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第89話【神獣・グリフォンからの依頼】


 

 大空にバサバサッと大きな翼を広げ、俺たちの前に一匹のグリフォンが着地した。


神獣として讃えられてるグリフォンが何のようだと武器を身構えたが、戦闘する意志は見えない。


それよりも気になったのはイメージしていたグリフォンよりも魔力や身体が弱々しい感じが気になってしまった。


なのにこちらに鋭い眼光を向けてきていた。

 

  鎌をショルダーに仕舞い、グリフォンに不用意に近づくと、ヘレナ達騎士団は戸惑いを隠せなかった。


すると、本城が声を掛けてきた。

 

「丈、大丈夫なのか!?グリフォンって滅茶苦茶強いんだろ!?」

 

「大丈夫だ。敵意は感じないし、どうやら、俺に用事があるみたいだしな…」

 

『その通り、我はグリフォンの長。強き者よ。我らを救済してくれぬか…?』

 

「…神獣・グリフォンが人間に頼らないとダメなぐらい追い詰められるって事なのか?」

 

 話を聞いていたヘレナが俺の後ろから恐る恐るグリフォンに訊ねた。グリフォンは非常に勇猛であり、その巣に財宝を隠し持つという。 ときとしてドラゴンさえも追い払う激しい一面を持つ為に神獣と呼ばれているらしい。

 

 話を聞いてみると、グリフォンの生態系は正真正銘の一雄一雌の繁殖行動を持ち、他の鳥類と違い浮気をすることもない。


群れの長といっても基本的に群れの雌のが発言力が強く、このグリフォンは長といっても群れの中で一番強いグリフォンの夫であるからという理由だという。

 

「…具体的にどう助けて欲しいんだよ…?話聞く限りだとかなり小規模な群れなんだろ?」

 

『その、卵を狙うタイラントフォレストパイソンをどうにかして貰いたい…』

 

「タイラントフォレストパイソン…?」

 

話を聞く限りだと、そのタイラントフォレストパイソンは大食漢であり、この魔物が出た森からは、魔物だろうが何だろうが生き物はすべて消え去ると言われているそうだ。大柄な体格のグリフォンも一口で食べられるそうで厄介な相手であるのは間違いないだろう。

 

 だが、仮にも神獣と呼ばれているグリフォンが俺に助けを求めてくるのは疑問がある。グリフォンを一口で飲み込んでしまうほどの巨体の持ち主であっても飛行能力のあるグリフォンがただデカいだけの蛇の魔物に苦戦するだろうか?

 

 グリフォンはタイラントフォレストパイソン自体は倒せるが、問題なのは食糧難で群れが弱っているというのだ。エルサレム森林ではタイラントフォレストパイソンのせいで魔物が移動してしまったために獲物が不足してしまっている。

そして、俺らが討伐してしまった断崖の草原にいたホーンブルをあてにしていたそうだが、獲物がなく群れ全体で争い事が増えてしまっているそうだ。

 

 グリフォンの長として、フォロカルを倒した俺らなら何とかしてくれるのではと藁にもすがる思いで人の街に来たそうだ。

 

 結果的に俺らが依頼で討伐した魔物は元々はグリフォンの獲物だったが、タイラントフォレストパイソンが来てしまった事で生態系が崩れてしまったということか。

 

俺の考えている事を見抜いたのか、イザベルはタイラントフォレストパイソンは首を切り落としても暫くは動き続ける上に巨体ゆえ森の木々をなぎ倒してしまい、周辺が破壊されて魔物が住みにくい環境になってしまう。結果的に魔物の大移動が起こり人間の街に被害が出る為、『森の厄災』と呼ばれているのだという。

 

 すると、ヘレナはタイラントフォレストパイソンは海辺にも現れてサハギンの群れを襲うこともあるというのだ。前に起きたサハギンとバースト・ボアの襲撃の原因はタイラントフォレストパイソンによるもので、知性が低いために普通の魔物であれば近づかないグリフォンの縄張りに餌を求めて入ってしまったのだろうと推測する。


 早めに対応した方が良いだろうが、先ほど戻ってきたばかりで全員が万全の状況ではない。


イザベルも精神的な疲労もあるだろうが、グリフォンに知り合いがいるそうだ。


イザベルの話ではグリフォンは基本的に雌のが強いため、このグリフォンはそのグリフォンの夫なのだろうというだ。

 

取りあえずはイザベルとヘレナの2人を背中に乗せて貰い、後は待機という形に決まった。フォロカル戦で全員疲れているだろうし、身体や休めて欲しい。最悪の場合はイザベルの空間魔法で来て貰う方向だ。

 

ヘレナに同行して貰うのは、場合によってはグリフォンらを俺らの屋敷で面倒を見るつもりでいる為、ダイアラック王国の王女でもあるヘレナが側にいれば交渉するのに楽だからだ。


タイラントフォレストパイソンを討伐できたとしても、グリフォンの獲物となる魔物がいないだろう。


魔物がある程度戻ってくるまでは面倒を見るのも良いだろう。

 

 だが、高城は一番働いていた俺が向かうのは大丈夫なのか訊ねてきたが、長時間労働にはなれていると頭を撫でると九条に後の方向などを任せても良いかと訊ねるとため息をつかれてしまったが了承してくてた。

 

 


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