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117_金に糸目で微笑む。

 お金が欲しい、それもあるだけ、手に入るだけ、さらにはそれを手に入れる為の努力は全くしたくない。という魂からの叫びを上げるような方は、結構多いような気がします。願望というか、無責任が願いというか、浅ましい欲望というか、頭の悪い叫びというか、そんな感じの感情の発露という気がいたしますが、気を抜くとうっかり口に出てしまいそうなくらい、平凡な願いでもありそうな気がいたします。


 労働の対価としての金銭は、尊いものであると唱えているのは、すでに十分持っているものの戯言にすぎず、犯罪やら、非合法な活動によって安易にお金を稼いでもらうと、社会が軋んで、ゆがんでトータルとして全体が損となるので認められなく、力で押さえつけたり、構造的に社会を作りかえるよりも、価値観を操作して誘導する方が、楽だからそう唱えるのです、などという意見もありそうです。 


 価値観を操作することも、社会を変える十分な手段ではあるので、それほど問題はないかもしれませんが、根本的に足りない、物資という問題を棚上げして、精神論とか道徳とかでごまかしてしまうという問題もまたありそうな展開ではあります。

 人は、満足に食事ができて、安心して眠ることができれば、結構なんとかなるはずなのに、その最低限の生活が脅かされている時点での道徳による社会不安の払拭というのは、かなり難しい上に、的外れではないか、と強く訴える人も多いのではないかとかも、想像できるわけです。


 選挙で選ばれた、国民の代表がああでもないこうでもないと話し合ってる隙に、いろいろと事態はやばい方向に進んでいるだ、だからここは私が立ち上がらないといけない、と、いう展開もありがちですが、その立ち上がり方が物騒だと、クーデターとか、騒乱罪とかに捉えられてしまう可能性が高いわけでしょうか。

 人々は自分が思っているほどには賢くなく、他人が思うほどにはバカではない、というような言葉を放った人物はどなただってだしょうか?どこかで聞いたことがありますし、ゴブリンが思いつくようなフレーズですから、過去に誰かが、言っているようなセリフではあるのでしょう。

 

 正義いうのは、とどのつまりその時代での一つの立場に過ぎないわけで、相対的な概念なんですよ、とか、人の命は、その時代背景で重量が変わってくるものなのですよ、とか達観した言い方をするような人々も、一定数いるわけですが、問題なのは、今その正義が、何を成そうとしているのか、その、正義は、身も蓋もない言い方をすると、利益を生むのか、儲かるのか、という点に着目している集団や個人が存在しているということかもしれません、とぼんやりと思うもです。


 あなたの善意は何か大きな利益を生むための、種火となっていませんか?その行為は生まれるための感情とか状況はともかく、さらに未来には大きな炎、業火とかになって、放った自分を含めて多くのものを飲み込んで、灰にしてしまうものではありませんか。

 そのように少し立ち止まるように忠告する人々も、果たして信用に足る人物たちでしょうか?周りま全て敵だらけで、何も信じることができなくなっていませんか。


 それら全てをとりあえず肯定しましょうか。お金も正義も、別に対立するものではないし、それどころか、貧困も富裕も、正義も悪も対立して、互いを攻撃するような概念ではないのですよ。

 というか、攻撃しあっても疲れるだけで、そう争わせることによって、得をする何かを喜ばせるだけでありますよ。


 という意見もあるようです。

 ゴブリンは、それらをそばから離れて見ています、聞いています。たまに影響もされますけれども、結局ゴブリンは直接働きかけはしないのです。

 そういうのは、人どうしでやってくれ、というスタンスなのですね。

 愉快であればそれでいいとは、思うのですが、人は複雑だと思うのです。


「仕事をすると彼に会えるのですよ、すごいですね」

「そういう前向きなところ、よろしいと思います”ご主人様”」

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