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異世廻転生  作者: しかくかに
一章 出会いと別れは突然に
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#3 選択肢

「戦争に参加?」


現代日本生まれにとって縁遠く、関わることもないと心の何処かで思っていたような言葉だった。


「徴兵ってことです?」

「そう捉えて貰ってかまわぬ。敵かもしれぬものをわざわざ養うほど我々は優しくない。敵対者でないなら考えもするがな」


そりゃそうか、と翔賀(しょうか)は納得する。敵に塩を送るなんてのは美談に過ぎない。塩が猛毒になりうるなら話も変わっただろうが。


翔賀は現状を整理する。

良く分からないところに来て、歩いていたら捕まった。帰る場所など見当もつかず、もちろんのこと食料なんてあるはずもない。これがここまでのあらすじである。相も変わらず何を言っているのか分からない。…………できればわかりたくない。


とりあえず、出た結論は選択肢などないということである。


「わ、分かりました。そちらに従います」

「うむ。では、そちらの者に付いて行くがよい。縄も切ってやれ。着替えが終わり次第、そなたに命を下す。これよりそなたはこの私、斯波嘉達(しばかたつ)の指揮下に置かれた。よいな!」


「は、はいっ!!」

斯波嘉達と名乗った男の口調が分かりやすく変化する。背に負った重みを自分で再確認し、咀嚼しなおすような、そんな重みを感じる。

純粋なる軍隊であり、よくあるゲームなんてものではない。

正真正銘の『戦争』に翔賀は昂った神経が収まらない。


時は戦。油断が招くは血の狂宴。

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