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【完結】転生したけどやっぱり底辺ぽいので冒険者をやるしかなかった  作者: よぎそーと
その6 たぶん、次への一歩だと思われる何か
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レベル137-1 心機一転、がんばっていきましょう

(思った程でもないか)

 結果に期待していたわけではないが、少々落胆はする。

 新人達のレベル上昇の結果が、思った通りでもない。

 といっても、伸びてないわけではない。

 戦闘系の技術がレベル4に到達してないというだけの事だった。

 レベルアップと言っても、同じ技術だけが上昇していくわけではない。

 横道にそれて別の技術のレベルが上がる事もある。

 新人達にもそれがあらわれており、戦闘技術がレベル4に到達したのは全員というわけではなかった。

 十五人の新人達のうち、戦闘に従事してるのが七人。

 そのうちレベル4になったのは三人。

 四人が据え置き状態である。

(まあ、それならそれで)

 やりようはある。

 それらにはアツシをお目付役にして妖ネズミ退治を任せる事にする。

 レベル4にはなってなくても、レベル3にまでは上昇してる。

 妖ネズミが相手なら十分に役目を果たせる。

 開拓開墾の護衛も必要だし、そちらの方に一任する事にする。

 それ以外は妖犬退治に出向く事にする。

 戦闘担当だけで十人近くになる。

 しかも全員がレベル4以上。

 以前の時より余裕があった。

(これならいけるかな)

 質も量も格段に上がってる。

 これならどうにかなりそうに思えた。



 新しい組み合わせを発表し、全員に考えを伝えていく。

 反発はさほどなく、疑問や懸念もそれほど出てこなかった。

 全員、やってみなければ分からないというのは理解している。

 この時点で問題点を洗い出せるとは思っていない。

 ある程度考えを出しはするが、それでやり方を変えようという所までにはいかない。

 出来る事なら今のうちに改善や訂正をしておきたいが、それが出来るとまでは思ってない。

 とりあえず、実際にやった時に大きな失敗をしないようにだけ気をつける。

 どうせその時に問題点ははっきりしてくる。

 それが分かったところで改善方法を考えていけばいい。

 楽観しすぎかもしれないが、古参の者達はそう考えていた。

 新人達は上手くやれるか不安であったが、先輩達を信じるしかない。

 こればかりは実際に経験してみるしかない事でもある。

 そこで何かを学び、つかみ取ってくれるよう願うしかなかった。

 そうなれるよう導いてやるしかない。



 一方で、大所帯になってきた自分の一団を見て、本当に体制を作る事を考えていく。

 もう全てに目が届かなくなっている。

 別行動をする者達も含めて、何かしらの管理は必要になっていく。

 前線で戦うだけでなく、下を率いる方法を身につけねばならない。

 分散して活動する部署や部隊などを統括する所も必要になる。

 以前から考えていた、事務や経理の部分も求められるだろう。

 だが、それらをどう作っていくかが分からない。

 こういう部分での経験が無いのでどうしようもない。

 また、直接稼ぎにならない部分なので、そういった人員を雇うだけの稼ぎが必要になる。

 人数を増やして素材を今以上に稼ぐしかない。

 ただ、そうすると管理する側も人数を増やす事になる。

 焼け石に水になりかねない。

 対策としては、今より稼ぎのよいモンスターを相手にしなてくはならなくなる。

 妖犬よりも更に上のモンスターを。

 当然危険をかぶる。

 値段が高いというのは、それだけ強いモンスターという事になる。

 それだけではない。

 強力なモンスターは人里から離れた所に生息している。

 そこに赴くだけでも危険である。

 どうしても孤立する。

 必要な物があってもすぐには用意できない。

 その場を離脱するのも難しい。

 日帰りはまず不可能な場所において活動し続けられる状態にしていかねばならない。

 もう冒険者の一団としての活動だけでは済まなくなる。

 ここでも頭打ちの問題が発生してしまう。

 強力なモンスターを倒すには、それが出来る体制を作らねばならない。

 だが、それが出来るだけの集団を作る為にはより多くの稼ぎが必要になる。

 先の話になるが、すぐには解決できない事だった。



(どうにもならないか)

 悩んでも仕方ない事だった。

 どのみち、今すぐどうのという事ではない。

 先に片付けねばならない事もある。

 まずは目の前の問題が先だった。

 後回しにして良いことではないだろうが、どうにもならない事である。

(犬退治をまずはどうにかしないと)

 逃げてるようではあるが、そちらに専念する事にした。



「でさ、結婚の話はどうなったの?」

 話が一段落したところでサトシが聞いてくる。

 それもまた解決してない問題であった。

 続きを19:00に投稿予定

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