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196_やっつけ仕事は旬が問題になるか?

 そもそも、急場の仕事をお安く受けるしかない状況であることに疑問を抱いた方がよろしいかもしれません、時間を短縮する技術を売るのですから、これは高値をつけるべきではありましょうし、支払う方も、本来一月かかる仕事を3日で行ってくださるなら、報酬は10倍にするべきであるのが、普通でありましょう、と認識を新たにするべきではなかろうかと、声高に該当で叫んでいる人がおられても、この人何をおっしゃっているのでしょうかね?とか胡乱げに見られる社会は少し悲しいのではありませんか、などということを、一息に考え始めたところで、今日のゴブリンが始まるようでございます。


 旬を掴むといいますか、流行に乗ることによって利益を大きくする手法は、これはもう古来からありまして、戦略的に有名なセリフにも、巧遅より拙速を尊ぶとか言ってますし、兵は詭道なりとかもいうわけでありまして、とにかくイケイケガンガンと、少々の間違いは勢いで押して、仕様ですとか、味がありますね、とか言わせたもの勝ち、思わせたもの勝ちでありますよとか、いう調子の良い御仁はこれはもう枚挙にいとまがないわけでありまして、つまりは数え切れないほど二匹目のドジョウを狙う方々がおられるということでありますから、年々漁獲高が減少していく高級魚となっている次第でレッドデータブックの常連となるわけでありましょう。暴走しましてしまいました。


 それで、それはもうかったのでありましょかという問いに対しては、それほどでもありませんでした。と答えるまでが形となっている、のかもしれません、それはそうでしょう、短期で対応する儲けるための商品には粗暴と言いいますが、出来があまり期待できなものでありましょうから、そこで、しっかりとしたものを作ろうと長引くと今度はそのブームそのものが終了していて、大量の在庫を抱えてにっちもさっちもいかなくなるという未来も到来してきますので、この辺りの塩梅が難しのでありましょう、そこで、そのブームを判定する、ワインのソムリエのような方が登場してきまして、このブームなら7日で終焉する可能性があるので、商品化するなら明日までがリミットでしょうとかのたまうわけです、そのご意見で稼ぐわけですが、あくまでも可能性の問題なのでもし外れても、それほど講釈と垂れた方にリスクはないわけでありまして、こういう小銭稼ぎもありそうなものでありますが、何度も外すと信用がなくなるので、この辺り、職人芸の方々がおられる可能性がありますので、おそらく、職業として成り立っている方が一定数おられるのではないかと予想はするわけであります。


 そして長年そうゆう職で食べて行っているうちに、こうすれば流行りものが作れるんじゃないかな、とか思い始めて、手を出して現実とはままならないものだなあ、と、遠い目をする、西日が入り込むアパートで途方にくれるところまでが、まあセットなのではないでしょうか、などと顛末を想像したりもします。

 結局のところ、儲けを最大化する点において、リスクを軽視した結果が、そのような結末へと転がりこむというロジックはどの世界でも変わらないわけでありまして、自分ならいけるという根拠のない自信は、たいていの場合、過信であるのでありましょうね、とか忠告してみるわけですが、一定数そういう過信で持ってして、最善手を打ってみよう、最速の手をさしてみようとする方々がおられたので、現在の経済的な成功群があるのもまた、確かなようには、観察できるわけでありますから、全体の成功を求めていくには、いかにして、夢がある、かなえる術がありますよと、母集団をだまくらかす必要があるのかもしれません。


 リスクに振れ幅をとって攻めている方々ばかりですと、日常のインフラといいますか、今までの社会の維持が難しくなりますが、基本そのあたり、単純労働やら、繰り返しの作業は本来かなり効率化が進む分野であるはずですので、かかる人数は少なくなっていくのが自然でありますが、それほどでもないように見えるのは、新規の仕事が増加する速さが頭打ちになっているので、人を余らせないために、効率化にコストをかけていないのかもしれないとか、邪推するわけでありますが、果たして、どのような感触を社会の人びとは感じているのでしょうかね?とか自問するように促したあたりで今日はおしまいです。


「試験問題はまあ去年のでいいかな?」

「露骨に手を抜きすぎると、採点で苦労しますよ?”ご主人様”」

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