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180/2606

180_実は統一されていた。

 表面上はわたわたしているようみみえて、実はそれは見せかけの茶番劇であり、舞台裏ではしっかりと約束事が守られていて、すでに合意はなされていて、人類の未来は約束されている、という妄想はいかがでありましょうか。

 ここの認識の違いは、日々を彩るフレーバーであって、全体としてどこへ行くのかはすでに何者かに、それこそ集団的な無意識によってつながれている大いなるものによって決められているのでありますよ、という信念というか、意識というか、意見は、昔からあるようでありまして。予言とか言われている文章にそれが表せられているのでありますよ、と目をぐるぐるとさせながら、声高に宣言する方々も、これはもう週末の風物詩であるような気がいたします。

 

 ある意味未来があるという信念がある時点でこれはまやかしであるのかもしれません、いつ終わっても不思議はない今であるという意味でもありますが、本当に今がまやかしでないと言い切れる方々がそれほど多くいる可能性も低いと見ています。ユーラシア大陸に古来から存在している国家、うっすらと現代につながっているとされる地域の昔話に、この世界は腸である私が見た夢であるのではないかと、つまりはソーセージは偉大であるというお話で、ビールが飲みたいわけであります、酔っ払っているのですか。腸じゃないですね蝶です、バタフライです。蝶最高なわけです。

 今日はシラフで酔っ払っているゴブリンが番組を提供して、構成させていただいております、シナリオはどこからか降ってきているのかわいてきているのか、深淵より来る者が自動筆記している状態でございまして、この辺り、かの米国の美青年小説家にして夢想家の影響が色濃く発揮されていますが、そのイメージの根源は黒い、女神でありましょう。 謎めいた表現で論点をずらして、煙に巻く手法は、一見狂人の様相を見せて見つつ、正気であることを隠して、真実をさらりと突きつけて、体制側を批判する手ではありますが、そう言ってしまうと、人間あなたは幸せですか?と尋ねられてしまって、ザップされてしまうわけであります、少しディープなネタでありしたでしょうか、しょうがありませんね、深淵からの声でありますから。漆黒を象徴する聖母に乾杯を、ぶどうの絞り汁に工業用アルコールを混ぜるような冒瀆的な神の血をいただくといたしましょう、危ないのでしてはいけません。


 無意識ではすでに一つの生命体として統一されているのでありますが、それが滅びに向かっているように見えるのは、自らの首を絞めているように見えるのは、生き物の細胞が一つ一つ死亡しては再生するような揺らぎに過ぎないのかもしれません、それぞれがそれぞれの、振られた役をまっとうしているだけでありまして、その時に付随する感情さえもそれはまやかしでありまして、どこからかの入力が打ち合って、玉突きを起こして、また飛び出しているだけに過ぎなく、そこに個々の意思めいたものが見えるのもまた、また、まやかし、とか誤謬に過ぎないのでありますよ、とか、達観した台詞を吐いている役者が、スポットライトを浴びている、舞台が夢によぎります。

 

 入出力装置が自動に演算しているに過ぎなく、そのアルゴリズムも自動に作成されたものでありますので、どのように行動してもその責任の所在は、無いのでありましょう、汝のなしたいようになすが良い、という戯言がけだし名言となる時代であるように思います。そこで無力感に襲われるのか、まあ、そういう考えもあるし、無責任に振る舞うのも楽でありますね、とかうそぶいてもいいですし、そうであっても、私は私の欲すると思うことを成すのでありますよ、と強く言い切る方もおられそうです。そこまで覗き込んで考えないという思考停止もまた、その人物の役割なのかもしれません。


 人間の思考は良くも悪くも制限されていますから、この後の大まかな流れは予想できて然るべきでありましょう。で、あるならばその予想を覆すのであるなら、人でないものの思考が入り込む必要があるのでは、と夢想する方も、これはおられそうでありまして、大いなるものの介入を望むという発想になるのかもしれません。そういう方がが活躍すような物語も多いように見受けられます。


「停止して永遠になるならそれはいい愛ですね」

「先が必要ないように見えますな”ご主人様”」

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