表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/18

5 再会にエルザむかつく

エルザはどうもゆっくり休めない運命のようです。

そしてこんな目に遭いながらも妄想ワールドはとまりません。

生暖かい目でお読みください。


ヘリに乗ったあとの事はあまり覚えていない。


私が乗ってからしばらく船の様子を観察していたが、となりの男が何やら私に話しかけたとき

私は相手の方を向いた瞬間・・・から覚えていない。


ただ酷く酔った感じだ・・。


隣の男が私を起した。

私はうつらうつらとし、目を開けた。


男がドアを開けた・・・。

私は他の男に抱えられ・・・担架のような物に寝かされた。


場所を特定されないようにしたのだろうか。


訓練場のような広い場所があった。仰々しい建物はない・・。

なんだろう・・・。


養成所・・かな・・建物がいくつか見える。フランスのオシャレなイメージではない・・工場のような


とにかく・・・何か閉鎖的な・・そんなイメージの場所だ・・ああ・・廃墟のようだ・・。


私は目隠しのような物をされ運ばれていく。この場所は公式なところではないだろう。


見られては困る時に使うような場所だ。


そこから私は車に乗せられた・・道は悪く揺れた・・なおさら気分が悪い・・どうせならもっと効く睡眠薬のようなモノを飲ませてくればいいのに。頭が痛い・・


・・・拷問とかされたらどうしよう・・。


しばらくして、静かになった。着いたのだろうか・・ドアが開いた・・・


腕になにかチクとした。・・・自白剤とかかな・・。でもテロ行為はしていないぞ・・あたし。


・・・マジで・・こわい。


しばらくして私は目の前がゆらゆら揺れていき・・それから先は覚えていない・・。


目が覚めたとき私は真っ白の壁の広い部屋で寝ていた。


服を見た。服は白のTシャツとジャージを着ていた。


腕に何か巻いてある・・番号がある・・・管理タグってヤツかな。


部屋の中にはベッドだけある。下をみるとスリッパがあった。


窓はない・・。


私はゴロンと横になった。


ドアは鍵がかかっているだろう・・。


しばらくしてドアが開いた。


私はびっくりした・・・。


あの、ムカツクイケメン野郎だったからだ・・。


「よぉ・・久しぶり。こんなところで会うとは思わなかったよ。キミも色々大変だったねぇ・

・少しやつれたね・・」


能天気なしゃべり方に私はイラついた・・。こいつ相変わらず・・ムカツク・・。


「・・・アンタ・・・今までどこにいたのよ・・なんでここに」


「・・ここにいたよ・・だってココの人だもの・・。」


ココの人って・・・。ドコの人?なんとかと言っていた組織の人・・?


「なんでアンタあの組織にいたの?・・ミッシェルの」


「・・・調査・・・。まず入ってみないとわからないものだね・・。謎の組織って言うからそそられたのにさ。」


「調査はともかく・・・・・今どうしてアンタがここにいるのよ」


「君が蒸し返すから・・もう終わったことを・・海軍に拾われてヒヤヒヤしたよ・・。結構威圧感あるだろ・・。

素人は白状しちゃうんだよなぁ・・。火消し屋だよ・・俺は。ピーンと来ないかもしれないけど、そういうコトもあるわけ。」


「・・・で、今・・何で私をここに連れてこさせたの」


「あの組織の事蒸し返してほしくなかったんだよね・・君は正直だから、あのままあの場所に居たら、どうなるかと思ってさ・・」


「それでやむなくここにってこと」


「そう・・俺はもう終わったと思って安心していたのにさ・・色々やってくれたよね・・

あと、色々と白状しまくりで・・・概要だけで良かったのに・・。オープンにしなくてもいいことまで・・。

素人はこれだから・・。なんでキミなんかスカウトしたのか不思議だったよ・・。

それと日本で爆破とか・・あれはやり過ぎ・日本の警察も動き出しちゃうでしょ・・

火事程度だったら良かったのに・・。ヘタレだね・・。

おかげでこっちは火消しに大忙し。

言っておくけどここから脱出しようなんて思わない方がいいよ。

ココは・・・刑務所よりも監視が行き届いているからね。っていうか・・殺すよ。逃げたら。」


よくしゃべる男だ・・。本当に・・・。こんな内容素人に話すかねぇ・・


「それで私をどうするつもり」


「最初スカウトしようかとも思ったんだけど、一連の行動見ていると諜報員には向いていないね・・ウソ下手そうだし、運動神経あまり良くないし、戦闘も無理っぽい。・一般人にでも戻った方がいいんじゃない・・」


それをずーーーと望んでいたんだ・・それなのに変な訓練させられて・・迷惑だったよ・・何さマトなんて。



「それでいいわ。もともとそうなんだもの。

でも失礼だけどあなたこの組織に馴染んでいるとは思えないわ・・所詮パシリでしょ」


「・・俺のことに興味あるんだ・・意外だね・・。もしかして好きになった?付き合ってもいいよ?

実はさ俺は別組織に居たの・。それで色々とやっちゃってね。この国に高跳びしたんだけどさ・・パクられたわけ。

で、警察に引き渡すかもめてとりあえずこの組織が引き取ったわけ・・あと、とりあえず利用できそうだと思ったらしく適正やら調べられた。

それでここで留置されているあいだにスカウトされたのさ・・だからココの人間ではないよ・・ぶっちゃけね。

でもとりあえず、そういう連中の心理が分かるんで採用されているわけ。

俺も実践には不向きだよ・・まぁ・・コーディネイトってところかな・・」


どこの世界にもいる・・・取り持ちっていう仕事か。ご縁コディーネータもその筋の仕事ができるかもしれない。


なんだかんだ言いながら、私とは違うことを自慢している・・・相変わらずムカつく野郎だ・・・殴りたい・・。



「話をもとに戻すけど、少し協力してくれるかな・・っていうか・・強制的に協力してもらわないといけないんだ」


「協力ってなにを?」


「パピヨンをここに連れてきてくれないかな」


「彼をどうして?それに・・アンタが直接行けばいいじゃない」


「俺が行くと・・面倒になるよ・・彼はねぇ・・短気なんだよ・・ああ見えてね・・簡単に人を殺しちゃうんだ・・。

これまでにも・・俺が知っているだけで相当の人数を殺しているよ・・。

善悪の判断が付かないってわけでもないんだ・・あの手の人間は野放しにしてはいけない。

ミッシェルが組織に引き入れたとき的確な判断だと思ったよ・・。

それに色々と使える男だからだ・・彼こそ実践に向いている。」


「・・なるほどね・・連れてこればいいの?ここに?」


「場所はまた別に連絡するよ・・君も同席してもらうことになるけどね・・。

やっと本番だね・・エルザ。これがマトの役割・・。でも最後の仕事になるからしっかりやってよ」


「断ったら・・」


「君は意外と罪深いことしているよ・・パスポートの偽造・・なりすまし・・恐喝・・証拠隠滅・・あとなんだろう

器物破損・・あとは・・ちょっとしたテロに巻き込まれて・・上空からなんか落としたでしょ・・

まぁ・・ニュース沙汰になって強制送還・・お決まりのコースで余生を過ごしてもらいますよ。

でもさ・・・いやでしょ・・そういうの・・」


「・・・テロ・・・そのテロはどうなったの?あたし・・迷惑だったのよ!」


「テロは大方察しはついているよ・・。彼らはまだまだ小さい組織でね・・予行練習と言ったところかな・・

あのあとフランスにUターンしてきたよ。乗客全員事情聴取している・・キミの件はこちらが押さえたから。


「予行練習・・その割には爆弾もあったし。ヘタしたら本当に死んでいた・・」


「テロをやる以上それもアリだっただろう・・しかし爆弾は小さい物だった」


「・・・なんでそんな詳細な情報をもっているの?」


「キミに話す必要はない・・情報を取扱いがあるのは組織上あたりまえだろう・・」


「あなたも一味なの?」


「まさか・・・そんなことする必要ないし」


「ジャーナリストはしつこく調べるでしょ?」


「それが彼らの仕事でしょ。調べたところで現実はどんどん進んでいくし、例え全て謎が解けたとしても、

既に終わっていることが多い。登場人物は全て死んだ頃に謎が解けても嬉しくもないだろう?」


「もしあの飛行機が爆発したなら、遺族は事実を知りたいでしょう・・アナタずいぶんヒドイ人ね」


「・・・もう何件もそういうのを見てきている。そして組織上事実は公にできないことも多々ある。

・・・。俺に何を言わせたいの?・・・。

もうこの話は終わりね。これ以上この話するなら君の留置期間が長引くだけだから」


「留置・・か。


そういえば私の両親は・・・もう死んでいる?・」


「あ・・船の人が言っちゃったんだ・・。

いや、生きてるよ。なかなか説得に応じてくれなかったけどね。とくにお父さんはガンコで・・。

彼らは今・・・アテネにいるよ。よくあるあのカレンダーとかの風景が気に入ったようだよ。

あそこは、坂と階段が多くて、年取るとキツイよって忠告したんだけどね。

もし彼らと暮らすならセッティングしてやろう。」


アテネ・・・純日本人が馴染めるのだろうか・・仏頂面の父親の顔を思い出した・・。似合わない。

猫も目を合わさないだろう・・。母親だったらベルギーの方が良かったに違いない・・。

私は次はベルギーにしようと思った・・。なぜって・・ワッフルとチョコが好きだから・・単純である。


「他にも組織の人間・・日本では死んだことにして彼らの希望する街で暮らすようにセッティングしたよ。」


「そんなことして・・どうするつもり」


「監視するんだ・・もともと素人に毛が生えたような集団だけどコトを起されるより

もマシだろう・・俺はこの調査を長くやっていたがあの組織は本当に分からなかった。

それとキミに・・面白いもの見せてやろう」


イケメン野郎は雑誌を取り出した。パラパラとページを捲る・・


「・・・こんなこともやるんだね・・意外だった」


男性がウィンクしている・・女のタバコに火をつけている・・。

なんだ・・これ・・。


このモデルもしかして・・


「結構似合っているよね・・・彼・・結構イイオトコだよねぇ・・男の俺でも惚れ惚れする・・」


キモ・・・・コイツ・・・。パピヨンがモデルの仕事をしていたなんて意外すぎる。

なんでこんなこと。モデルの名前が書いてあった・・。ヤノ。


「・・そうね」


「・エルザ・・彼のこと好きでしょ・・」


「なんでそんなこと・・」


私は赤くなった。終わったっていうか始まってもいなかった恋に気安く触れて欲しくなかった。

っていうか悔しいんだ。なんだ・・この雑誌の相手の女の自信に満ちた顔は・・!

いかにも「アタシキレイでしょ・・・」ってまぁ・・モデルなんて自信がないとできない仕事だけど

この女の表情にはムカついた。


「・・・キミはね・・・正直だから顔に出るの・・ホント諜報員にはむかないねぇ」


ぐっっ・・・イタイところついてくる。私は深呼吸した。


「落合由美・・って何者なの?」


「君・・彼女のことどこまで知ってるの?彼女・・なかなかの女でね・・正直ミッシェルにはもったいなかった」


「あなた・・彼女と・・」


「まさか・・怖いから近づかないよ・・あの手の女は怖い・・軽薄な俺でも本能で分かる。」


妙に説得力がある。自分で軽薄とか言うなよ。


「へぇ・・彼女・・どうしたのかしら」


「彼女は・・生きている・・」


「えっ・・生きているって」


あの人は死んでいるとかいう説があった・・あと行方不明とか失踪とか。生きているのか。ふてぶてしいな。

となると・・パピヨンはあの女の元に行く確率も上がるわけか・・・。


ドーーーーンと落ち込んだ・・・。二人で仲良くプロスカウトに合格って・・・カンジか。

まぁ・・・お似合いですよ・・そうです・・私に勝ち目はありません。

ベルギーに行ってワッフルを死ぬほど喰ってやる・・・。デブってもいいさ。グフフ・・・・ちくしょう。


「連絡が途絶えたからその後はわからないがね・

彼女は我々の協力者だよ・いち早く俺の事感づいたし・しかし・・旦那を裏切るとはね」


「裏切るって」


「・・旦那も組織も裏切っていた・・なかなかの女だよ・・情報をこっちの組織にリークしていた。

それまで上手くいっていたミッションも邪魔が入ってうまく行かなくなった。

パピヨンは感づいていたかもしれないかね・・その後あの女は・・艇のいい身代わりを用意して逃げたんだ。

息子も置き去りにしてね・・。ひどい女だ。結婚相手には向かないが諜報員としては向いている。」


なんだか聞いていると褒めているように聞こえる・・・。

なるほど・・・その言い方私も一部入る気がしてならない。

結婚相手には向かないという一点だけだが・・。


「彼女は・・未婚らしいじゃない」


「ほ・・・余分な情報を漏らしたのね・・船の人たち・・・」


船の人たち・・・ってさぁ・・。


「・・それでどうするの?」


「とりあえず接触してよ・・居場所は特定したから。」


イケメン野郎は上目使いにお願いした。

・・・無条件で言うことを聞いてしまいそうな可愛い表情をするではないか・・・。ズルイ。


私はハッとした。


私に足りないものはコレだ・・・今度はこの1点をマスターするように努力しよう・・。

私は心のモテノートにメモした。「お願いするときは上目使い」

いつ・誰に試そうか。実践が必要だ。10代から80代まで一通り実践してみよう・・。場数が大事だ。


この事態にも関わらず依然とモテることを考える自分のアホさ加減を満喫してしまいそうでクラクラしてくる。

もう・・自分を責めることはやめよう・・。これも個性だと思うことにしよう。このアホさも。


「君は今回の接触で仕事は終わりだ。パピヨンさえ戻ればいい」


パピヨンをこの組織に引き入れて何をするんだろうか?

そりゃ・・私よりもパピヨンの方が組織に入るのなら頼もしいだろう。

パピヨンは人を簡単に殺してしまうというのは意外だった。優しいイメージがあったしそんな・・。

でも一度怖いと思ったことがあった。



「私は・・」


「君はこの組織には合わない・・。キミのしりぬぐいはしたくないからね。

ああそういえば・・海軍の件聞いているよ・・・キミ・・・彼と・・しちゃったとか?


なんですと・・?

私はイケメン野郎をグーで殴った・・・ついにやった・・。手が痛い・・。

殴るって自分も痛いんだ・・。


「ふぅ・・・効くねぇ・・ってしちゃったんだ・・」


「いいじゃない・・いいでしょ・・別に・・アンタよりよっぽどイイオトコよ!」


イイオトコでしたとも・・。フランシス。もう会うことはないでしょう・・。

しかしパピヨンとどう顔を合わせたらいいのだろう。

忘れているかもしれない・・。それこそ立ち直れない・・。



「まぁ・・そうしておこう・・パピヨンとのセッティング作るからその時までしばらく休むといい。・」


「ねぇ・・私のこと忘れていたらどうするつもり?」


「あ・・・ソレ考えてなかったなぁ・・・ハハ。あり得るかもしれない。・・大丈夫・」


私は少し落ち込んだぞ・・・・


「それほど日が経ってないから覚えてるって」


それで慰めているつもりか!

鍛えてやる・・そして最後はもっと勢いのあるパンチでコイツを・・・


「エルザ・・ゴメン」


イケメン野郎は私に近づいてきた・・私の顔を上げた・・。

まだ名前聞いていないなぁ・・。黙っていると本当にイケメンなのに・・感じも良いのに・・ザンネンな男だ。


「前より・・綺麗になったな・・エルザ・・スタイルも良くなった・・」


「何よ・・・」


さんざんコケにしておいてキスでもする気?

私は顔をそむけた・・。


イケメン野郎は私を抱きしめた・・・。あ、思い出した・・これ前にも・・


首にチクリと痛みが走った・・・。あのさ・・どうしてさ・・いちいちこう・・気を失わせるのかなぁ・・。


次に目が覚めたら聞いてみよう。あ・・そうかもしかして・・脱毛したいのか・・変態め・。

読まなくてもよい小ネタ情報です。

小説全編に出てくる料理は一部を除いて本当にあるものです。

一度お試しください。

グラタンドフィノアは中々旨いです。

ムースショコラは卵白をフワフワに泡立ておきます。

それから卵黄と溶かしたチョコレートを混ぜます。

その後フワフワ卵白にチョコレートをいれてサックリ混ぜて出来上がりです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ