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異世界の探偵さん  作者: たぬきうどん
始まりの始まり
3/9

初依頼と、力

事務所もできて、何でも屋、「異世界探偵社いせかいたんていしゃ」として活動を始めるが……

今回の依頼には嫌な予感が……

「異世界の探偵さん」3話!ぜひ見てください

「依頼がまったくこない!」

「まぁ、できたばかりですものね……」

「でも町長が立ててくれたんだよ! 少しは広まってると思うよー?」

「確かに」

そこでピンポーンとチャイムが鳴った。

多分町の食材のおすそ分けだろう。

「はいはーい」

そこにいたのは見知らぬ女性だった。

「ここが何でも屋なのでしょうか?」

「はい」

初の依頼人だった。

僕たちは依頼人を席に座らせ、話を聞いた。

「私の行方不明の息子を探してください! そして殺してください」

「え……なんで」

予想以上の依頼で僕たちは正気を疑った。

「私の息子は異常者です 音の能力スキルのかわりに声を出せない体なのです」

「そして会話ができず、夫に虐げられてきました。でも、先月村の人間を全員殺し、行方不明になってしまいました」

「だから、殺してほしいと」

想像以上にヤバい依頼だった。

「わかりました……」

マイが小声で話してきた。

「ほんとに受けて大丈夫ですか? この依頼」

「……ひとまず受けよう」


僕たちはまず、少年が消えた場所へ行った。

依頼人の言った通り村は壊滅していた。

つぶれた後も残っている。

その近くにいた村の住民の生き残りに話を聞いてみた。

「あの事件か……あれは思い出したくないがな……」

「別に無理しなくてもいいですよ……」

「まぁ、探偵さんの言うことなら協力するぜ」

「ここで話すのもな。俺の家に行こうか」

そう連れられた所には、木でできた脆い家だった。

「先月、買い物の帰り、村が潰れるのを見たんだ。確かそこにいたのは、

村の問題児、「ノイズ」だったはず」

ノイズ、多分依頼人の言っていた子供だ。

「わかりました。ありがとうございます」

他にも僕たちは、様々な人たちに聞き込みをした。

「ノイズについての情報は、ひとまず……」

「潰したり、破裂させている、緑の髪、メルシア付近をさまよっていた、13歳、などですね」

「あと重要な情報が、黒の服を着た男性たちと話していた、だな」

「それについて分かれば、場所も絞り込めますね!」

そして一日が過ぎた……

「ようやく場所がわかった!」

「はい、疲れましたけど……メルシア付近の小さな町「フルク」に出現する情報が多くでています」

「それじゃあ、フルクへ行こう!」


そうして僕たちはフルクへとたどり着いた。

近くにいた人に聞いてみた。

「黒い服を着た男性と、緑髪の男の子を見なかった?」

「あぁ見たさ。確か奥の家に入っていったよ」

「ありがとうございます。行きましょう! リクさん!」

僕たちはその家へと向かった。

その中には男たちがいた。

そして縛られているノイズだと思う少年も。

「なぜここがわかった⁉」

「普通に聞き込みしただけ」

僕たちは男たちへ攻撃を始めた。

男たちは吹っ飛んだ。

「ひとまず倒せましたね」

「君がノイズ君だね。突然のことだけど、逃げよう!」

「?」

ノイズ君を連れ出し、走っていった。

「リクさん急に何ですか⁉」

「なんか嫌な予感がするんだ」

そうすると、家から大きなドラゴンが出てきた

「うわぁーー!? なんなんですかあれ⁉」

「嫌な予感はあれか!」

「・・・・・・・!」

「そっか何も話せないのか!」

「お前らが俺様の計画をぶっ壊そうとした奴らだな! 魔王様の復活のため、死んでもらおう!」

「まず僕から攻撃してみる!」

(新技、雷撃!)

効かない⁉

「私も!」

「逃げて!」

「私だって弓矢ぐらい持ってます!」

(弓を当てた!しかも急所!)

「ふぁー……そんな攻撃で倒せるとでも思ったのか? 馬鹿どもめ」

「一体どうしたらいいんだ……」

ノイズが前に出た。

「・・・・・・、・・・・・・。・・・・・・。・・・・・・・・・・・・・・・・」

「え、でも……」

ノイズは、伝えてくれた。

「最後に伝えて、母さんが好きだった。今までありがとう。親父と俺の分まで生きてくれってな」

最後、ノイズはしっかり話してくれた。その声は、かっこよかった。

けど、なぜか悲しかった。必死で伝えたかったのだろう。

(その思い、受け取ったよ)

その瞬間、ノイズは心臓を貫かれた。そして最後の力で竜の目を破壊した。

そして、死んだ。

「ノイズゥゥゥゥゥゥ!」

「ガキの癖にやるじゃないか。まぁ再生はできるんだがね」

みるみる竜の目は治っていく。

「ノイズさん……なんで」

そうすると、僕の中から何かがあふれてくる。

「リクさん……ですか?」

「僕だよ」

「じゃあ何で、闇の魔力ソウルが出ているんですか……」

今の僕には、怒りと悲しみでいっぱいだ。

「なんで、ノイズが死んだんだよ」

その瞬間、僕の周りを黒い渦が囲った。


「あなた、誰ですか」

「俺だよ、リクだよ」

「リクさんは俺なんて言いません」

「まぁ姿も違うしばれて当然か」

私が見たのはリクさんとは程遠い黒髪の少年だった。

そして、禍々しい魔力ソウルであふれていた。

性格も真逆だ。

「バレたんならしょうがない。まぁ俺の名はリザ=クラスト。リザでいい」

彼の名前は私の先祖と同じ名前だった。

「その魔力はまさしく魔王様! 帰ってきたのですね!」

「黙れ。トカゲモドキが」

「あぁ⁉いくら魔王様でも俺様に歯向かうと痛い目見るぞ」

リザの手から真っ黒な鎌が出てきた。

影車カゲグルマ

その瞬間、竜は細切れになった。

「ったく、雑魚は黙ってろっつったんだがな」

「おい、悪魔デーモン

「何でしょうか、魔王様」

「この小僧の心臓となれ」

「承知いたしました」

悪魔デーモンは、ノイズさんの中に入った。

ノイズは立ち上がり、リザのもとへ行った。

「任務は遂行いたしました」

「小僧の自我もともに直せ」

「承知」

ノイズは戻ったように話した。

「ここはどこだ? 俺死んだはず……」

「それじゃあ末裔よ、いやマイ、またな」

「なんだかいろいろありがとうございました!」

体が元に戻っていく。

「マイ、なんかあった?」

「ってかノイズ! 何で治ってるの⁉」

「・・・・・・」

「しかも竜も死んでる……」

「まぁいいか、ひとまず一件落着だね」

「ありがとう。 マスター」

「っえ⁉何で急に」

ノイズが急に話した。

「ああこれか、この力を応用してみたんだ、そのおかげで話せるようになったんだ。マスター」

「だからなんでマスターなの⁉」

「無意識に言っちまった。でも、マスターにはこれが似合ってるんだけどな」

なんか恥ずかしい。

でもしっくりくる。

「わかった。じゃあ、改めてよろしく!」


俺たちは、ノイズを着替えさせ

事務所に戻った。

「あの! 息子は……」

「しっかり殺しましたよ」

「では後ろの人は?」

「あぁこの人は探す間に仲間になった人です」

「そして、ノイズさんからの遺言があります」

「嘘つかないで頂戴」

「え……」

「ノイズ、いるんでしょう」

後ろのノイズが前に出て、

「そうだよ俺だよ」

といった。

「なんでわかったの……」

「これでも親子だからね。ノイズ、いやシン」

「えっ……」

唐突に名前を言われ、皆が混乱した。

「今更親面か?」

「もともとあんたにはね、シンって言う名前にしようとしたんだよ。そしたらあの人が異常者と分かった瞬間に、コイツはノイズだ、って言いだしたんだよ。

あの時の私は逆らえずに了承しちゃったけど、あんたにはシンって名前のほうが似合ってる」

「何が言いたいんだよ……」

「まぁ、あんたにはそんな馬鹿馬鹿しい名前よりも、シンって名前で幸せになれるなら私は構わない。

でも、あんたが進みたい道があるならそっちに向かいなさいよ!

私はあなたのことが一番大好きだからね……」

「あぁ、ありがとう……母さん」

シンは震えた声で、母親に抱き着いた。

それを優しく受け止めるようにシンを抱いた。

それを見た僕とマイは思わず泣いてしまった。

「わかった、母さん。俺、みんなのために頑張るよ! 罪滅ぼしのためにも……」

「いってきます!」

「……いってらっしゃい」

これが最初で最後の言葉だった。

リク:「シンが仲間にはいったねー」

マイ:「そうですね!」

シン:「よろしくお願いいたします」

マイ:「今回いろいろすごかったんです!」

リク:「なんかあったの?」

シン:「俺の名前がシンだったのはほんと驚きだったよな!」

リク:「確かに……」

リザ:「小僧、生き返られてもらっただけありがたいと思え」

シン:「ありがとうございます」

リザ:「マイよ、ジカイヨコクとやらをすればいいのか?」

マイ:「あっはい!」

リザ:「シンが仲間になり、初の依頼もこなせたリクたち。次は隣の国の危険ギルドを成敗するが、

その途中で不可解な事件が起きてしまう……こ奴らは一体どうするのだろうな?見ものだ。

次回も絶対読めよな!」

リク:「なんかあった?」

マイ:「いやなんでも……」

シン:「異世界の探偵さん読んでくれてありがとう! 次回もお楽しみに!」

リク:「急に何⁉」

???:「私の美貌の虜になりなさい!」

一同:「……え?」

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