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166_主役を食うのは脇役です。

 物語とか映像でのドラマとか演劇とか、主役の存在感をなくしてしまうくらいのオーラというか、フォースというかそのようなものを発してしまう方々がおられますけれども、彼らはあくまで脇役であるから、主役を食されることができるのであって、もう一つの主役にはなりえないということなのではないでしょうかね、とふと考えついた今日のゴブリンでございまう。

 食われがいのある主役というカテゴリが存在するのではないでしょうかとか不在であるがゆえに、存在感がないがゆえに、存在を認められる主人公というものがこれは存在する可能性がありませんでしょうか、とか考えるとすぐに思いついてしまうのが、ゲームの、主人公でありますねと。


 電子機械を使用して、あらかじめ計画されていた筋道にだいたい沿って、物語を進んで行く遊戯というものが世の中にはありまして、筋道が決まっているのでありますから、それは他の創作物とどこが違うのですかという問いに対しては、自由度が若干大きくて、まるで自分が物語の主人公になったように感じて楽しめるのでありますよ、というテンプレートな受け答えが用意されているわけであります。

 そのゲームのシナリオにもよりますが、主人公に成り代わって活躍するので、あまり勝手に喋ろうとしません、癖のない、素直な性格で特徴がないように描写されることが多いようです、もちろん事細かに設定が決まっていて、このような背景で、行動指針はこうで、ここで決めゼリフを言って問いうスタイルも多いのではありますが、それだと、勝手に自分の行動を決められてしまっていて、なんだか手のひらで踊らされている感じが不快でありますね、というユーザーの意見も一定数あるわけでありますので、その部分を薄くするように調整しているものも多いように見受けられます。


 主人公の選択でストーリーが変わるとかいうパターンも多いように見受けられますので、実際の幻想世界に自分が入り込んで冒険をするとい気分が味わえるようになっているそうです。なのでそのような方向に進んでいると、主人公の印象が薄くなるのですね、その代わり、他のサブキャラとかゲストキャラとか、シナリオに登場する重要な登場人物のスタイルが濃くなったり、印象深くなったりするわけでありまして、この場合の主役を食う脇役という立ち位置は、むしろそれを増長させるようなシステムで最初から計算されているのでありましょうね、と思うわけでありまして、むしろキャラを立てることでゲームの設定やら世界観やらに深みを持たせる効果も期待できるわけであります、というところは、ちょっと考察すると山のように似たような文章が出てくるくらい、メジャーな考えでありましょうと、予想できます。


 主役というものは王道を進まないといけない、もしくはそのように進む方が無難で、非難を浴びない、という営業上の戦略もありまして、安全策をとって、突飛な行動を抑える傾向が、見られてきています。

 もっとも、それを逆手にとって、とんでもない思考回路やら倫理観の持ち主を主人公に据えて、意外な展開やら、印象に残る舞台を作り出す手法もこれはまた当然、基本と言いますか常識の範囲で存在いたしていますので、全てが全てそうではないようと、観察されます。

 それが面白いかどうかは、受けての感性の問題ではありますが、ここでもとんでもない主人公に対比するために、カウンターとして真面目とか属性が違う善人が出てきて、まれに主役を食うことになるわけであるのでしょうと、予想はできそうです。


 また、コンテンツの受けての方々には、一定数こう、主役を敬遠する方々がおられるように見受けられますので、そのままお話の中心に存在する、作品世界の中で影響力の強い方々ではなくて、こう身近に感じられたり、レアでほとんど出番のないような登場人物を愛でるような、マイナであるということ、少数派であることそのものに喜びを見出すような方々には、主役というものは、脇役に美味しく食べられるための、お膳立てに過ぎない、という見方もできそうです。

 けれど、その脇役に光を当てて、物語を作っていくという手法を使う方が出られると、今度は王道勇者のような主役っぽい方に注目が戻るのかもしれません、この辺り、狙いが交互に現れ続けてきて、飽きさせない、という戦略なのかもしれないですね。


「恋愛は王道が結局強いのです」

「ストーカーぽいのも王道といえば王道でございますね”ご主人様”」

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