197_高値をつけるのが良いお客さま。
自分の作品に高値をつけてくれるのが良いお客様であるのならば、制作速度が遅い美術品とか芸術品カテゴリの作品は、公開でオークションをすればよろしいのではないかとか思う次第でありまして、所有することにステータスを感じるようなカテゴリの作品なら有用な手ではないかとか思うわけであります。
高値で落札されたものを、さらに高値で転売するようになるのは、また別の問題ではありましょうけれども、そのあたり、平等に最初に購入する機会が多くの人に与えられていたのでありましたら、それはそれで、正しい選択に近いのかもしれません。
手にとって見てもらって、納得してそれが本当に好きな人にわたることを夢見て、活動をするというビジョンもありそうではありますが、人の心とか欲望とかを正確に見ることはできないわけでありまして、さらにはかの作品を作る方は、美術かとか技術者としては優秀でも商売人としてはあまりそうでない可能性が高いわけでありまして、そのような相手を見るスキルが低くなっている可能性もあるわけでありまして、かのような能力を持つ、繊細な芸術家を守るためにも、信頼の置けるマネジメントやら、商売関係を一手に取りしきるプロが身近に必要になるのでありましょう。
ここで、その商売がうまいと信用できるが双方揃ったような方を見つけるのがそもそも難しということでしたら、その手の保証をしてくれるような組織を頼ってみるのも一興かもしれません。
個人的な芸術家の利益を守るための団体とか、サブカルチャーの作品群を正当に扱うことを保証してくれる団体から派遣される、マネージャーとか、存在するような気がいたします。このように発想したということですから、きっとどこかにそれはあるのでしょうと、予想するわけですし、このあたり、商売の匂いがいたします、儲け話があるような、作者さんと、マネージャーさんとの双方に益があるような、事例が存在するような気がいたしますけれども、現実的にはどんなものなのでありましょうか?
商売に対する組合とか、まっとうな商売をしていますよ保証とかしてくれる組織とかがありまして、何か道理に反することをしてしまうと、その商売人に罰を与えたり、被害を被った方に対しての保証があったりするわけですね。公正取引委員会とかそんな感じの部署とかなのでしょうか、もう少し腰の軽い、フットワークが軽い方がよろしいかもしれません。
で、そこの所属している商売人とかマネージャーとかでありますよ、というと、信用がおけるみたいな組織ですね。なんとか地区の商工会議所所属とか、あるのかもしれませんが、このように外部に信用を保証するような組織とか、それだけで、かなり需要はありそうな気がいたしますが、どこかに存在しないのでしょうか。保険屋がそれに当たりそうな気がいたしますが、どのような形で存在しているのか、想像すると楽しいものがあります。
基本的に素晴らしい芸術を作成できる方々はその方面へ経験とか能力とか技術を全力で振り込んで制作されているキャラクターのようなイメージがありますから、対人関係とかかなりスッポコである可能性が高いように思えるわけですから、その人の見る目が低いとか、あまりにも人を信じすぎてしまうとか、善意に期待しすぎて、そなたり危機管理とかの手を抜いてしまっている人が、本当に自分の作品を欲しいと思っている人を見抜くことができるかと言いますと、これはまあ、難しいよに思えるわけでありますからして、最初から割り切って、広く競売にかければいいのではないかとか思うわけであります。
長めの告知をしておいて、予算の都合をつけさせておいて、そうして、一番欲しいと思っている人イコール一番お金を出してくれる人だとか、割り切って、販売すると、ストレスが少なくなる可能性は高くなるわけであります。
もっとも、自分の技術が万人に認められて、初期作品の値段が上昇するとかある可能性もありますから、それを見越して安く買われてしまっていた作品が再オークションにかかっているのを見ることもありそうですが、それは、ああ、良い目を持っている方に買われたのだな、と喜んでみるのも、一興かもしれません。
「底値でも売れなくなる前に結婚したいという気持ちも確かにあります」
「切実ですね”ご主人様”」




