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【Ai執筆ifストーリー】最強スキルを授かったのに追放された俺、気づけば世界を救っていた【if】  作者: あぁ
第1章『追放と邂逅』

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第34話祈りの果て、風は歌を運ぶ


第34話(if):祈りの果て、風は歌を運ぶ


扉の向こうには、まるで時間が止まったかのような静寂が広がっていた。

空は白く、地には何の影も差さない。世界の終わりのような空間。だが、そこには確かに「命の音」があった。


「ここが……魂の核心……?」


エリスの声が震える。

彼女の瞳に映るのは、いくつもの「記憶の結晶」だった。風が吹くたびに、誰かの人生の断片が浮かんでは消えていく。


「……これ、全部……誰かの“歌”なんだね」


セレスがそう呟いたとき、ひとつの記憶が彼女の前で止まる。

それは、幼きセレスが孤独の中で声を出し、泣きながら歌った日々の断片だった。


「セレス、それって……」


ルカが手を伸ばす。記憶が震え、そして彼女の心に直接語りかける。


『――あなたは、まだ希望を見ていた。たとえどんなに壊れていても、歌うことを止めなかった』


涙が頬を伝う。

セレスは微笑んだ。


「うん、私は……あの頃の私に、やっと“ありがとう”って言える気がする」


その瞬間、空間が少しだけ色を取り戻す。

それは、彼女の魂が“赦された”証。


続いて、ルカにも結晶が近づく。

彼女の前に現れたのは、幼い頃の彼女が“ひとりで歌っていた”記憶。


『誰も聞いてくれなくても、私は歌った。私の歌が、私自身を救ってくれたから』


ルカは記憶に微笑みかけた。


「私はもう、独りじゃない。だから――私は、誰かの心に届く歌を、歌い続ける」


空間が再び輝く。


そして、クロウとエリスのもとにも、それぞれの記憶が訪れた。


クロウはかつて、すべてを失ったあの日を。

エリスは、愛する人を守れなかった記憶を。


彼らは、過去に囚われることなく、それでも“自分を肯定する選択”をする。


「俺は……俺の弱さごと、未来へ背負っていく」


「もう二度と、何も失わない。そのために、私は立ち続ける」


光が満ちる。空が音を取り戻す。

そして、その中心に、あの“霊なる存在”が再び現れる。


「――確かに、お前たちは過去に向き合い、自らを赦した」


淡く響くその声は、どこか優しさを帯びていた。


「では次に、お前たちが“世界”をどう導くか、見せてもらおう」


そう言って、存在は再び姿を消した。


彼らの前に開かれる新たな道――それは、「選ばれし者」としての真の戦いの始まりだった。



---


次回:【第35話(if)】

「この世界のすべてを、音に変えて」

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