82 9日目 パーティ当日の朝
誤字修正しました
圧迫感から目を覚ますと、やはり二人は掛布団になっていた。
二人を降ろすと、二人とも気づいた様で「おはようございます。」と何事も無かった様に言う。
「一昨日も言ったよね、僕の服を脱がすのはやめるようにって。」
「はい、でもご主人様も2回目だから大丈夫かと。」とスサン
「また、トイレに起きてパジャマが冷えたから?」
「いえ、今日はトイレに起きてませんが、やっぱり直接肌が触れるほうがよかったので、脱がしてみました。でも、上だけですよ。ホームポジションはそのままの方が密着しますし、ご主人様分を補給しやすいです。」悪びれる様子も無いスサン
気づかない自分も熟睡してたってことではあるのだか・・・。
でも、補給しやすいって何処から補給しているんだよ。
「分かった、今日は二人とも放置プレイ。 もう少し寝るから邪魔しない様に。僕に触れること禁止。おはようのキスも禁止。これは命令。」
『え、今日は私と乳繰り合っくれるのじゃなかったの。』
『なし。 自分のしたことを考えてね 以上。』
『私は脱がしてない。スサンがやったことで、スサンが占有しようとしたから、領有権を主張しただけ。私は悪くない。』
『じゃ、なんで自分も脱いでいるの。』
『スサンに取られたくないからに決まっているでしょ。朴念仁』と、イヴァンネが自国領と主張する「ホームポジション」の領有を主張する。
『だから、触らないの。』いま、禁則宣言したよね、なんでできるんだ?
「やだ、今日は私の日なのに、そんな意地悪すると、泣いちゃうから。」と、涙目で訴える。
仕方ないので、イヴァンネに後ろを向かせ、一昨日のスサンのように後ろから抱きしめてみた。
『もっと』
『はいはい』と、そのままの姿勢でいると、一昨日のイヴァンネのようにスサンが後ろから抱きついてくる。「放置はいやです。」と耳元で呟く。
だから、さっき禁則指示したはずなんだけど、奴隷紋全然効いてないぞ。なんでだ?
そんな事をしているうちに、起きる時間となったので、イヴァンネとスサンに、「じゃ行って来るね。」と言い起きようとすると、順番にやはり両手で掴まれディープ世界が続いた。
あれ、さっき「おはようのキス禁止」って言ったよな。もう起きて時間がたってるから”おはよう”じゃないってことか。「いってらっしゃいのキス」はいいのか?なんか腑に落ちない。
「太郎様分補給できましたから、大丈夫です。いってらっしゃい。」と2人に送られ服を着て、エヴァリーナ、グンネル、ソフィーア、スヴェア(本邸から走って来ている。)と共に朝練に出かける。
その頃にはイヴァンネとスサンも起き上がり朝食当番のマルギットとアレクシスと朝食の用意のため着替に自室に戻って行ったみたい。
いつものどおりランニングのあと柔軟体操をして打ち合いに入る。エヴァリーナが少し強いみたいだけど、それほどの差は無いようで皆鍛えている感じがする。スキル無しの自分では全く刃が立たないと感じるのはいつも通り。
打ち合いが終わってから、おもむろに先日買って来た剣を出してエヴァリーナ、グンネル、ソフィーアに渡す。エヴァリーナのものは自分で選んだものに印を付けてあるから区別できる。
「これを使って。必要な時はこれで自分の身を守ること。いい?」
「はい。」なんか、3人とも満面の笑み。と一人淋しそうなスヴェア。
「はい、スヴェアにもあるよ。スヴェアにはちょっと軽いかもしれないから違うのが良ければ後で買いに行くよ。」
「太郎様が選んだものに間違いは有りません。万が一合わないようなことがあっても私が合わせます。」
「そういう無理は駄目。絶対に駄目。それでスヴェアの力が出し切れないなら本末転倒だからね、合わなかったら必ず言うこと。いい。絶対だよ。そのせいでスヴェアが傷つくなんて許さないからね。」
「あ、ありがとうございます。万が一にでもしっくりこなかった場合は、お願いします。」
「それから、3人にはランスもあるからね。それはまた後で。馬もないのにランスは要らないよね。」
「「「はい」」」
「では、今日は、風呂に入って汗を流して来てね。ベビーローションとスキンクリームは置いてあるから塗っておいてね。スヴェアもだよ。」
「はい? 如何してですか。」
「今日は、君たちには、エステルグリーン伯爵家の接待係としての仕事があるんだから、汗臭いままじゃダメでしょ。髪も洗って夕べと同じ様にしておいてね。」
「あ、分かりました。責任重大なんですね。」
「そう、君達がエステルグリーン伯爵家の代表として、それぞれのお客様に対応するんだからね。分かったらとっとと行って。」と3人を送り出す。
「私は接待はないが・・・。」
「エステルグリーン伯爵家の護衛として接するんだから同様でしょ。スヴェアはまだ髪ケアしてないから、髪ケアしておいて。やり方はグンネル達に聞いてね。じゃ、とっとと行く。」
「太郎様も一緒では。」
「僕は後で湯を浴びるよ。男だから時間も掛からないからね。」
「私も一緒でいいのだけれど。」チラって見てもダメだよ。
「僕にスヴェアに命令する権限はないけど、『スヴェア早く行ってこい。』」
「う、分かった。」しぶしぶであるが、スヴェアは風呂に行った。
朝食の時間には4人とも間に合い、全員で朝食となった。今日の朝食もいつもと変わらないパンとスープとサラダ、それにメインディッシュのボイルソーセージと目玉焼き。
パン以外もイヴァンネが手伝っているだけあって、美味しい朝食。元女神様に感謝。
朝食が終わったあと、今日の仕事は10時までに片付けて1階に集合することと、甘太郎屋は臨時休業するので張り紙をしておくことを告げて、一度解散する。
自分は皆が片付けをしている横で、今日の昼食の準備を始める。
多分オムライスは50人分位必要だと思うので、少し早いが準備をする。
今日は作る数が多いので、炒めないでピラフにして炊き込むことにした。ちょっとケチャップの焦げが心配だけどやってみる。ミミリィ、イヴァンネ、スサンはいつも通り野菜を切ったりするのを手早くしてくれるのでとても助かる。相変わらずエイラさんも加わりたいそぶりを見せるが、教育係としての仕事を優先してもらう。
バターを多めに入れて、鶏肉を炒め焼き目を付けたら野菜を加え軽く炒め、洗った米を入れ透き通るまで炒めたら鍋に移し、コンソメスープの素とケチャップを入れる。
結局フライパン炒めを5回繰り返す事になったので、ミミリィ、イヴァンネ、スサンにそれぞれ一個ずつ任せてみた。皆手慣れた手つきで問題なく完了する。流石だな。
コンロに鍋をセットして、火をつけピラフを炊きあげる。鍋だと火加減とか気にしていなくてはいけない事を考えると、つくづく炊飯器は文明の利器だと思う。先人に感謝せねば。
チキンピラフが炊きあがったら、丁寧かつ急いで混ぜる。お米が潰れると美味しそうに見えないからね。混ぜ終わったピラフは当然錬成で作った型(昔ながらのライス型)に入れ形を作りお皿に乗せそのままアイテムボックスに収納。これを50回繰り返す。手間だ。
鍋ひとつ分が残ったので鍋のままアイテムボックスに収納して自分用のストックにするが、「こんなこともあとうかと」と言える様、万が一を考えコピーを取ることは忘れない。(万が一にでない事が多いからね。ってほぼ100%なんだよね、これが・・・)
イヴァンネとスサンにはホワイトソースとトマトソースを作って貰う。
そして、オムライス準備が終わったら直ぐに夕飯用の追加総菜の下拵えをする。
冷食の里芋、ドンコ、ニンジンを含め煮にする。
高野豆腐に出汁を含ませ、サヤインゲンと軽く煮る。
酒、醬油、味醂と砂糖を入れた照焼のタレを作り冷凍サバの切り身を浸す。
そのほか、昨晩ポチった食材を加工してゆく。
ふと気づくと、もう集合時間が迫っていたので慌ててミミリィ、イヴァンネ、スサンを連れて1階に下りるが、降りた時にはもう全員揃っていた。
呼んでもいないエイラさんも(何故か)興味津々の表情で一緒に待っていた。




