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恋と記憶と365日  作者: お茶ユヅキ
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病室

「自分が誰かわかりますか?」



少女は言葉を詰まらせた・・・




「私の…名前は...?」




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈






少女は自分が一体どんな状況に置かれているのかをようやく理解した。



鼻につくような薬品のにおい、白い壁に囲まれ、白い服を着た人に囲まれ、

そして、ベッドの上にいる



そう、ここは・・・・・・




病室、だ。




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



どうやら私の名前はユウキというらしい。


私は医師から記憶喪失だと告げられた


それには自分自身、一切の納得がいった。


私は物事の名前や、物事のメカニズムなどは覚えていて、生活に困る事はなかった。


例えばあの赤くて丸いものはリンゴ、


あの空に架かっているものは虹で、虹は霧や雨などの水分に光が当たり反射して、七色に輝いているのだ、ということまでわかるのだ。


しかし、自分に関する事は全く違っていた。


自分の名前、家はどこにあるのか、家族構成はどうなっているのか、友達や恋人はいるのか、何も思い出せないのである



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