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169_デザイン、ああ。

 とある国の国営放送っぽいところにあるところの、教育番組が本歌でございまして、結構構成やら見方が楽しいのでゴブリンもお気に入りのコンテンツでございますと、暴露しつつ、今日のゴブリンでございます。

 機能美というものが大好きな方々がおられまして、動かす時に無駄がない、少ないようにスイッチやら、モニタやらを配置したりしていたりするのが、側で見ていて気持ちがよろしいようであります。気持ち良く使用できるという形、デザインが、美しく感じるのはストレスを感じさせないことにプラスの有利であるという意識が作られ、その状況を美しいと感じることで、言葉にして広めて、共感を呼ぶようにしたのかもしれませんし、そのような配置が美しく感じるからこそ、万人に受け入れられる、広がる道具となって、文明全体を押し上げようとする本能的な何かが感じられる、という意見をおっしゃる方もおられそうです。


 それは逆で、広まったからこそ美しいとされたのかもしれないと考える方もおられまして、一般に広まり、それが目につくことが自然である、大多数のものであるという安心感が美的感覚を補正しているのではないでありましょうか、と。見慣れているものが、美しいと感じるというのが、前提でありまして、いびつなもの、見慣れない配置のもの、人が使用するという前提でない道具は、やはり不安を呼び覚ますのでありましょう、という意見でございます。


 確かに、異文化、異星人の道具に接した時に、奇妙な感覚を、それが、異文化のものであると知らないで見ても、初見から違和感を感じるという描写は数多の作品でも見られているシュチュエーションでございましょう。指の数が数本違うという生き物の道具は、これはまあ、基本一対の腕に片方ずつ、5本の指を備えた指を持つ生き物との道具とは、これはもう、ちょっとの違いが大きく感じるような作りになっているでありましょう。

 握るのではなくて、吸い付くようにして支える手の構造をしている生き物の道具とか、やはり吸い付きやすいようにのっぺりとしているのがよろしいのでしょうね、気体の入る余地がないようにピッタリと吸い付くような構造になっているので、指で掴むという行為でものを支える生き物との違いが見えるような、そのような違が見えたりして、その異形さが垣間見えて、不気味さをほのかに感じさせるような、状況が、どこかに表記されていたような気がいたします。


 言語で表記はできますけれども、実際にはそれを3次元の上では表現できない、実現できないようなデザインもあるようです、4次元立方体とかは実はどうにかなるようでございますが、どのようにごまかしているのでありましょうか、それともまっとうな方法でどうにかできるのでございましょうか。あるとは小耳に挟んでおりますので、どうにかできるのでしょうが、それを鑑賞したらば、一体どのように思うのでございましょうか。ちょっと興味がある、という方もおられそうです。


 正多胞体とかいう界隈のワードがひっかりましてございます、例のごとくさっくりとwebで検索したわけでございますが、なるほど、これは奇妙な立方体のように見えます。軽くリンクを辿ってみたわけでございますが、次元の一つ高い形状を、一つ低い次元で表現できるという手法とか、理屈とかを、丁寧に説明してみようと試みて、このような考察が行なわれているようでございます。

 これは確かに、身近に見られるようなデザインではありませんが、じっくりと観察すると美しさを感じないこともないような気もいたします。


 どこか、身近にあるものではなく、少しずれている、もしくは大きくずれているものにも美しさを感じつ理屈やら、法則とやらが、説明ができるようになるなら、理論立てることができて、計算できるようになるならば、芸術もまた数字でデータ化ることが、感動もまた数値化することができるのではないでありましょう、という考えを持つ方々もおられそうです。

 遠い未来には、感動の方程式などという意見奇妙な言葉に現実味が出てくるかもしれないと思うと、少し笑みが漏れるような気がいたします今日のゴブリンでございました。


「人生をデザインするツールが恋愛でありましょう」

「奇妙な図形を見せられる状況もありそうでございますね”ご主人様”」

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