19話
趣味で描いているので末長く宜しくお願いします。
あっ、19話19人
19話
キャンプの御飯はみんなで作った甲斐があってか、美味しく出来上がった。美味しかったよ〜。
うむ、私に掛かればこんなもんよ。フハハハハ、私がいる限り失敗など起きるはずもない。なんせ料理全般は私が担当だ。ゲテモノを作らせてしまうなんてある筈が無いのだ。
そう、私が担当している限り、誰かが何かやって、料理をゲテモノにしてしまう何んて事態が起きる筈ないのだ。
無い筈なのだ。
そう…
無い筈…
無い…
…………
そんなバカなアアアアアああああ?一体何があった。こんな…こんな赤いカレーがあってなるものか。いや、赤いというよりショッキングピンクの色だ。赤いカレーならありそうだし、激辛とか。でもピンクは無いでしょう。
「これは…何でしょうね」
と瑠璃さん。
「なんか凄い甘い匂いがするよ」
と真希ちゃん。
「一体誰が、こんな…酷い物を」
と男子一名。
いや冗談です、二桃君です。
すると、 後ろから二ヘラーとした顔を浮かべながら口から何があったのかを漏らす者がいた。
「えーっと、遊び心でイチゴのパックを1つ全部突っ込んじゃいました」
それは、小波比奈ちゃんであった。
まー、なっちゃった物は仕方ない。このイチゴカレーは全部小波ちゃんに食べて貰おうか。
「そっか」
「えへへー、ごめんなさ〜い」
「うーん仕方ないな〜、しょうがないし比奈ちゃんに全部食べて貰おうかな」
「えへへ……え」
にヘラ笑いも固まったようだ。
うむ、コレを食べるとなると…地獄を見る事になりそうです。
「まー、仕方ないしそうなるか」
二桃君も同意してますしお寿司。
しかし、コレを食べたく無いのか焦る様子で弁解?しようとする比奈ちゃん。いや許しを請う比奈ちゃんであった。
「ごめんなさい許してください、私もコレは食べたく無いです」
「自分で作ったのに?」
「当たり前じゃ無いですか〜こんな不味そうなの」
すると今度は見るだけであった明里ちゃんが勇気ある発言を行なった。
「ん〜?私食べてもいいよ〜?」
「えっ!?」
「食えんの!?」
それに驚きで反応するのが比奈ちゃん、それに疑問で反応するのが二桃君。
私も二人と同じだよう。
私もびっくりしたよう、気にしてたんじゃなかったのかな?
え?何を気にしてたかってって?…明里ちゃんの名誉の為に言えるわけ無いじゃない。
「けど、イチゴだけでこんなピンクになるのかな?」
ん?それはどういう事かね真希ちゃん?
「はい、イチゴだけじゃ無くて、私が持ってきたイチゴ牛乳も入れてみました」
「どんだけイチゴカオスなカレーにしてんだ」
「あ◯ろも入れました」
ふむ、勇気があるね比奈ちゃん。アポ◯もイチゴ牛乳も入れるとは。そして、全部白状するとは。
これは一言言わないとね。
「比奈ちゃん」
「あ、はい」
「食べ物を粗末にしちゃいけないよ」
「あ?粗末がゴミに聞こえたんが気の所為か」
「やだなー、粗末にして無いですよー」
「嫌ですねー、二桃君、ゴミなんて言ってませんよー」
比奈ちゃんは取り敢えず私に返答したが、二桃君そんな失礼な事言っちゃいけないですよ?
「兎に角、コレは明里ちゃんと比奈ちゃんに任せて、私達は普通のを食べましょう」
「あ、私も食べたいです」
「え、私やですよー」
明里ちゃん、食べ過ぎは良く無いと思うよ。
それと比奈ちゃん、
「罰ですよ、比奈ちゃん」
全く、コレの処理は任せましょう。私達は普通に食べましょう。
間違えて、イチゴカオスカレーを食べてしまった方がトイレに行ってしまうことになる以外は何もなかった。
勿論他のカレーもカオスになってたりするオチも無い。
1ヶ月の更新の予定に変更は今の所ありません。
ではまた来月