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39 浴衣美人が三人


 ミミリィが閣下達がお風呂を出たと言うので脱衣所に向かう。


 閣下は、腰タオル。アンナリーナ様はバスタオルを巻いて待っていた。


「お待たせして済みません。閣下の下着はこちらになりますので、ご自分でお願いします。ベルタ達にも入ってもらおうと思うので、急ぎますがお許しください。

 アンナリーナ様、後ろを向いてバスタオルをはだけて頂けますか。」


「わかったわ。」と、直ぐに後ろを向き「バスタオルをはだける」というか完全に取ってしまった。全裸の後ろ姿ほんとにポンキュッポンって人いるんだな、ミミリィもすごいと思ったけどもっとハッキリしてる。

「あ、ありがとうございます。では、失礼します。」メジャーを後ろから回し、閣下監視の元で測る。(本当は知っているけど)

「ありがとうございました。お好みの色はありますか。」


「そうね、今日の気分は黒かしら。」


「あ、黒ですね。」アイテムボックスから、黒のフルカップブラとショーツのセットをだす。


「これなど如何でしょうか。」


「ステキね。じゃ、お願い。」


「え、なにを?」


「決まっているじゃない、着けるの。」困った表情で閣下に助けを求める視線を送るが、一瞥し目を逸らされた。


「あ、はい。」ブラの付け方を説明しながら着ける。


 フィットを説明するが、「遣って」と言われ、閣下に助けを求めるが、また一瞥し頷かれる。ミミリィに目線で助けを求めるが、目を逸らされた。


「あ、はい」、以前にミミリィにしたことと同じ事をする。ショーツは自分でとお願いしたが、聞き入れてもらえず、閣下に助けを求めるがやはり、頷かれ、ミミリィにも見ない振りをされので仕方なく後ろから穿かせた。とても穿かせづらい。なんか疲れた。


「では、浴衣を着せますので、横に手を上げてもらいますか?」と、ミミリィと同じ説明で着付け説明し、閣下はミミリィがアンナリーナ様は自分が着付ける。


「では、ベルタ達が入りますので、暫くリビングでお待ちください。」


「ミミリィ、ベルタちゃん達を呼んできて。」


 閣下達をリビングに案内すると入れ違いに、ベルタ達が遣って来た。



 リビングは、床から45センチほど高くしてあり、全面をカーペット敷きにして堀ゴタツになるよう床板を外せる様にしてある。今日はミミリィと二人でしっぽりするつもりで、堀ゴタツにしておいてよかった。熱源は火魔法で暖めた石を底に置いてあるという、安直なものだけど。リビングの入り口はもちろん「ふすま」の引き戸だよ、ちゃんと入り口には段も付けてあるよ。防音効果は期待できないけどね。


「なんだねこれは。」


「これはグンマーの冬の暖房器具。コタツ、なかでも、堀ゴタツという種類のものです。」


「ほう、これは布団の中しか温かくないのではないのか。」


「グンマーでは、部屋全体を暖めるというのは最近でした、これがポピュラーな暖房器具です。ちなみに、他国の者がグンマーに来て、これになれてしまうと手放せなくなり、コタツから出られなくなるという悪魔の箱といわれてます(笑い)。」


「ほう、それは楽しみだな。」


「足を入れてお休みください。 彼女達が上がるまで時間があると思うので、少しですがお酒を用意してきます。」


 食堂に戻ると、ミミリィが待っていたので、お酒を出すことを告げ用意を手伝ってもらう。今日ポチった、銚子と猪口に「尾瀬の○解け」を入れて、ポチっておいた沢○農協の味噌漬けを肴にする。

 お盆に乗せてミミリィに持ってもらい、二人でリビングに向かう。


「お待たせしました。」

 ふすまを開けたら、閣下はもう、倒れてウトウトしていた。


「太郎殿、これはすばらしいな。くつろぐぞ。腰から下がほんのり温かく、悪魔の箱というのが分かるぞ。」閣下まだ、入って3分も経ってないでしょ。


「ほんと、まったりする感じね。このままここで食事でもいいわよ。」


「いえいえ、今日の食事は火を使うので、このままでは置けないのでご勘弁ください。グンマーの地酒を持ってきましたので、彼女達がでてくるまで一杯いかがですか。」


「グンマーの酒か。楽しみだな。」


「ミミリィ、閣下にお酌してあげて。アンナリーナ様は僕が。」

 小さな猪口に興味津々の様だったが、程々にしてもらい、酌をする。

 自分とミミリィは注ぎ会い、では家族会の乾杯ということで。「乾杯。」


「つまみはこれから直ぐ食事なので、「香の物」だけですが、お許しください。」


「ほう、これがグンマーの酒なのか。ワインとは違うな。甘く口当たりがいいな。」


「そうですね、ワインのような香りはないけど、飲みやすいわ。」


「米から作った酒です。高級な方ですので口当たりがいいですが、酒精が強いので飲み過ぎないようお願いします。一応ここでは、銚子2本だけにしてくださいませ。」


「分かった。 で、この肴はなんだ。」


「口直しの香の物、漬け物ですね。グンマーの味噌という調味料でつけ込んだ野菜です。」


「ほう、塩気が強いが味があるな。 うん、グンマーの酒に合うな。これはいい。」


「そうね、ちょっと塩っぱいけど、お酒と一緒だとさっぱりするわね。」


「私もこれ初めてです。塩っぱいけど味があり、歯ごたえがいいですね。」

 おおむね好評のようでよかった。


「そうだ、今日は突然のご訪問如何したのですか、何かありましたでしょうか。引越祝だけでしたら明日でもよかった様な気がするのですが。」

 雑談をしていると、ふと気になったので、聞いてみた。


「それはね、今日レンナルトが久しぶりに師団に出向いたので、鍛錬を兼ねてスヴェアとベルタが付いていったの。それで、夕方レンナルトと一緒に帰ってきたら、太郎ちゃんが引っ越ししてしまったことが二人にバレたのよ。

 そうしたら、ベルタは置いて行かれたって泣き出しちゃうし、スヴェアはこの世の終わりみたいな顔で私やレンナルトを魚が死んだような目をして睨むし、大変だったのよ。

 それで、突然だけど、引越祝という理由を付けて出向いた訳。レンナルトも改装後の別邸が見たいと言うし、明日は仕事だから、今しかなかったということね。」


「分かりました。それで、ベルタは引越荷物持参で来たのですね。最初から引っ越すつもりで。」


「そうよ、可愛いでしょ。」


「はぁ・・・。」


 浴室から声が聞こえ始めたので、ミミリィに見に行ってもらい、着付けもしてもらう。

 が、やはりだめだった様で、ミミリィが呼びに来た。


「はいはい、では、閣下済みませんが行って参ります。ミミリィ、少ししたら閣下を食堂に案内してくれるかな。」


「はい、分かりました。」


 いったん食堂を経由して、七輪に火を付けてから浴室にむかう。



 浴室のドアを開けると、下着姿の美女3人が待っていた。


「え、羽織る位しておいていいんですよ。下着姿で待っていなくても。特にエイラさん。嫁入り前の娘が赤の他人に、それも男に見せる姿じゃないでしょ。」


「すみません、二人が着てはいけないというので。」

 

「スヴェアやベルタは初めてじゃないけど、エイラさんは駄目でしょ。」


「あ、はい。粗末なものをお見せして済みません。洗濯板なんて見たくないですよね。」


「そういうことを言っているんではありません。貴方の将来の旦那様になる方が嫌がると言っているのです。」


「では、太郎様が・・・。」なんか、危ないことを言いそうなので、無視する。


「では、とっとと着ますよ、ベルタこっち来て。」ベルタの後ろに立ち、後ろから浴衣を着せて、彼女達にもやらせてる。浴衣は、彼女達も同じ花柄にした。


「おはしょり作って、ヒモで止めて、帯締めて、蝶々結びして、お終い。 羽織は上に着て、ひもを蝶々結びするだけだからね。早くしてね。閣下を待たせているんだから。」


「あ、そうでした。急ぎます。」 それぞれ、羽織りを羽織る。

 といいながらも、やはり女の子らしく、鏡の前で一回転することは忘れないみたい。

 浴衣美人が3人並んで、鏡で確認しているのはちょっと可愛い。


「浴衣はちゃんと着ると足を広げられないから、大股で歩いちゃだめだよ。着崩れちゃうからね。」

「わかりました。」

 

 なんか、疲れたけど美女3人の着替えが終わり、食堂に移動する。



 浴衣は温泉浴衣の予定でしたが、やっぱり味気ないので女性用は花柄の華やかなもの、男性用も絣の渋いものにしました。 ただ、帯は締められないので普通の温泉浴衣のサイズで色鮮やかなものにしました。

 羽織りも渋めの山吹色で統一してみました。

 浴衣は温泉旅館の様な、「パリッ」と糊が利いたヤツではなく、はんなりと弱い糊づけです。


なお、3人には身八つ口について説明してません。

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