143_香辛料な彼女達。
スパイスガールズというユニットが昔いたような気がいたしますが、芸能人関連の新陳代謝は一部が激しくて記憶する合間が無いというのが、興味を惹かれない要因の一つに挙げられるのでは無いかと予想する今日のゴブリンです。
偶像として崇め奉られる存在が生々しいのはいかんんだろうということで不自然なまで清廉潔白なイメージで引っ張って行ったのにふとしたことでそれが崩れてしまって、幻滅させられるというか、夢が覚めてしまって人気が落ちるということはありそうな状況でありますね、と予想できるのですが、そこまで典型的なパターンにはまるとワザとやったのではないでしょうかという疑念すら浮かぶ方もいそうな気がいたします。
逆にあああのお方も人間であらせられたのですね、と親近感を得るような方向へ舵を切るようにマネジメントするパターンもありそうですが、それが深刻な犯罪がらみだとにっちもさっちもいかなくなるのでありましょうね、巨額の資産が不正に異動しているとか、論理的にまずい展開が暴露されてしまっているとか。
恋愛要素も致命的なダメージになる可能性が高い立場の方々もいるようです。マイノリティな恋愛対象が暴露されてしまって、不快感のシンボルとなってしまうとか。そもそも恋愛問題は個人的なものであるし、さらにはマイノリティであることを理由に非難される覚えもないはずであるはずなのに、人格ごと否定されるような、煽り文句で、リソースの価値を高めて、高く売るようにシフトしていく、下品な商売をする方々の獲物とされるのは、これはこれで同情するべき所があるのは間違いないのですが、そもそもそのあたりに関心が無い部類の種族にとっては、ますます、呆れたものですね、これで関わる必要性がますます減りましたよ、と肩をすくめて、そっぽを向く理由の一つにそっと加えられられたことに気がつかないのでしょうか。気がつかないというか無視しているのでしょうね、いわゆるアイドルやら歌手やらが生息している芸能界に興味が無い対象は、商売相手では無いと切り捨ているのだと、予想するわけです。
それはそれで、市場を自ら縮小している行為だと気がついていないのでしょうか。気がついてはいるのでしょうが、少なくなったユーザーをつなぎとめるために、コンテンツが過激になっていくのはどの世界でも共通の訪れる場所なのではないかな、とぼんやりと予想するわけです。
それが行き着く先は、扱うリソースの些細な変化をあげつらったり、なんでもない一コマを大げさに表現したりして、商品の自然な反応とか、無垢な美しさとかを瞬時に使い潰してしまうような、一つ一つの作品を大事に扱わないような、振れ幅が大きい荒っぽい商売になってしまうのではないかなと、予想します。
逆にものすごい荒波の中、まさしく芸術的な舵さばきで船を乗りこなし、感動を与えるような手腕でファンの心を鷲掴みにするような、プロフェッショナルが登場する可能性もあるでしょうし、どの世界でも一握りはそのような方がいるのでは、と予想はできるのですが、その方が、壊滅的になりつつある、芸能界と云う場を少し魅力的であるようなものに見せてくれている、のかもしれません。
人の集団は時間とともに劣化していくといいます。その劣化のスピードを抑えるために、稀に素晴らしい才能を持った個人が、瞬間的に盛り返して行って延命することもあるようです。けれども最終的には、その集団は他の新しい集団に取って代われれて、解散したり、消滅したりして、機能をその新集団へと引き渡すようなプロセスを経るようになります。以上のことがどこでも見られるように思うわけであります。
組織の維持とかブランドの維持とか、イメージの維持とかに腐心をするのは、悪いことではないでしょう。けれども、どこかでこれは無理と見切りをつけて破壊して次代に作り直してもらうという、行動を取らなければならないと、覚えておくと、気が楽になるのではないでしょうかね?とか語りかけて今日のお話はおしまいです。
「好きな人がアイドルではなくて、それはすでに偶像でした」
「崇拝しているという意味でしょうか”ご主人様”」




