192_拡張するコンテンツへの正当価格とは。
無料で配布されていまして、定期的にコンテンツが拡張されていくゲームがありますけれども、課金をすることで、楽に楽しめたりするとか、作業が少なくなるとか、爽快に遊べるようになりますよとかうたっている、それのことですが、最近ハマっている方も多いようでございますね、というのがお話のとっかかりにしようとしている、今日のゴブリンでございます。
ゲームの適正価格というのはどのくらいのものなのでしょうか、というのが前提になりそうではあります。商品といいますか、サービスの価格というのは、購入した方の満足度とかで、上下に振れ幅が大量にありそうではありますので、一概にこれが正しいとは言えないというわけではありますが、長年の商売をしていた経験から相場というものができてきている、と見ることができるかもしれませんので、ちょっとそのあたりを念頭に置いて考察を続けてみる次第でありまして。
よくできたゲームがあるとして、コンテンツを一通りクリアするのに、100時間くらいかかりますよ、としますね。ゲームは1日1時間とすると、まあ、100日は遊ぶことができるとします、この間、このゲームに対して飽きなくて、十分に楽しめるとしましょう、一定時間あきなくて遊べるということが、必要最低限であるのですよ、ということをあまり考えてないようなコンテンツがあるような気もしますが。
遊ぶためのプラットホームはすでにあるとすると、いかほどの値段をつけるかというと、およそその場合一般的なアルバイトとして働いて稼げる金額の10時間分と考えると良いでしょうか。もう少し稼げる仕事人タイプだと、5時間から3時間ほどの時給くらいでありましょうか。購入するためにかけた仕事量のおよそ10倍から20倍ほどそのゲームを楽しめるくらいが相場とすると、まあそれほどかけ離れてはいないように見えます。
あくまでも飽きないで遊べる時間が、計算の基準でありますから、作業的になってしまったりながら処理で自動化している時間では換算しない方がよろしいかと愚考しますが。
わかりやすく、遊んでいる時間の1/10の時間で稼げる金額を投資するのがよろしいとすると、1日1時間、2年ちょっとほど遊んでいるタイトルになると、ざっくり80時間程度の時給換算した金額くらいはかけても妥当ではないでしょうか、という予想ができるわけです。
1日8時間労働で考えるとおよそ10日分ですね、月20日労働とすると半月分です。2年遊んで半月分の賃金をつぎ込むくらいは問題ないなりそうですね。ちなみに時給単価はアルバイト程度で考えていますから、そうでない場合は、2年で5日分、40時間くらい働いた時給冠山でありましょう。
その金額を一月換算すると、およそ1.8時間時給くらいでしょう、アルバイトなら倍で、3.6時給くらいですか?多く見積もっておも、月2時間から4時間で稼げる金額を越えるのは使いすぎではないかという、仮の計算結果が出てきますね。
また、月に160時間働いているとして、趣味とか娯楽に使える収入が全体の5%だとすると8時間分くらいの時給換算で使えるでしょうか、その娯楽費の50%から25%を消費していると考えると、それでも一つのコンテンツにつぎ込むには多いと感じる人もいそうな雰囲気ではあります。
かけた時間に比例して金銭的負担を計算するということ自体、ナンセンスであるという意見もありそうではあります。一瞬の爽快さに多量の金銭を投入するという、消費行動も、理解できたり、予想できたりする範囲ではありますけれども、ちょっと刹那的な気もいたしますね。
目の敵にして否定するほどではありませんが、ちょっと横で見ていると、行動が滑稽で笑みが漏れてしまう程度はお許しください。
飽きずに遊んだ時間の20分の1時間くらい働いた対価をかけるくらいにしておいた方が、はたと立ち止まって考えた時に納得できるような気もいたしますが、どこかで歯止めをかける必要があったりするなら、一考の余地がある話題かもしれないです、などと忠告めいたことを述べつつ今日はおしまいです。
「恋愛にかける時間に比例して課金する時はその深さも加味するべきでしょうか」
「底なし沼に金塊を放り込む様が見て取れそうです”ご主人様”」




