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1472/2618

1472_さま、塩、月面、宙返り。

 運動に興味が無いにしても、人間がこれほどの動きができるのですね、と言うような、感想を抱くことはあり、純粋に驚きで楽しむこともできますので体操関連の競技は嫌いではございません。見世物なのですか、と否定的な意見を示す方もおられますが、芸術点と言う評価がある以上見世物には違いないような気もいたしますので、こう、今更な忌避感ではなかろうかなと予想するわけでございます。などとぼんやり目立ちたくない競技者について思考しつつ始まる今日のゴブリンでございます。


 こちらに注目しなければ満足しないわけでございますよね。幼児は構って欲しいわけでございましょう。今日も元気可愛いですな。


 精神が未成熟であるから、注目を浴びたいということであるならば、競技者は全員そうである、となるのであろうかなとか、各方面から攻撃を受けそうな意見が零れ落ちてくるわけでございますが、そのような意見を表明することもまた幼児性の表れであることも言えそうでございますので、説得力がないといいますか、そのまま攻撃が返ってくる恐れがありそうでございます。


 自己顕示欲は悪いものではなく、文化の発展やら、集団意識の協調を図るとか、社会性の補強とかに使用できる感情でありそうでございまして、自己研鑽の燃料にもなるのではなかろうかと予想できるところまであり、多かれすくなかれそれがあるおかげで、より良い社会に変化していった、可能性もあるわけでございます。


 客観的に自らの行いを評価する、される、構造が不安定であったが故に、大衆からの指示が必要になっていると見ることもできるわけでございまして、何も発表しなくとも行為に対して報酬があったならば、わざわざ見せつけるようなことが常道化していなかったのではなかろうかなとか、予想するわけでございます。


 かけっこが早くても、それだけでは利益になりにくい、少なくとも大きなそれにはならないことが多い社会であるから、広くそれを示して、多数からの支持を集めることによって、利益を得ようとするようになったのであろうなと、それほど難しくもない連想で思考に登るわけでございます。


 直接的な利益としては、走ることが速いということは、捕食者から逃げやすい、とか、逆に狩りの時に有利であるとか、移動速度が十分であるならば、行動範囲が広がり、収集やらの効率が上がり、つまりは、生存しやすいというものがあったのであろうけれども、構造の変化によって、個人の速度がそれほど群れの生存戦略に必要なくなってきてしまった結果、その特技が反映されなくなってきたことに対する不満などが、自己顕示欲につながっていくのであろうかなとか、想像するわけでございます。


 足の速さは、容易に比べることができるものであり、精神が未熟な時代にそれを持ってして、優劣を決定させて、優越感を得られる道具であったわけであり、その延長線に競技によって自信の優秀さを見せつけてみたい、多くの人に認められて、賞賛を浴びたいという感情に成長していくのであろうかなとか、想像するわけでございます。


 別に速さだけではなく、肉体を巧みに操って、他の人ができないようなことをする、このような優秀面を見せつけて評価されようとするならば、多くの人々に披露して認めてもらわなくてはならなくなった、そのように社会構造が変化していったのであろうなと、ぼんやり想像するわけでございます。


 個としての生き物で見ると多少歪な変化に見える気もいたしますが、集団で群れで、社会性の生き物としてみると、まっとうな変化なのであろうかなとか、けれどもそれに価値を見出せなくなる層も一定数存在することに無理もないのであろうかなとか、思考を発散せておしまいです。


「承認されることで争いが減るならそれはそれでありでしょう」

「組織的な強さにもつながりそうではありますね」

「それはまた別の争いを生みそうではありますな”旦那様”

 戦争代書行為のようなものでしょうな”奥様”」

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