21 テント購入
本日2話目です。
のほほーんとした空気のなかをキャラバンは行く。
自分はできるだけ小さな透明結界を作っては消し、作っては消し、しながら進んでいる。
もちろん目的は時空間レベル上げだ。
月の護符PTの資金難も徐々に脱しているようで集られることも少なくなってきた。
そのうち食い物で悪い人に連れていかれるぞ。と注意しておくことは忘れていない。
少しは効いているのだろうか?とうどんをすするニールを見る・・・効いてるというより聞いてない・・・
そうこうしているうちにバーウェア町に到着
早速テントだ!
帆布店があるらしく色々見て回る。
2人用~10人用があり、色も形も様々で中に入ったら広くなるテントもあった。
・・・これ亜空間魔法なんじゃね?
「よく間違われるのですが亜空間魔法と空間魔法は違いますよ?」
話を聞くと空間魔法は『ワタリ』から亜空間魔法の事を聞いた魔法使いたちが研究し魔石に魔法を籠めることで使用できるようになったらしい。
中に家具なども設置できるらしくベッドで寝ることも可能だそうな。
欲しい・・・が手持ちが足りない・・・
また来ることを伝えギルドに向かう。あまり気が進まないがエイシドの手紙を出しギルドマスターに面会できるようにしてもらう。
「どえらいもん持ってきたな大公の客人ってどんなだ?」
へ?大公?グランドマスターとは聞きましたが・・・
「ああ・・・あの爺さんまたやりやがったのか」
どうやらあのくそ爺、大公と言うのを黙っておいて後で知った若者の顔を想像して笑う趣味があるらしい。
グランドマスターの時点で萎縮してしまうだろう・・・
「まぁ気にするな、あの爺はドラゴンが踏んでも懲りない爺だ。」
えらい言われようだが残ってる魔石をすべて現金化する。
「ああ、お前さん『ワタリ』か通りでこんなもん持ってくるはずだな。」
と紹介状を返してもらい財布(収納)に入れる。
「何でも持って来い、ドラゴンでも換金してやるぞ。」
ありがたいが南部に行くと伝えるとがっかりされる。
「儲け話になると思ったんだが無理は言えんな。」
あっさり引き下がってもらい理由を一応聞いておくと
「グランドマスターでこの国の大公、しかもあの爺歴史上勇逸のランク外だ。俺は職業的にも社会的にも腕っぷしも勝てん。逆らったらこうだ。」
と首をくくる真似をする・・・そんなに怖い爺だったのか・・・なるほど、と思いながらもギルドを出て帆布店に向かう。
予算内で言うと空間魔法の使ってあるテントも買えるが・・・と悩んでいると
「野営をされるのでしたら竈付きや流台付きもありますよ。」
竈付き、そういうのもあるのか!
「雨天の場合にも中で調理ができますし、お勧めですよ。もちろん排煙もばっちりです。」
外見は2人用でスペースを取らず、中は竈が設置してあり流台の排水もばっちりなようだ。
ベッドは詰めれば5~6個入りそうだな4人用と言っていたが・・・ああ薪置き場が必要なので広いのか。
「値段は勉強させていただいてこのくらいはどうでしょう?」
予算内だが・・・ギリギリだな、と悩んでいると
「こちらでしたらベッドをお付けしてこの価格ならいかがでしょう?」
と言われて目をやると4人用くらいの大きさだが中は6人用と大きくなるが竈も流しもある立派なものだった。しかも4人用より安い。
「4人用は冒険者の方に人気があるのですが6人用と言うのは2PT入れず中途半端な大きさで人気が無いのですよ。」
しかもこのテント元々貴族が従者と泊まるためのもので没落して売りに出されたらしい。貴族は誰も買いたがらず、かといって冒険者には大きさが中途半端と不良在庫と化していたらしい。
4人用テントと大きくはなるが収納してしまえばそんなに変わらないだろう。
お金を払い収納し店を後にする。
これで出先でも料理できる、調理用の大きな台も買ってもいいな。
魚があれば少なくとも小魚で雑魚は作れるだろう。昆布と鰹節は・・・あればいいな・・・頼むぞ!以前居たはずのワタリたち!
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