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転移大学生のダンジョン記~拳一つでフルボッコだドン~  作者: 如月 燐夜
四章 攻める者と護る者
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龍王女近衛騎士隊

ひゃっはー!!

チトセのターン!


はい、ふざけました。反省はしません。


敵本陣近く_チトセ


わらわの目の前には大剣を担ぎ、死んだ魚の様な目をした蒼い髪の女。


その顔はわらわには劣るがまぁまぁ美しい。


ふん…わらわのママ上の方が美しいがな!


青い悪魔とティアお姉ちゃんがソラトに召喚されて一緒に戦っておるが、ちと厳しいのじゃ…!


ん?何故ティアの事をお姉ちゃんと呼ぶかって?


そう呼ばないとお菓子を作ってくれないというのだから仕方なくじゃ…!

こう見えてもお菓子作りがすごく上手いティアお姉ちゃんはたまにわらわの為に振る舞ってくれるのじゃ!


その菓子といったらわらわが口にしたことのないこの世の甘味を全て混ぜ合わせた至極の逸品!


正にわらわのためにお菓子を作るために生まれてきた存在なのじゃ!


決してソラトの言うておった餌付けなどという行為では断じて、ない…!


ふん…!


まぁ、戦況は先も述べたが、あまり芳しくない。


奴等、アンデッドのように倒しても倒しても起き上がってきおって、きりがないのじゃ。


それに嫌な気の流れを感じる。わらわはブルースに叫ぶ。


「青いあ…ブルース!貴様、確か光魔法が使えたであろう!アンデッドのようなこやつらを浄化するのじゃ!」


危ない危ない…もう少しで青い悪魔と素で呼ぶところじゃった。


下手すればわらわまで巻き添えを食らっておったかもしれん。


「承知。ちーちゃん、ティア!少しの間、時間稼ぎを頼むでござる。」


ブルースとティアお姉ちゃんは詠唱を始めたのじゃ。


わらわだけに前衛を任せようとは…ふん、まぁいい!


やってやろうではないか!



「『我が天意を示せ、脈々と受け継がれる五龍が一体、グラネリアが命ずる。我が呼び掛けに答え、姿を現せ!』【眷属召喚サモン龍王女近衛隊ドラゴネスロイヤルガード!!】」


わらわの呼び掛けに答え、二十の精鋭が姿を現す。


いつの間にかわらわに備わっていた力。


パパ上とママ上が持っていた竜王のみに存在するスキル【龍王近衛隊召喚】、まさかわらわが使う時が来るとは…!


わらわには少し劣るがどれも屈強な竜人兵、護ることに長けておる。


大きさは普通の人の子より少し大きいくらい、人化わらわの倍くらいかの?


その中の一人がわらわに声を掛けた。


「呼び掛けにより参上仕奉りました、グラネリア様!」


ふむ、こいつがこやつらの大将、所謂隊長とかいうやつか。


まぁまぁ美しいメスじゃの。


前に立つ近衛隊長が頭を垂れ、部下と共に跪く。


「ふん、たったこれっぽっちか。まぁ良い!そこの青いのと白いのは味方だ。二人が詠唱を終えるまで誰一人近付けるな、良いな?」


「御意に!我らが力、御見せしましょう!」


そう言うや否や、方々に散った近衛隊は各々の武器に魔力を付与させ武勇を見せる。


中々やるではないか。


っと、大剣担いだ蒼い女がわらわに上段から降り下ろしてくる。


わらわは人の手でそれを受け止めると遠くに放り投げてやった。


もう一人、先程までブルースが相手をしておった赤髪の男も装飾過多な槍で突いてきた。


それを避けると人化を部分解除したわらわ本来の前足で薙ぎ払い事なきを得た。


全く…油断も隙もないのじゃ!


「『ーーいと高き聖気を持って邪気を打ち払え。』…ちーちゃん、行くでござるよ!【聖なる領域】」


ブルースが詠唱を終え、魔法を発動する。


範囲五キロほどが圏内となり邪悪なる気が薄まっていく。


兵共の様子がおかしい、まるで気を失うかの如くバタバタと倒れ始めた。個体差があるのか何人か立っておりそれでも尚、わらわと近衛隊に武器を掲げ駆け寄ってくる。


「チッ…煩わしい蠅共め…!地龍の怒りを思い知るが良い!」


わらわは大地属性のブレスを吐く。


すると何人か面白い様に飛んでいく。


良い見世物じゃ。おや、ティアお姉ちゃんも詠唱が終わったようじゃな。


「『深々と降り積もる汚れなき雪よ、どうかこの地に豪雪を以て白き世界を…築き上げよ!!』【銀雪妖精郷スノーフェアリーフィールド】」


突如天候が荒れ出す。鼻先に冷たいものが触れたかと思うとどんどん雪が降り始める。


風も吹き荒れ、雪足が強くなり猛吹雪となった。


流石ティアお姉ちゃん!


特殊属性の天候魔法を操るとは恐れ入ったのじゃ!


というか…


うぅ…寒いのじゃ…!これは避難した方が良かろうか?


わらわは地龍、氷や雪、水との相性はすこぶる悪いのじゃ…!


「ティア…お姉ちゃん!寒すぎる…のじゃ!」


「…でも見て?軍の人間、動きが悪くなって来たわよ?」


「そうじゃけど…!ええい、我慢ならないのじゃ!わらわはソラトの元へ向かう!良いな?」


「…待ってチトセ。意識するから寒いのよ。ブルースを見て?」


ティアの指差す方向には楽しそうな笑い声を上げながら凶悪な笑みを携え、敵兵を薙ぎ倒す青い悪魔の姿が。


ひぃ…思い出しただけでチビりそうになったのじゃ…!


あれ?そういえばあまり寒く無くなってきたのじゃ!



「急に寒くなくなったのじゃ。それより、ティアお姉ちゃん、ーーって、のわぁ!!しつこい奴じゃのう!」


わらわがティアお姉ちゃんの方へ向かおうとした瞬間、何処から現れたのかさっきの蒼い女が飛んできて大剣を振るい出した。


慌てて部分解除した前足で掴むも先程より些か力が強い…!


というよりどんどん強くなっていく。


あれ…というよりも、わらわの魔力が…吸われてる?


「ぐぬぬぅ…近衛隊!こやつを何とかせいっ…!」


「も、申し訳ありません。我等も抵抗したのですが力及ばず半数がやられ、私を含めた半数が重症を追っています!」


目をやるとあちこちで倒れた竜兵どもが目に映る。


酷いものは上半身と下半身が断たれており無惨な死体が転がっておった。



「ぐぬぬ…この手を使いたく無かったが致し方あるまい…!ブルース…助けてなのじゃ…!」


絶対に使いたくなかったブルースに助けを乞うという手をわらわは使った。


だってわらわと戦ってる彼奴の相性が悪いんじゃもん!

仕方なかろう?


待たずとも傍におったのかブルースの奴その姿をスライムに戻し蒼い女をあっという間に包み込んだ。


ひえぇぇ…


そういえばこやつスライムじゃった。


人の子の形をしておるが補食する姿を見ると寒気がするのじゃ。


しばらくするとブルースのやつ、ペッと蒼い女を吐き出すとわらわににこやかに笑いおった。



「もう安心でござるよ。この者に纏わり付いていた邪気とチトセの魔力を吸収していたスキルは拙者が【悪喰】で取った故もう害はないでござる。ついでに武器を折り簀巻きにしておくでござる。」


するとブルースは大剣を握り潰しへし折るとどこから出したのか縄でグルグル巻きにしたのじゃ。


「それでは拙者は向こうの赤髪の男を倒してくる故、これにて失礼。ちーちゃんは本陣に戻って休憩してくるが良かろう。あ、その者もついでに本陣まで運んでくれると有り難いでござる。では、さらば!」


ブルースは音もなく消え去ると槍の男と戦い始めた。


むぅ…わらわを助けたと思えばパシリに使うとは…!


怒りが込み上げてくるが、わらわでは勝てないので、ここはグッと堪えるのじゃ。


渋々ブルースの言ったことに従い、蒼い女と近衛隊を連れ従い、わらわは本陣へ向かうためその地を去った。


チトセ視点書いてて楽しい自分がいる…

ついつい筆が進んでいきやがる…!


連続投稿如何でしたでしょうか?楽しんで戴けたならば幸いです!


次回、ソラト視点でお送りします!



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