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第十三話 能力学校②

遅れまして申し訳ありません!テストとかで忙しく……

学校から帰ってから速攻で打ちました……

『……ずっと私居たのになぁ。誰も反応してくれなかった……』

 ◆

エレベーターで上がっていると、十階で止まった。誰かが乗ってきたようだ。愛彩さんと挨拶を交わした後、楽しそうに話している。

「あれ?愛彩じゃない。どうしたの?あなたが、ええと……一五階?に用があるなんて……」

「あ、芹沢先生。昨日『対策係』の仕事で、新しい能力者を保護したんですよ。その能力者が結構、異質……というか珍しいんです」

するとその人は嬉しそうな声になった。……ん?芹沢?

「へぇ。新しい能力者?それに異質ってどういうこと?気になるなぁ」

愛彩さんはこちらを見やって、

「彼です。そこに居ますよ」

 というか、俺多分この声聞いたことあるぞ……

「ほうほう、あれ、詩島ちゃんもいるじゃない。全然気づかなかったわ……」

すると詩島さんは嬉しそうにホワイトボードにペンを走らせた。

『やっと気づいてくれた……嬉しいです……』

その人はこちらを覗き込んだ

「あら、愛彩ちゃんに似てるわね……妹さん?可愛いわねぇ。それからこっちは――ってあれ?」

「芹沢さん……」

そこに居たのはあの日――妹が居なくなった日、茫然と歩いていた俺を拾ってくれた『元同居人』だったのだ。

 彼女は俺の顔を見ると最初少し驚いたようだったが、すぐに満面の笑みになり、

「あっれぇ~!啓ちゃん、どうしたの!」

「やっぱり……芹沢さんでしたか、お久しぶりです。それと、いい加減その呼び方はやめてください」

俺が芹沢さんと話していると周囲が不思議そうな顔をしていた。どうやら俺たちが知り合いだということを知らなかったらしい。

「ね、ねぇその人……誰?」

『私も気になる……』

二人がおずおずと聞いてくる。愛彩さんも興味深そうにしている。

「この人は芹沢さん。まあこの人に昔助けてもらったんだよ」

「は~い、芹沢黎(れい)です。一応ここで物理の先生してますよ~」

先生は軽い感じで挨拶を済ませると俺と呉島の顔を交互に見て、「へぇ……ここに編入するのか~」と顎に手を当ててニヤニヤし始めた。横にいる詩島さんが何かを察した様に後ずさりするとそれを見逃さなかった芹沢さんは詩島さんを掴み、

「ねぇねぇ啓ちゃん達ってさ、この学校の編入試験って知ってる?」

と聞いてきた。

しかし呉島は慌てて、

「わ、私は話を聞きに来ただけで編入するとは一言も……」

と反論したが芹沢さんは右手をひらひらと振って答えた。

「駄目駄目、貴女能力学校に目つけられたんでしょ?だったら諦めなさいな。どのみち編入させられるわよ」

呉島は信じられない、という様にエレベーターの角に立つ自分の姉を見る。対してその姉は申し訳ない、という顔をしていた。

それを見ていた芹沢さんは安心させるように言った。

「まぁ、すぐに編入とはいわないし、一週間の考える時間は与えられるわよ」

 だから安心して覚悟を決めなさい。と言い残し十五階で降りて行った。

そして次の階で詩島さんも『私ここの階なので……』と降りて行った。

 後に残った俺たちの間には気まずい沈黙が流れた。そしてそのまま二十階までずっと皆喋らなかった。

エレベーターから降りる際、愛彩さんは小さく「ごめんなさい」と妹に謝っていた。

そしてそれからまた無言になった愛彩さんについて歩いていくと一つの大きなドアの前で立ち止まった。どうやらここらしい。扉の横に電子パネルが付いていた。

愛彩さんが学生証を取り出しパネルにタッチすると扉の開錠音が聞こえた。そして中に入ると――誰も居なかった。

愛彩さんは呆れた様に奥の椅子を指差して、「少し座って待っていてくれないかな?」

と言い残しテレポートで何処かへ行ってしまった。急に残された僕たちは気まずい空気のままとりあえず言われたように座ることにした。そうして喋らないまま、十分ほどたっただろうか。急に扉が開いて完全に予想外の人物が入ってきた。

「は~い、遅れてすみませんね~」

そう言って入ってきたのは俺たちの担任、小林鞠子先生だったのだ。

「え、え?なんで鞠子先生が……?」


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