109_切り札が切れない。
ブリッジというプレイングカードを使ったゲームがあります、分類上、トリックテイキングゲームの一種です。最初にトランプというものが切り札であると、このゲームで知った方も多いのではないでしょうか。全くの予想ですが。
一説には、この切り札という意味で使われていた用語の、トランプという単語が、そのままそのカードセット全体の名前になってしまったと、言う話です。日本でのお話ですね。
プレイングカードの起源には諸説あるそうですが、今一番有力であるのは中国発祥説だそうです、12世紀以前に元となる葉子というカードゲームがあったらしいのです、ただそのルールは判明していないとのことです。この場合ははっきりとはしていない、程度の意味でしょうか。ちょっと検索すると色々出てくるので混乱いたしますが、どうも同じ名前でダイスゲームもあったようですね。
ボードゲームとかゴブリンも大好きでありましたので、同輩は12世紀中国にもおられたことを知りまして、親近感が湧いたのでありますが、同時に賭け事として中毒になるほどの者も多数発生したと知り、それはどうにも、人とは変わらない者なのだなあぁと、微笑ましい気持ちになりました。
日本へ伝来したのは、16世紀くらいだそうですね。その頃に、あまりやりすぎるなよ、と上の方から注意書きのような、禁止令が出たそうですから、賭け事に使用されていたのでしょうねと、推測されているようです。どこもいつも人は変わらないのですね、と乾いた笑みを浮かべつつ、肩をすくめて意見を表明すかたが、いそうでございます。余人に迷惑をかけないのなら、よろしいとは思うのですけれども、そのような配慮をしない遊び人が多かったのでしょうと、予想します。
ラテン系のカードマークは、剣、杯、棍棒、硬貨、だったそうです、そこから、スペード、ハート、クローバー、ダイヤ、にマークが変化して、ヨーロッパや、アメリカで使用されるようになり、そこあたりから、全世界へと広がった、らしいです。
タロットカードというものがあります、ご存知の方も多いと予想するのですが、占いとかで一時期ブームになったものです。この起源にも諸説あるそうですが、今では、このプレイングカードのゲームをもっと複雑に、ドラマティックに、派手にするために、色々絵札を追加したものではないのでしょうか?と言われているようです。
基本ルールがあって、拡張版が発売されたような、ものですね、と、ゲームの販売方法としては、とても標準的な商品であったのですね、と感心してしまいました。いつの世の中にも、ゲームクリエイターという方が、おられて、新作のゲームをどのように作るかとか、絵師は誰を確保するのかとか、資金の調達から、プロモーションの流れまで、どなたかが、中心になって、プロモートをしたりしていたのでしょうか、それは、とても面白い想像だと感じるのです。
こう、いい大人が、会議室とかに集まって、栄養剤がわりに酸っぱいワインとかを煽りながら、ここのバランスが良くないとか、このルール環境でこのカードの能力はやばいですよ、チーフとか、イラストの発注先が取り違えられていて、このカード名イメージと合わないんですけど、なら、カードの名前を変えちまえ、とか、印刷所が抑えられました、木版でよろしいんですよね、プロトタイプ上がってまーす、あ、ここのルール、解釈はどうしますかね?
とか、メモ代わりの白板とかがべたんと一つの壁一面に貼り付けられてあって、スローガンとか、締め切り、とか書いてあって、一度その日付が消えた後、また新日付がデットラインとか強調して書かれていたりする、イタリア都市部の一角とか、面白そうな雰囲気ではあります。
ないでしょうが。
ところで、ゲームでの切り札ですが、手もとに他に出せれる札があるときには、場に出すことができないのだそうです。つまりは出せる条件を整えないと、せっかくの切り札も出せないわけですね。
特に深い意味はありません。
「差し向かいで彼とゲームをしてみたいです、勝ったら私を好きにしてとか言って」
「勝っても負けても”つみ”ではありませんか?”ご主人様”」




