握りしめてる願いは、その人を形作ってる大切なものだと思うから。
叶えたくて仕方なくて、それでも叶わなくてどうしようもなくって。
いっぱい悩んで、泣いて、落ち込んで。
……たまに、逃げ出したくなって。
そうやって遠回りした時間とか、苦しかった事とか、そういうの全部含めて大事なんだと思う。
もしその先にあるものが、叶えたい願いじゃなかったとしても、ね。
それは形を変えてずっとあなたの中に残り続けるから。
……でも、さ。
そうは言っても、やっぱり願いって簡単に消えたりしないよね。
やっぱり出来るなら、叶えたいって思うよね?
それは全然悪い事じゃないよ。
むしろそれは、とっても大切な事。
だから、ね?
願うことだけはやめないで欲しい。
前に進む事を、諦めないで欲しい。
未来から目を背けて歩くような事は、私はして欲しくないなって思う。
ちなみにそれは、どのくらい叶えたい事なの?
叶ったらどのくらい嬉しい事?
叶わなかったら……どのくらい、悲しい事?
私は大した事は出来ないけど……ちゃんと聞く、それは約束する。
だから話してみて。
――あなたの叶えたい願いを、私に教えて?




