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講師への講義はまだ続く

「こんな感じで魔力を流し込むことで、強制循環が可能になる。くれぐれも過剰な魔力を流さないでね。まず、魔力を消費させる。その上で、その消費させた分を越えない範囲で魔力を流す」


「過剰に魔力が入るとどうなるんですか?」


ロイターが聞いた。


柑奈たちはゴブリンが苦しむところを見ているが、ロイターは見ていないものな。


「ロイター、危険のない範囲でやってみようか」


ロイターの背中に手を触れ、彼を鑑定しながら僕がゆっくり魔力を流し込んでいく。


「なんか、全身が重いです。苦しい感じがします」


「これでも、魔力の限界を1%越えただけだぞ。最大MPより10オーバーしてるだけだ。でも、生徒相手に10オーバーしたら、限界を10%越えてしまう」


「そうなったら……かなり苦しいでしょうね」


僕は彼に流した分の魔力を吸い上げた。


「今、流した分吸い上げたから、楽になったろ?」


「はい。これは、もう絶対に魔力限界値以上の魔力は流したらダメですね」


さて、問題は魔術を撃てない生徒に対してだよな。


「魔術の撃てない生徒の魔力をどう減らすか、色々考えた。僕は単純に吸い取ってしまえるけど、そこまでするのが難しかったらもう魔法陣で何か覚えさせちゃうのが一番手っ取り早い」


「なんか、そのためだけに魔法陣で覚えさせるのも無意味な気もするけどね」


そうなんだよな。

心理的に抵抗がある。

けど、それが一番手っ取り早いのは事実だろ。


「今回は残りの二人に関しては、僕が吸い取ってしまう。でも次回講義で魔力循環出来ない生徒が、魔術を撃てなかった場合、魔法陣で覚えさせよう。その場合、旧式の魔法陣を使ってくれよ」


「新しいのは勿体無いよね」


「それもあるが、魔力消費が目的だから旧式の方が都合が良いだろ」


「了解」


残りの二人の生徒に手を当てて、魔力を吸い出す。

男子の方、ジョンは魔力が4人の中で一番多い。

モニカ殿下と同じくらいある。

この中で唯一貴族の子供でなく、商人の子供だ。


「ジョン、君は卒業後はどうするつもりだい?」


「商人としてやっていくつもりでしたが、出来れば魔術学校に進学したいですね」


女の子のリンダは魔力が多いというのも勿論だが、むしろ問題は体力が少ないことだ。


「リンダは、体力をつけないと今後大変だよ。魔力を扱うには体力が大事だから」


「……運動苦手です」


「みんなも体力つけないと、今後本当に魔術使えなくなるからね。とりあえずジョンは柑奈が、リンダはエリちゃんがやってあげて」


柑奈もエリちゃんも魔力を流すのは得意だ。

何も問題無く2人の魔力循環は成功した。


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