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黒き魔人のサルバシオン

作者:鈴谷凌
 エルキュール・ラングレーには誰にも言えない秘密があった。
 ヒトとは異なり食事を必要としないこと。ヒトとは異なりその身体に血が通っていないこと。
 エルキュールはヒトではなかった。古き時代からヒトに仇なし、世界の秩序を乱す、魔人と呼ばれ忌み嫌われる種族であった。

 彼の唯一の理解者だったのは、人間として生を受けた家族のみ。幸か不幸か彼女たちに拾われ、母と妹と共に生きてきた。彼が自己を自覚する以前から、ずっと。
 その生活は苦難に溢れていた。一度エルキュールが魔人であることが知れ、結果として彼は家族の故郷を奪った。それから二度と過ちを繰り返さぬよう、彼は自らを閉じ込め続けた。

 自罰の末、次第に家族にすら壁を感じるようになって来た頃、エルキュールに転機が訪れた。家族と共に移り住んだ街は魔獣の襲撃にあった。そしてその騒動を手引きしたのは、エルキュールと同じ魔人によって構成された反社会集団「アマルティア」であることが発覚し。

 自らが混沌の運命から逃れられないと悟ったエルキュールは、一方的に家族と別れ、アマルティアと戦う道を選んだ。その旅は孤独に満ちたものであるはずだった。

 エルキュールの意志に反し、同じくアマルティア打倒を掲げる同士があった。
 飄々とした赤髪の男剣士グレン。陽だまりのように温かく、魔法が得意な少女ジェナ。毒舌でクールな性格であるシスターのロレッタ。
 一度は全ての絆を断ったエルキュールの周りは、戦いへの道を進むほどに眩く照らされていき。

 ――これは魔人であるエルキュールが紡ぐ、救済と救世の物語。

 ※カクヨム様・ノベルアッププラス様にて同時掲載しております。
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エピソード 101 ~ 157 を表示中
三章「フェスタ・デル・ヴェント~癒えぬ凍傷~」
三章 第六話「熱風乙女」
2024/07/12 06:21
三章 第十二話「片鱗」
2024/08/18 17:06
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エピソード 101 ~ 157 を表示中
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