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9,電話

9時半。



朝ご飯の片づけ、洗濯を終えて、あたしは少しの間、休憩をしていた。


ベッドで横になり、適当にファッション雑誌を開いてみる。


秋冬に流行るものや、恋愛についてなどパラパラとページをめくっていく。





~~~♪ ~~~♪




突然、部屋の中に携帯の着信音が鳴り響いた。




「土曜のこんな朝に誰よ」




携帯のディスプレイには名前表記はなく、携帯番号だけが表示されていた。





・・・?





「・・・・もしもし?」


誰かが携帯番号を変えたのかもしれないと思い、通話ボタンを押してみる。



『あぁ、杏菜? 俺だけど』



聞こえてくるのは、やけに馴れ馴れしい男の人。


誰? 学校の人??



「えっと・・・あの・・・」


『今、何してた? って勉強か、受験だもんな』



あたしのとまどいはお構いなしに、電話の主はどんどん話しを進めてしまう。


何なんだ、この人。



『なぁ、今日さ・・・デートしない?』


「もしかして・・・宮田先輩?」


あたしがそう言うと、「今さら気づいたのかよ」と笑い声が聞こえた。


そして、改めて。


『杏菜、デートしようよ』



少し低めの優しいゆったりとした声音。

心臓がドキドキと早くなっていくのがわかる。


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