第十話 無言の少女
前回の投稿が9月5日で今日は15日……
はい、投稿期間がかなり空きました。
本当に申し訳ないです。
今回は少し長めにしたのでそれで許してください。
それではお楽しみください。
「……風呂開いてるかな」
体中が汗まみれで気持ち悪い。ぼうっとしたまま温泉に向かう。しかし風呂は『清掃中』という張り紙してあった。
「やっぱ閉まってるよな……諦めるか」
そう言って振り返るとすぐ近くに顔があった。
「うわぁ!?――ってあれ?」
よく見るとそれは夕食を運んで行ってくれた少女だった。
「えっと、君は確か……あの時はごめんね」
俺がそういうと彼女はコクリと小さく頷いた。そして足早に去って行こうとする。俺はその後ろ姿に声をかけた。
「あのさ、風呂入りたいんだけどいいかな?」
彼女はゆっくりとこちらを向くとしばし考え込み、またコクリと頷いた。そしてそっと扉の鍵を差し出した。
「ありがとう。なんかごめんね?」
そう謝ってそれを受け取る。彼女は廊下のホワイトボードに、
『私は他人と喋るのが苦手なんです。決して不愛想な訳ではないんですよ?』
と小さく書いた。
へぇ……筆談ならできるってことか?そう思っていると彼女はまた小さく書いた。
『廊下の時はこちらこそすみませんでした』
「あ、いえその……大丈夫ですよ」
何故か敬語になってしまう。彼女は少し笑って、
『温泉に入るのでしょう?早く行かなくていいのですか?』
質問された。
「あ、そうだった。それじゃ、ありがとね」
俺はその場を離れた。……それにしても結構話す(書く?)人だったな。意外と明るい性格なのだろうか?そんなことを考えながら身体を洗って湯船に浸かる。うんやっぱりいい湯だ、気持ちいい。
「……ふうッ」
「ひぃぃぃ!?」
突然後ろから息をかけられた。
後ろを振り向くとさっきの少女だった。……ん?少女?
「な、なんでぇぇぇぇ!?」
俺が一人で絶叫していると彼女は湯の中からジッ〇ロックに入った携帯を取り出して何か打ち始めた。
ん……?なになに?『あなたがお風呂に入って行ったのを見て私も入りたくなりました』……
「マジかよ。でもここ男湯だぜ?入ってきていいのか?」
すると彼女は自信満々に、
『大丈夫です』
と一言。
「なんでそう言いきれるんだ?」
『だってここ混浴ですから』
あー。なるほど、そういうことねー。
「よしさっさと上がろう」
そう言って勢いよく立ち上がった。ふと彼女の顔を見ると頬を赤く染めていた。
『うわぁ……』
ん……?
「うわぁぁぁぁぁ!?」
思いっきり風呂に沈む。
「あ……あ……」
彼女が、
『大丈夫ですよ。別に何とも思ってませんから……』
「やめてくれぇぇぇ!!!」
もうやめて!俺のライフはゼロよ!
その後俺が先に上がり彼女が後から上がってきた。俺が脱衣所まで行く間、好奇に満ちた視線を感じていたがもう何も言うまい。




