↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
85/237

84 ネックホールダ―男爵の友との和解(その8)

寄り親の貴族目線です


仲直りの仲裁に失敗したので困ってます


---------------------------------------------


「どうすればよいのかな」


執事に向かって言ってみた




「旦那様、頑張ってください」


執事からは暖かいエールが来た




言葉は暖かいがその表情は


『やれやれ何言ってんだこのお間抜け様』


だ




主人が困っているのを見て内心ニヤニヤしているんだろう、と思う


あいからわずいい性格している






ウチの執事は先代、先々代と三代に渡って使えている


・・・一体いつまで勤めるつもりだ、と言いたくなる






いやね、判るんだよ


執事といっても平民だから


働かないと食べていけない


だから働く





まだまだ働けます


一生をこの家に捧げます


とか言っている


でも絶対にオレをイジメて楽しんでいるんだと確信する







大体執事にかぎらず、歳をとると簡単な仕事に移ったりするんだ


そして若手を教育したりする


早い話、若いうちは身体を動かし、歳をとってからは今までの経験を買われるわけだ




でもうちの執事は邪魔になるまで辞めないっていっている





もちろんそこまで言われたら辞めさせるわけにはいかない


なにせ、人が居ない所ではいまだに「ぼっちゃん」だからな




うちは貴族だがそれなりに山あり谷ありがあったりする


そんな苦労していた時にウチを見捨てずについてきたんだ


人間、困難に直面した時の行動がその人の本質だ


給料が減っても文句も言わずについてきた執事を信用しないわけがない





だから寄り子同士の諍いの仲裁に困っていると相談してみた


原因は学生時代の喧嘩らしい


片や子爵


片や男爵


こちらは伯爵


だから爵位の高低で話をいくと思っていた


・・・みごとに外したな





いやね、普通は寄り親が仲裁すればそれで解決だからな?


お互いにどこかで和解したいと思っているものだよ?


でも自分からは言えない


だって弱みを見せることになるから


少しでも弱みを見せれば不利になる


賠償金が増えるなり、不平等な契約になったりする


そこに立場的に上位の寄り親からの仲裁が入れば損することなく和解できる


皆がWin-Winだ





ところが今回は違った


お互いに、いやどちらからというと立場が悪いはずの男爵が和解を嫌がった





もちろん伯爵(よりおや)のお願いという命令は聞く


口だけでなく頭も下げて和解する


でも内心では拒絶


早い話、『旅人(の葉)』を売りませんでした、というわけだ




おかげで寄り親としてのメンツが丸潰れ


だからこの先どうすれば和解できるのかと考え中だ




・・・考えても良いアイデアが出ないから執事に聞いたわけだが、あっさり見捨てられた


それが冒頭の会話だ




絶対に答えが判っている


でもしらばっくれているだろう




ここはほら、御主人様が困っているところを優しい執事が助ける所だよな?



-----------------------------------------


亀の甲より歳の甲、といいますからね


執事はイイ性格をしていますね

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。