ミスター320の悪足掻き
現状、めちゃ体調不良です。
頑張ってはいますが、もしかしたら更新できなくなるかもしれません。
ちなみにストック0です。
「まず小僧とは実績が違うではないか!」
「お絵描きは魔術の実績じゃないですよ。あなたはいくつ新作の魔術を作りましたか?あなたはいくつ既存の魔術を改良しましたか?魔法陣の解読は終わりましたか?魔道具の制作は?」
「そんなことできるわけなかろう!これだから素人は!」
「あなたが素人だからできないだけですよ。魔法陣の解読なんて初歩の初歩です。私の講義では最初の授業で魔法陣の解読と書き方を教えますから」
「そんなバカなことがあってたまるか!」
「魔術師なら簡単な事でも、お絵描き職人さんには大変なのかな?そもそもお絵描き職人さんが魔術師としての実績を語ろうなんて傲慢にもほどがありますね」
「魔術師としての実力はどうだ!」
「お絵描き職人さんは魔術使えないでしょ?だって子供のおもちゃ使ってやっと魔術を出してるんだものね。木の棒を振り回して楽しんでる子供を誰も剣士とは呼ばないでしょ?そもそも君達は魔術師ですら無いと、何度言えばわかりますか?」
黙っちゃったか。
「察しの悪そうな君達に言っておきますが、君達はその粗悪な魔法陣に守られてきたのですよ。これまで国家を強請って大金をせしめたり、人事に口を出しても処罰されなかったのはそんな粗悪な魔法陣でも有用だったからです」
「それが何だ?」
「もはや、その魔法陣は必要ないわけですから、君達の処罰を躊躇う理由は無いのですよ」
全くピンと来ていない様子だな。
「我々の魔術があるからこそ、この世界の秩序が保たれているのだ!」
「その割にミスター320は伯爵を僭称したり、やりたい放題ですな」
「私は実際に伯爵だ!」
「どこの国のですか?帝国は勿論、エルカディア、カリム、ラグランどの国も貴殿やその先祖に爵位を与えた記録はありませんよ」
もしかしたらサンダーランドから爵位を貰ってるかもしれない。
だが、知った事では無い。
サンダーランドとの関係は公言できないはずだ。
サンダーランドの関係している組織が、他国に恐喝まがいのことを永年やってきたとすれば、各国から総攻撃を受けるだろうからね。
「魔術師ギルドの長は伯爵として扱うのが永年の慣例だ!」
「だから、そんな記録も無いですよ。君達が勝手に言っているだけです。そもそも貴族なら色々な集まりに招かれるでしょうが。あなたがそんな会に招かれた事がありましたか?」
「この小僧が!」
段々ここに集まっている学生達も、ギルドの連中を胡散臭いものでも見るような目で見始めた。
元々、魔術師ギルドは評判が悪かったのだ。
それでも力はあると思われていたからこそ、何もされてこなかったのだ。
今、彼らの力は大したものでは無いと薄々ながら感じ始めている。
学生達が遠慮なく冷ややかな目で見るのも当然だろう。
そろそろギルドの連中も荒っぽい手段に出ようとするだろうな。
その瞬間、彼らの魔術師ごっこは終わるのだけど。




