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139_凄惨的な恋愛。

 誤字なんですが、それほど違和感がないタイトルだと思います。恋愛というのは身も蓋もない側面があったり、愛とは戦って勝ち取るものなのですというスタンスで進む方々にはこちらの表現の方がふさわしいのかもしれません。

 本来の意味とすれば、生産するのは次代であるわけですが、これはこれで生々しい話題ではありますねと、ちょっと顔をしかめてしまう人もいるかもしれません。行為の結果として付いてくるのですから当たり前ですね、とかしれっと発言する方もいそうですが、それはそれでロマンとかなくて、まさしく逆さにした鍋でありましょうね、身も蓋もないということですが、この逆さにした鍋という表現、昔とある漫画でネタにされていましたが、大元はどこなのでしょうか。普通に検索しても出てきませんでしたね。確かギャグ漫画で、つまらないギャグを言うと月が怒ってツッコミを入れるために地球へ落ちてくるという設定で、主人公が、『逆さにした鍋』とそれに連なるセリフを言った時に、意味がわからなくて月が停止して、解説で『身も蓋もない』と言ったらば、解説されるまで意味が分からなかったので照れ隠しにさらに月が迫ってきて、『そんなのありか!』とかツッコミ返している主人公格含む登場人物の映像が頭に浮かぶわけですが、マイナすぎるのか、記憶があやふやで検索用の単語が的確でないのか、資料がWEB上で拾ってこれません。月ではなくて星でありましたでしょうか。別に特定できなくてもそれほどこだわりはありませんので、この話題はここまでです。


 生産的を打ち消す恋愛というものは、次代がどう間違っても生まれないことでありましょうけれど、これはこれで、愛とか、恋とかを即物的なものとして捉えているような気がいたしまして、上品かというとちょっとそれはそうではなくて、下世話なお話のカテゴリであるような感触を持つ人が多そうです。そもそも恋愛は即物的なのですよ、と言い切るくらいの強さを持つ方も多そうですが、恋に現実を持ち込むとロマンがなくなると言うか、熱狂をしなくなるので、冷めてしまって家庭を作るような路線に行かなくなるのが困るので、恋愛中はそれだけを結果を意識させないで、精神に目隠しをさせてフリーウェイでアクセルをベタ踏みにさせるような雰囲気を作らせる、風潮がある、のかもしれません。


 この、恋愛そのものに夢中にさせる空気のおかげで、非生産的な恋愛も日の目を見られるようになってきたのかもしれませんね、次代を作成して育てあげるという、ちょっとそれ自体を楽しみにしなければやっていけないような疲れる作業に連なるという現実に目を背けさせて、恋愛それ自体が高貴な、精神の働きなのですよ、と散々煽ってきた手前、次代が作られない、つまりは購買層が増えない恋愛を否定することができなくなってしまったジレンマとかありそうな気がいたします。

 それはそれ、これはこれとか言って、ダブルスタンダードで開きなおる方も多そうな気がいたしますが、その場合、信頼されなくなる可能性も合わせてあるわけでありまして、どちらにしろ、社会の雰囲気をリードするにはリスクがありそうです。


 非生産的な恋愛が多数を占める時、タイミングが悪ければ、それは生き物としての種族としての限界になり得る可能性もありえます、フィクションでは、理想のアンドロイドとかに懸想をして、恋愛とそこで完結させてしまって、次代を作成しない問いう選択をする人々が大多数を占めて、種が衰退しました、という設定も珍しくないわけであります。それに対してのカウンターとして、違う種がその世界を運営していくとか、非生産的な恋愛から、生産的なものにシフトするための科学技術の進歩とか、当てられていくのも定番ではあるわけです。


 母体に深刻な負担を強いる次代の生産というのは、そのうちに時代遅れとなっていくという予想もありそうです。どのくらいかはわかりませんが、世代を重ねると、子を産むための器官が体内にあることすら忘れされそうな世代も登場するかもしれません、その場合非生産的な恋愛の意味もかなり変わってくるのでしょうかとか想像すると、面白い物語が作られそうですし、すでにあるような気もいたします。



「暴力的なまでに恋愛は素晴らしいのです」

「凄惨的な恋愛という表現、当てはまっている気がいたします”ご主人様”」

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