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1434_擬を見せざるは詐術。

 手品の類でありましょうか、騙すことを主眼においておきますならば、罪はないと考えるのでありましょうか、悪意の有無がまずは問題になるわけでございますが、感情を逆なでるようなやり口ではやはり芸としても難があるように思われるわけでございまして、この辺り、倫理観との兼ね合わせが重要となる出し物である可能性が高いのではとか、いつものごとく何を言っているのかちょっとわからないようなお話でございます、お元気ですか、私は今日も元気なゴブリンでございます。


 種も仕掛けもないのに思ったようにならないと怒るのは困るわけでございまして、そうですあれには種も仕掛けもあるわけでございまして、騙されたとまた怒るのもまた筋違いな気がいたしますな。今日も元気可愛いですな。


 人を騙して利益を得ようとしているという点では悪党と変わらないのではなかろうかという意見も過激ではありますが、根底に楽しませてあげようという気持ちがあればそれほどではないという立場も間違いではない、かもしれないとか想像するわけでございまして、それ以前に騙されることを前提にして観客が覚悟しているといいますか、納得していればよろしいわけでございましょう。


 逆にしかし、騙されないぞと、決意して手品の出し物を見た場合、見事騙された時には悪感情を抱いてしまう可能性があるわけでございまして、この場合、演者が罪に問われるとまではいきませんが、ちょっとばかり、不快な因子になる可能性が出てくるわけでございまして、なるほど、芸事はそれを見る方にも節度ともうしますか、作法が必要になってくるのかもしれませんなとか、それらしいことを述べてみるわけでございます。


 前提と申しますか、共通認識がきちんと、もしくはある程度あってこその芸事であるということになるのであろうかなとか、予想するわけでございまして、これは大なり小なり、演者とそれを観劇する観客などというような関わりがある形態では、必須の要素であるのであろうかなとか予想するわけでございます。


 少なくともある程度複雑な要素がある演目につきましては、観客の教養と申しますか、ある程度の前提知識が必要になる、ことがあるということでございまして、これはまあ、まずお客さんを育てなければならないという手間が必要になりますので、ちょっと初期に労力、資源が必要になる、のではなかろうかなとか、予想するわけでございます。


 話芸でありましたら、大前提として言語、共通のそれが必要になるわけでございまして、しかも文化的な背景も共有することを前提にした出し物でありましたらば、それらの知識も、観客に必須となる、場合があったりするわけでございます。その都度説明を挟んでおけばよろしいではございませんか、とかになりますと、今発言した冗談のどこかおもしろいかというと、とかやらなくてはいけなくなってしまいまして、あまりよろしくない。ただ、それはそれで味のある高座となる可能性もございますので、完全に否定するやり口でもないのであろうかなとか予想できるわけでございます。


 それを厭うて、初期費用を倹約するために、感情に直接訴えかけるような出し物にしようとする戦略もまた間違いではないわけでございまして、本能を刺激するような、原始的な音楽とかはその例としてふさわしいのではなかろうかなとか予想するわけでございます。ただただやかましい音楽の需要が一定数ある原因がそれではなかろうかなとか、予想するわけでございます。


 思考したくない、考えたくない、悩みたくない、抵抗が欲しくない、ただただ感情を爆発させたい、流したい、露出したい、なぜならそれは楽に快楽を得られるからである、とかなんとかありそうでございまして、その好みは一概に否定するものではないわけでございますが、それだけであると、単調さをごまかすためにどんどんと規模やら程度を激しくしなければならなくなるのではなかろうかなとか、うるさそうではありますね、とか、まあ、突き放したような結論にもならない感想を述べておしまいです。


「原初の神は声が大きかったのではなかろうかと思うのですよ」

「感情しかない環境は、それはそれで吹っ切れて盛り上がりそうではありますね」

「声を大きくしなくとも届くほどに世界が小さかった可能性もありますな”旦那様”

 理性がまったくない世界、それはそれで一つの幸せかもしれませんな”奥様”」

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