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ある日、自分は衝撃の光景を目にした。
ふとサーカス団の近くを通ると、ちゅうに浮いているサーカス団に引き取られたとみられる、
衣装を身に着けた数多くの犬達。
どうしてこの様な事が出来るのか疑問に思ったがわけが解からないものは仕方ないとしてその場を離れた。
ちなみになぜテントの中でやらず、屋外でしていたのは疑問に思ったが、考えても解らない事だった。
そしていつしかペッケンまで被害の手が伸びてきた。
自分が所用で外出中に居なくなっていたのだ。
騒動が起こっている今、庭先で飼うのは危険だと思い自宅の中で飼っていたというのに・・・。
一瞬、いや少しばかりの時間目の前が真っ暗になった。
すぐさま探したが自宅のどこにも見当たらなかった。
室内を注意深く見てみるとなんとなく違和感が起こった。
まるで誰かが侵入してきた様な形跡を発見した。
ペッケンと争った様な感じで、所々毛が落ちていた。
すぐさま所轄の警察署に連絡してみた。
聞く所によると他にも同様な被害届けがされているようだった。
自分はペッケンの安否を心配した。
だが今の自分にはどうする事も出来ない事に苛立ちを覚えていた。




