レベル139-2 片付かない問題をいつまでも気にしてられません
変わらない日々が続く中でも、少しばかりは良いこともある。
建築が進められていた小屋の一つが完成し、人を受け入れられるようになった。
それを見越して、周旋屋から新人を募っていく。
予定の人数は十人。
以前と同じように、経験は無くても良いがやる気は求めた。
採用試験として実際に妖ネズミ退治もこなし、やっていけるかを試してもいく。
今回はサトシも連れてきていた。
トオルだけで人を見ていても限界がある。
別の人間からの視点も加えて人を採用しておきたかった。
今後も人を増やしていくとなると、トオルだけで物事を進めていくわけにもいかなくなる。
そんな将来を見越して、一団の中にも仕事が出来る人間を作っておきたかった。
いずれはサトシだけでなく他の者にもやらせていくつもりだった。
採用予定十人に対して、応募してきたのが十三人。
うち、やっていく意志を示したのが十一人。
それらをトオルは採用した。
サトシも特別難色を示すような者はいなかった。
戦闘にしろ解体にしろレベルのない人間ばかりである。
成果は期待できなかったし、トオルもそれは諦めてる。
大事なのは、実際にやってみてそれでも続けていく気があるかだった。
それでも差がひらいていくものではあるが、続けていく事である程度の所までは到達出来る。
確認したいのは、その意志があるかどうかだった。
実際にやってみれば、自分に向くか合わないかも見えてくる。
駄目だと思って辞退するなら、その方が幸せでもあるだろう。
それでも残った十一人である。
すぐに駄目になるような事はないと思いはした。
三月に入った新人をあらためてサトシに任せ、トオルは妖犬退治に向かっていく。
これから半年ほどは新人の訓練に付きそう事になる。
戦力が下がるが仕方ない。
三ヶ月もしてレベルが上がればそれほど手間もかからなくなる。
サトシによると、そこまで行けば目を離していてもそれほど問題はないのだとか。
丁度その頃にはもう一つの小屋が完成し、兵士の志願者がやってくる。
サトシにはそのまま兵士の面倒を見てもらう事にした。
それでも人手が足りなくなるだろうから、レンをお目付役に回すつもりではいる。
開拓開墾の護衛をしてる方に、レベルの上がった新人を回そうとも考えていた
そちらから妖犬退治に回ってもらう人間も抽出する事も合わせて。
レベルは十分な所にまで上がってるので、妖犬の方の穴埋めも十分に期待出来る。
ただ、開拓開墾の護衛として見れば人手は足りない。
どうにかして、今作業をしてる者達と同数をもう一組送り込みたいところだった。
それも踏まえて、現地にトオル達の小屋を建設したかった。
(でも、それだけじゃ駄目だよな)
妖犬は稼げるが、それだけではやはりまだ足りない。
その上を目指さないとどうにもならない。
(レベルを上げて、人数を増やして、遠くまで出かけて……)
先はまだまだ長い。




