番外編 お祝い事
3月3日はひな祭り!
そう思ったら、久々に書きたくなったので書きました!
残念ながら3日中には投稿できませんでしたが·····。
久々の番外編です!ちょっと執筆に不安ですが、楽しんで頂けたら幸いです!
ムーンで、ミチルダとダンの馴れ初めを書いております!興味のある方は宜しくお願い致します!
「ノーレン御姉様!おめでとうございます!」
「ありがとう、フレア。」
ノーレン御姉様はその美しい顔で最高の笑顔で答えてくれました。
この度、ノーレン御姉様は二人目の赤ちゃんを無事に出産しました。
ノーレン御姉様にそっくりの女の子です♪
ノーレン御姉様は只今、実家に里帰り中です。
一人目は男の子で、向こうの義理のご両親と乳母にお世話を頼んで帰ってきたようです。
こちらにも同い年のダシャンという弟がいるのでお世話が大変になるからです。
私、フレアも15歳になりました!私もノーレン御姉様の帰省に合わせて帰ってきてます!勿論ピィーちゃんも一緒です!番であるグリちゃんもいますよ!
今は二匹とも中庭で餌取りでもしていると思います。
私と言えば、ローランとの婚前····前世の世界で言うならば同棲は上手くいっています。
毎晩求められて·····毎日大変ですが······。
懸念していたローランの浮気も無く平和に過ごしてます。
「オギャア」
赤ちゃんが泣き出しました。
「あらニイヤは、どうしたのかしら?もうおっぱい?」
ノーレン御姉様はそう言いながら、マタニティー用のドレスの胸の部分のフックを外し、大きな胸をベロンと出した。
·····ノーレン御姉様のおっぱい、もっと大きくなっている······。
だけど、お母様もダシャンを産んだ時の方が大きかったかも。どっちせよ、どちらとも爆爆乳には間違いないですわ!
ニイヤは出された乳首にすぐに吸いついて「ウンクウンク」と一生懸命乳を飲んでいる。
そんな姿を見ているとやはり赤ちゃんはとても可愛いですわ!
ニイヤは今、生後3ヶ月になりました。ノーレン御姉様のおっぱいを飲んですくすくと成長しています!
ふとノーレン御姉様の顔を見ると母親の顔をしていた。
そして思った。
そういえば、この世界って女の子のお祝い事ってないわ。
男の子も無いと言えば無いのだけれど、貴族では跡取りが産まれると盛大にお祝いをする。
跡取りの顔見せも兼ねてパーティーをするのだ。
王家や大公爵、有力な公爵家は御披露目会をする。
女の子や次男以降はささやかなお茶会などで御披露目されることがほとんどだった。
あとは五歳になったら教会へ行き、魔力や属性を見たりする程度。
前世のいた日本では、子供の成長をお祝いする行事がある。例えば女の子は3月3日をひな祭りでお祝いをし、男の子は5月5日にお祝いをする。
この世界にはない。
······有ってもいいんじゃないかしら?
私はそう思ったのだ。
これはチャンスかも!?思いきって言ってみることにした。
「お母様」
「なにかしら?」
お母様はノーレン御姉様の代わりにお乳を飲み終わったニイヤを抱っこして、背中をトントンしてゲップを促していた。
因みにダシャンはメイドと外でお散歩中です。
「思ったのですが、何故子供の成長をお祝いする行事がないのですか?」
お母様もノーレンお母様も首を傾げてしまいました。
「そうね·····でも誕生日のお祝いが成長のお祝いじゃないかしら?」
お母様の返答はごもっともだと思った。
だけど······
「有ってもいいと思いませんか?」
その言葉にノーレン御姉様が反応をした。
「フレアったら斬新な事を考えるわね!調味料の発明だったり!我が妹ながら凄いと思うわ!」
ノーレン御姉様は私をおもいっきり抱きしめた。
·······死ぬ~!
爆爆乳のに挟まれて息が!
私はギブアップ!ギブアップ!とノーレン御姉様の背中をパンパンと叩いた。
ノーレン御姉様はすぐに離してくれたので、何とか息が出来るようになった。
でもハアハアと息切れをしている。
「それでフレアはどう考えているの?」
ノーレン御姉様はニイヤをそっちのけで、瞳をキラキラさせながら聞いてくる。
私はノーレン御姉様の反応にクスリと笑い答えた。
「まずは男の子をお祝いする日と、女の子をお祝いする日を決めるのです。」
「え?性別で分けるの?子どもでまとめるのではなくて?」
「ええ。勿論、子どもの日が有ってもいいと思いますが、まずは男の子と女の子とではお祝いを分けるのです。男の子は強い子に育ちますように、女の子は良いお嫁さんなりますようにと、願いを込めてお祝いをするのです。お祝いの仕方は色々。特別なお食事とか、それ専用のお人形を作り、毎年そのお人形を出してお祝いをするとか。」
「す、凄いわね!」
「ええ。本当に。」
ノーレン御姉様と、お母様は感激しているよう······全部、前世にいた日本のウケウリですが!!
そこで、私達だけでもそのお祝い事をしようと言うことになった。
三人でかなり盛り上がりました!
そして、女の子は4月3日に、男の子は7月15日に決まった。
7月15日はこの国の建国された日とされていた。それにちなんで「国にお役にたてるくらいの強い子になりますように」の願いを込めて、この日に決まった。女の子の4月3日は前世いた日本では旧ひな祭り。このオーディフェンス国は4月になると色んな可愛いお花が咲く。それもあり、私の独断で決めさせて貰った。
実はそれを実行したかったのには訳がありました。
盛り上がっている所にお父様が帰ってきました。
今は当たり前になりましたが、帰りましたのキスをお母様としています。前のお父様では考えられなかったこと!
あの離縁騒動からお父様は劇的に変わられた。
そしてノーレン御姉様の旦那様のカイル様もノーレン御姉様とニイヤの顔を見に屋敷へと寄ってきました。
その少し遅くきたのがローラン······そしてなぜかシャベールお兄様が·····。
「おお!フレア元気だったか?ローランに無理強いされてないか?」
シャベールお兄様はローランより先に私に抱きついてきました。
隣でノーレン御姉様は怖い顔をして目をピクピクさせています。
ノーレン御姉様怖い······。
「シャベールお兄様、私の赤ちゃんを見にきたのではないのですか?」
「え?違うよ。ローランがフレアが実家に帰っていると言ったからフレアに会いにきたんだが?」
シャベールお兄様·····それは····
シャベールお兄様の言葉にノーレン御姉様は激怒。
「シャベールお兄様!フレアの事が可愛いのはわかりますが、貴方の妹はフレアだけではなくてよ!」
ギァーギャーと二人で喧嘩を始めた。
あっ、お父様、お母様、カイル様まで部屋の隅にニイヤとダシャンを連れて避難をしています!
お母様!止めてください!
ピィーちゃんとグリちゃんは赤ちゃんに興味深々でニイヤに嘴でツンツンしています。
·····どうやら、向こうにいる方はこの喧嘩を止める気がないようです。
私はチラリと横にいるローランを見ると、ローランも我関せずを貫くらしい。そっぽを向いている。
実は私は皆に伝えたいことがありました。
これではいつまでも喧嘩が終わりそうないので、私はすうっと息を吸って大声を出した。
「もう!二人とも止めてくださーい!」
余りにも大声だったからかニイヤは驚いて「オギャア」と泣かせてしまいました。
ごめんなさい。ニイヤ。
他の大人も驚いた顔で固まっている。
一応、その声でシャベールお兄様とノーレン御姉様も喧嘩を止めてくれました。
私は一呼吸をして言った。
「実は報告したいことが有ります!」
皆が私に注目をします。
「私のお腹の中に赤ちゃんが出来ました。」
一瞬、皆はシーンとなり······。
「「「「「えぇぇぇー!」」」」」
一斉に驚きの声を上げた。
ローランはこの一週間ほど出張に行っていたので、ローランも初めて知る事実だ。
判ったのは2日前だった。身体中がやたらだるくて熱っぽかった。
風邪?とも思ったが、生理がきていないことに気づいた。すぐに医師に見て貰って判明したのだ。
ローランには手紙でも送ろうと思ったが、手紙が着くよりも、こちらへ帰ってくる方が早くであろうと思い黙っていた。
それにノーレン御姉様が里帰りするのも知っていたので、その時に報告をしようと決めたのだ。
ローランは私を抱きしめて
「本当に?」
「ええ。」
「·····嬉しい·····凄く嬉しいよ····」
ローランは少し涙声だったけれど気づかないふりをした。
「フレア、おめでとう。何ヵ月なの?」
お母様も笑顔で喜んでくれている。
「お母様·····2ヶ月です。」
「なら大変な時ね。つわりは大丈夫?」
「はい。」
今のところは大丈夫そうだった。おやつも昼食も難なく食べれていたから。
ノーレン御姉様も、カイル様も「おめでとう」と言ってくれました。
お父様も目尻を下げて「おめでとう」と言ってくれて頭を撫でてくれた。
·····父親の手って安心できる。不思議。
シャベールお兄様は······
「ローラン、結婚前なのにフレアに妊娠させるなんて·····表に出ろ!」
ローランを引きずって中庭へ。
「許さん!」
いきなり魔法でローランに攻撃を始めた。
えぇぇぇー!シャベールお兄様いきなり何をぉぉ!
ローランは必死で魔法でそれをかわし、抗戦を始めた。
ピィーちゃんは頭を傾げてその光景を見ていた······。
その後はお父様の仲裁に入り(雷魔法を一発かましていた)何とかその場は収まった。
妊娠が発覚してからバタバタした。私の誕生日と同時に結婚式を挙げることになったのだ。その頃はちょうど妊娠八ヶ月になるからドレス選びも大変。
そんなこんなで忙しい毎日になっているけど、幸せに暮らしてます!
お読みくださりありがとうございました!




