第66話【大地と空を蔓延る竜種】
竜種は火竜・水竜・氷竜・地竜・岩竜・緑竜・風竜・雷竜・そして黒竜の9種類確認されてるらしい。
竜種には特徴があり、翼を持たない地竜や岩竜、緑竜は山脈や深い森深く生息し、水竜や氷竜等は特定の地域でしか生息できないといった特徴がある。
目の前にいる地竜は竜種の中では比較的に縄張りがある為発見しやすい。ただ問題なのは、竜種の亜種である飛竜よりも鱗が頑丈で並みの武器では刃は通らないといわれている。
九条は作戦内容をわかっているようだ。ダグラスとともに土魔法のアース・クリエイトを発動させて地竜の足元に土を固定する。そこにヘレナさんの氷結魔法で地竜の足元を凍らせて動きを封じこめだ。
問題なのはこの後だ。流石に長くは持たない為、アース・フォールを使って地竜の足元を沈めて上体を前のめりさせ氷の足場の上に穴に落としてしまえば抜け出すのに時間が掛かる。
そして、上空からは水の槍と雷鳴魔法が放たれ、直撃した飛竜達が次々と落ちてくるだけでなく下にいた地竜の上に落下してくるようになっている。
「今回は雷鳴魔法が使えるリリアンがいたけど、ヘレナさんの氷結魔法で氷の槍を降らせるのもアリですね。エイルさんがホーリーシールド覚えれば、飛竜退治はかなり楽になると思いますよ?」
「だが、飛竜はともかく地竜はどうやって倒すんだよ?俺らの中でユニーク武器持ってるのは副団長だけだぜ?」
「確かにそうですけど地竜って尻尾と鼻先が弱点何ですよ。ダグラスさんの槌なら鼻先狙えますし、マグノリアさんの斧と力なら十分倒せますよ?」
「丈くん!飛竜全部落ちたで?」
「よし、梨沙は俺と飛竜処理な?イザベル、バレッタ、綾香、マグノリアさん、ダグラスさん、ヘレナさんで地竜の始末を。残りのメンバーは周りの警戒を頼むな?この様子だと『まだ何か来る』と思ってるのがいい…」
どうにも都合が良すぎるような気がするが、放置しておく訳にも行かない為、討伐するしかない。全員が一斉に行動を開始し、飛竜と地竜の討伐に動き出す。
すると、本城が前にエレノアに聴いた事を思い出した。この山を越えた先には強い女の国として有名なレスリア王国があるが、レスリア王国の古い風習に強い女戦士が地竜狩りをする風習があり、レスリア王国から逃げて来たのではないかという。
少なくとも並大抵の冒険者では竜種に遭遇したら逃げるのが精一杯だといわれている。
今の状況で一番確実なのは、このメンバーであればたいした敵ではない。
「竜種だからって俺達が負けてる訳じゃない。桃華!チアリーダーで全員の支援頼む!エイルも支援だ!地竜はヘレナさん、ダグラスさん、俺で少しだけ足止めします!ネムは水魔法でウォーターランスを、リリアンは雷鳴魔法を飛竜の上に魔法陣を展開させて発動!」
「マジかよ!?竜種と飛竜相手にやり合うのか!?」
「これから何度もあるかも知れねぇし、丁度いいだろ?それに、ドラゴン退治すれば騎士団の面子も立つだろ?ダグラス、土魔法は地味だが仲間を護るのに有効的な魔法だぜ?アース・クリエイト使えるよな?ヘレナさんは氷結魔法で足元を凍らせて下さい」
「ウチはホーリー・シールドで綾香は全体の防御やね?」
九条はそう微笑みながら訊ね、俺が頷くとすぐさま後方の指示を出してくれた。そのおかげもあり、数十分もしないうちに断崖の草原に居た大量の飛竜と地竜は討伐され、それぞれがレベルアップしたようだ。
ダグラスとマグノリアに至っては、長年の夢だった地竜を討伐できた為にハイタッチして大喜びしていた。本当にこれで終わりなのか?流石に考えすぎかと口元を手で塞いで考え込んでいると、九条が尻尾を掴んできた。
九条の顔をみる前に辺りを警戒していた高城の声が耳に聴こえてた。
「丈くん!何かスゴいデッカいやつが地竜連れてこっちに来てるよ!?」
高城が指を指す方向をじっと見つめると、5匹の|地竜《アース・ドラゴン》の他に岩竜と一際目立つ巨大な岩の身体持つ岩竜の姿が見えたが、その背後には更に巨大な上位種の巨岩竜が地面から出現したのであった。
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