83 ネックホールダ―男爵の友との和解(その7)
前話に続いてフランツ=スカーフェイス子爵が女性陣に責められています
女性の美に対する執念をを忘れてはいけません
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「うちの娘は甘いモノを我慢するために頭を抱えて唸ってましたわ」
これは叔母
「うちの嫁は「もういいっ!」とか言いながらお菓子を食べていたわ、その後後悔して何やら叫んでいたわね」
これは伯母
「下級貴族の娘や嫁もダイエットの苦労であなたを怨んでいるそうよ?」
これは母
ちなみに苦労の中には部屋の中をグルグル回ることも含まれる(らしい)
外の庭で歩け?
そんなことをしていたら出入りする人間に見られて噂になる(らしい)
そして夜会やらお茶会やらで仲の悪い貴族からイヤミを言われて笑い物になる(らしい)
・・・女の世界は怖いな
『旅人(の葉)』があればそんな苦労をしなくて済む
ところが手に入らない
すべて御当主様のせい
「呪い殺してやりたい」と言われているらしい
・・・以外な所で怨みを買っていて驚いた
なお、母親と伯母と叔母がとりなしてなんとか抑えているらしい
・・・ありがとうございました?
「『旅人』を手に入れるために足元を見られて高額になっている費用の補填をしてほしい」と言われているのを抑えている?
・・・かさねがさねすみません?
当主に文句を言いたい女性が大量に押し掛けるはずだったのを代表の三人が代理で言うから勘弁してもらえるように宥めてくれた?
・・・あれ?本当にヤバい?




