挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
名称未設定の枠外の世界(エクストラワールド) 作者:mad 3075

第一章 始まり

しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

1/15

プロローグ

最近投稿した作品の手直しです。前回の作品はなんだか読んでいて違うなって感じたから変えてみました。
それではどうぞ!
    プロローグ


その時、少年はそこに居た。全てが紅く染まり、鉄の臭いが漂うその場所に。
 年の頃は十歳くらい、ぼさぼさの黒い髪の毛に細い手足。病的にも思える程の白い肌。その目は光を失い、焦点が合っていなかった。そしてその服は紅いもので染まっていた。
何をするでもなく、ただ、そこに居た。少年の周りにはかつては人であったであろう「モノ」が転がっていた。少年はハッとしたように辺りを見回すと、自分の足元に目をやり、固まった。そして、呻くように言葉を発した。
「父さん、母さん……」
そう、少年の足元に転がっていた「モノ」は少年の父親と母親だったのである。自分の親が、先程まで動いていた人間が人間とは呼べない肉塊となり果てていた、そのあまりにも現実感のない現実。それが目に飛び込んできた瞬間、少年は激しい嘔吐感に襲われた。
「……ッ!うあ……!おえっ……」
 必死でそれを抑え込もうと口に手を当てる。なんとかそれに耐え立ち上がると歩き出す。改めて周辺を見まわすと、父や母と同じように変わり果てているモノがたくさん散らかっていた。
「――ッ!香奈(かな)ッ!?」
少し前まで一緒に居たはずの妹が見当たらない。
「どこに行ったんだッ……!」
周りがこんな状況なのだ。最悪なパターンが頭をよぎる。
嫌だ。そんなのは。両親が死んでしまった以上、香奈はこの世界でたった一人の家族なのだ。その香奈までもがいなくなったら、と思うと身体の中心に冷たいものが広がっていくような嫌な感覚になる。
そんな自分を奮い立たせるように走り出す。途中、転びそうになりながらもその足を止めることはなかった。
そのままどれぐらい走っただろうか、気が付くと見知らぬ町の中に立っていた。頭がふらふらする。あちこちの関節がギシギシいっているし、足も棒のようだ。満身創痍というやつだ。
「くッ……どこだよここは……」
 うろうろしているとよく前を見ていなかったのだろう、歩いていた女の人とぶつかってしまった。
「すみません、前をよく見ていなかったので……」
ぼうっとした感じで謝った。もう正直、ちゃんと謝る気力も体力さえも残ってはいなかったが。
女の人はあたふたと慌てて、
「だ、大丈夫?うっわなにあなたふらふらしてるじゃない!ちゃんとご飯食べてるの?腕も細いし……やっぱりちゃんと食べてるわけがないわよね……どうしようか……あ、そうだあなた―――君、名前は?住むところ無いんだったら私のとこにおいで。それなら食べるのにも困らないでしょ?うんうんそれがいいよ!はい、決まりね!よろしく、少年!」
 なんだか一人で勝手に話を進めて勝手に納得して決めちゃったよ。すごい人だなぁ、なんて考えていたら急に頭がクラクラしてきた。両足に力が入らない。やばい、と思った時にはもう倒れていた。
「ちょっと、少年!?どうしたの!」
 女の人の声を聞きながら僕は自分の意識が暗い闇の中に沈んでいくのを感じた。
それが少年と女の人との出会いだった。
………………そんな感じの夢を見た

+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ