表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恋と記憶と365日  作者: お茶ユヅキ
2/2

家族

「ユウキ、ユウキ、、」

40代半ばくらいの女が私を見て目を見開き近づいてくる、その目には涙が溢れていた。


女に続いて果物と花を持って少年も入ってきた


女の子供だろうか、少し面影がある


女はゆっくり、ギュッと私を抱きしめ、泣きじゃくりながらこう言った


「あ・・・た・・・わた・・・がどれ・・・けし・・・いして・・・意識・・・も・・・らなくて」


泣きじゃくりながら必死に何かを言っていたが、うまく言葉になっていなかった。



この人は一体誰なのだろう、

少女はただ、この女の懐かしいにおいと、涙を流し抱きしめてくれる暖かさに胸が痛んだ。



しかし、それでも少女は聞かざるを得なかった


「あなたは、誰ですか?」


女が固まる、少年も大きく目を見開いてこっちを見ている


「・・・冗談よね?こんな時に冗談はやめなさい」


さっきまで泣きじゃくっていたのが嘘だったかのように女の表情は変わっていた。


疑いの目、鋭い眼差し。


怖い、少女は背筋が凍る思いだった


でも、事実は事実、伝えなければ


「本当に申し訳ないのですが、私はあなたを存じ上げていません」


「じゃあ、アキラは?」

女が少年を指して言う


「ごめんなさい」


私にはこの一言しか言えなかった

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ