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167_辻占からの横道散策。

 辻占というのは、人が行き交う通り、主に橋やら、そのまま辻やらで、占いたいことを思いつつ耳に入ってくる言葉でそれを判定する方法であると、ゴブリンは認識しています。それと同じようにネトワークの交差点で目にした言葉でなんとなく未来を占ってしまうというのは、可能でありましょうか。そのワードが自分の任意でなければあり得るのかもしれませんが、大なり小なりその語句にまつわる何かを調べていた可能性やら、検索のくせやらがあるので、それは少し公平性を欠くのかもしれません。むしろその情報収集の偏りから、自身の内情やら、隠された欲求を導きだし、明らかにして今後に生かしたり、自らを省みる材料にしたり、単純い意外な結果で驚くのを楽しんだりすることもできるように予想できますが、それはまた占いとは別のもののようにも思えます。


 自身の未来を占うということならば、隠された欲求を考察するということでそれほど目的にズレが生じないような気がしますが、ことこれが他の人格やら、社会的事件を占う、見透すというとになると、ネットワークを辻として使用する際に注意する必要があるかもしれません。おすすめされない動画とかニュースとか完全に自分とはカテゴリが違う世界の様子が映し出されたり、記事にでてこないといけないわけでありますから、勝手にこのみを推測して、それも恐ろしいくらいの制度で当ててくる検索システムではこれは可能ではないと考えられます。


 なので、全くそのようなシステムが構築されていない、無能なある意味役に立たないランダムで記事が出てくるような、コンテンツを引っ張り出してくるようなシステムが必要であるわけでありまして、そのようなものが、今求められているのかもしれません。

 知っている、興味があるものはもうどうでもいいのでありまして、必要なものは強烈な未知、知らない世界の情報が欲しいということで、知識的な欲求を満たそうとするならば、この予想システムの真逆、全く今まで検索してこなかった、見てこなかったコンテンツへ導くシステムやら、アプリケーションやらが必要になるのかもしれません、そしてそれにおいても遂にはそのシステムで追いきれなくなった、瞬間に、知の補完が完了するわけでありますが、森羅万象を読み解くような人は、これはまた時間的に物理的に存在しないのでありまして、そのような結果をシステムが導きだしたとするならは、それはシステムのリソースが足りなくなっているだけでありましょうか、とか夢想する次第であります。


 こう想像をしたということは、どこかにそのようなシステムが存在するということでありましょう、具体的には、検索システムであまりにマイナなワードを抽出するとかでありましょうか。世間一般には有名であるけれどもその個人は全く検索してこなかったワードをポンと目の前に出してしまうようなシステムでありますけれども、まずは名詞からでございましょうか、辞書を用意しておいて、今まで全く引いてこなかった、語句を表示するわけでありましょう。


 そのクライアントが使用する基本的な語句の辞書を完備するべきでありましょう、また、その語句の組み合わせなども考慮していくと、これは膨大なデータベースが必要になりそうではありますが、むしろそのような膨大な、とか巨大なデータを使用する活用することは、昨今の電子頭脳にとっては得意分野でございましょうですから、以外と簡単なのかもしれません。

 むしろ、頻出する検索ワードというものは今のシステムでも、かなりの精度で確立している使用方法でありますから、その集合ではない語句群を検索者に突きつければよろしいわけであります。できそうな気がしてきましたし、もうありそうな気がいたします。特に調べようとは思いませんけれども、自然に目に入ってきたら、ああ、メジャーな存在になったのですね、という感想が思い浮かぶと予想できます。


 むしろこのような、自分には関係がないような別カテゴライズの知識のとっかかりを得るのならば、受動的に聞き流せるラジオとかテレビを見ればよろしいのではありませんか?という意見が出ることも予想できますし、最もだと思うわけですが、斜陽な世界となりつつあるそのメディアを観察するに、完全なる未知の世界への関心というものは、人はあまり高くないのかもしれません。


「ちょっと外れているくらいの方が好奇心をくすぐるのです」

「男女の中みたいなものでしょうな”ご主人様”」

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