表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
151/2606

151_予期しなければ嬉しい。

 サプライズのプレゼントは嬉しいことが多い、という予想をちょっと考えてみようと思い立った今日のゴブリンであります。ものを善意でいただくという場面は無条件で嬉しいことであります、という立場の方にとっては、それが予期していようが、予期していまいが、プラスに働くので問題ないわけでありましょう。

 もうそれを十分持っているのに、さらに同じものを頂いてしまいました、これはあらかじめリサーチを怠った結果であると推測するわけでありますが、立場てきにリサーチの難しい関係というものもあるのであり、つまりは親しくない方々の間ではサプライズのプレゼントは危険であろうか、という推測が成り立つ訳であります。

 親しくとも行動がとっぴな相手にサプライズを仕掛けるのはリスクが大きいわけでありますから、これを避けるべきではなかろうかとか、予想される方は多いと思われます。


 予期せぬ幸運を装って、詐欺を行うようなパターンもありそうです、おめでとうございます、という賛辞から始まって、無料でありますとか、無作為に抽出されたモニターでとか、以前ご応募頂いていたとか、言葉たくみに続けていかれて、最後にはとてもお高い商品とか、外国語教材、それも割高なものを購入するような、惨事へと落ち着くような、きっちり方にはまってしまった犠牲者とでもいうのでしょうか、そのような結果になる現象も見受けられます。なので、サプライズ行動にはまず構えてしまって、何か落とし穴があるのではないか、誰か自分を騙そうとしているのではないか、と警戒してしまって、楽しめないという方々も、一定数おられるような気がいたします。


 意図的なものでなく、偶然の幸運に喜びを見出したりする情景もありそうです。宝くじはこれはまあ、当たることを前提にして購入しているでありましょうから、それが当たったとしても完全に予期していない、とは言えないわけです、がそのリターンが大きければ予期していなかった、という点に負荷がさらにかかって、バイアスがかかりまして、喜びをますように心が動くことが予想できそうです。

 期待せずに頼んでおいたお仕事が、思った以上に成果を上げていて、その人物に感謝するとかもありそうです。できなくてもともとできたらもうけと思っていた案件が、素晴らしい結果とともに自分の元に帰ってきた、という感じでしょうか。これは相手がこちを驚かそうと画策していない分、作為を感じず、素直に嬉しいと思えるのではないかとか思います。


 相手が、自分に情報を隠して、驚かせてやろうとする行為そのものを不快に思う人格の持ち主も、少なくない、と予想いたします。終日自分の制御下において生活をしたい、誰か、余人を関わらせたくなく、静かに満ち足りた毎日を暮らしている方のお宅に、誕生おめでとう、と大量の人数の知り合いとか、友人とかが、押し掛けてくるとかは、これは悪夢に相当するのでないかと、想像するのですが、さらにはそれが、何かのイベントとして出汁に使われているという、雰囲気、匂いがプンプンと漂っていたならば、激怒しても問題ない案件であろうかと、予想いたします。


 ようは、相手を見てサプライズを仕掛けることが大事であるのでしょうね、とタマムシ色の解答を導き出してみるわけですが、どのような人物なのか見抜けるような方は、迷惑をかけかねない突然の賛辞とか、贈り物とかをしないでありましょうから、そもそもそういうことを発想もしない人格の面々に、より注意が必要であるのであろうかと。

 いきなり来るのは困ります、とか、プレゼントは基本お断りしていますとか、普段からはっきりとした立場を表明しているのもいいかもしれませんね。


 もっとも、友達とか親しい人が訪ねてくるということが、まずないような方々が、そのように予防線を張っていると、それはそれで、寂しい情景を醸し出すので、その辺り、自分を知ることから始めた方がよろしいのでは、とか辛口の忠告を行なったところで、今日はおしまいでございます。


「こう、プレゼントは私ですとかやるのはどうでしょう?」

「第三者がおられて、場が固まったのをお忘れですか?”ご主人様”」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ