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秘境迷宮の創造主《クラフター》  作者: 黒狗
1‐2人の長いプロローグ
9/140

迷宮開発日誌④

すこしエロ成分が多めです。

ダンジョンといえばこれですよね。

「クックックッ……」

「ハハハハッ……」

「ハッーッハハハハ!」


 すばらしいできばえだ!

 俺は完成した()()の前で笑っていた。



 創っているうちにだんだん熱が入ってしまっていざ出来てみたらとても素晴らしい出来だった。

 俺は権能により一度解析した生物は特定の例外を除き複製することが出来る。

 つまり、この神獣たちを量産ができるのだ!

 自分で創ったので量産出来て当然といえば当然なのだが。



 さて、完成したがどうすれば……

 そいうえば、オルが連絡をよこせと言っていたな。

 思い出した俺はオルに連絡を取るのだった。


「オルか、実はダンジョンが出来たのだが……」






 ◇◆◇




「さて、今回のダンジョンのトライアルテスト。どうなるかな」

 爽やかにオルがそう言ってきた。

「なかなかの出来だと思うぞ、まぁ他の神級ダンジョンの詳細は知らんけどもだ」

そんな話をしながらあたりを見回すと、かなりの数の神が集まってきていた。



 オルに完成の一報を入れるとなぜか、「トライアルテストをしよう」という話になり、昔なじみの古神どもとその眷属が集まってきた。

 大抵は神魔大戦以前からの付き合いであり、よく知っている連中だ。


 ベルクを初めとした比較的若い世代はほとんど見られない。

 まぁ、あいつらは俺をなめているから仕方ない。なめられて困ることもないので放置している。


「久々に会ったと思ったら、また妙なことをしとるのぅ」


 声を掛けられて振り向くとトラフと呼ばれる老神ろうじんがいた。

 このひとは俺よりも古い神で昔世話になったひとであり、おもしろい権能を持っている神でもある。


「おお、トラフ爺、久しいな! 面白い見世物になるとおもうから期待はしてくれ!」

「楽しみにしとるぞ」


 そんな会話をしつつ、オルにトライアル参加の神を聞く。


「ところで誰が参加予定なんだ?」

「今のところアレフのところの眷属3柱とフォベルのところの眷属2柱だな。ちと少ないかもしれんので俺のところから戦乙女ヴァルキリーを2柱出す予定だ」

「なかなか豪華ではあるな……。聞くが戦乙女ヴァルキリー2柱は誰がでるのだ?」


 少し懸念事項があったので聞いてみる。


「ラヒルデとエルトだな、まぁ堅物ではあるがうまくやってくれるだろう」

「そうか、お前がいいのならいいが、かなり難度は高いぞ?」

「そのくらいでいいだろう。あいつらも学ぶいい機会だ」

 ラヒルデは金色の髪をアップポニーで纏めたキリッとした美人系、エルトは青灰色のツインサイドポニーの可愛い系である。


 男は背景だ、知らん。

 まぁ、実際難度はかなり高いと思う。まぁ戦乙女ヴァルキリーが参加するのは俺としても嬉しいことだ。アレが役に立つ。

 そう思いながら開始の用意をはじめた。






「え~、ダンジョン主のネクだこれよりトライアルを開始する。ルールの説明だ。このダンジョンは地下五層の積層型となっている。本日はトライアルゆえに試練の門は配置していない。」

 

 皆が聞く中さらに続ける。

「クリア条件は最下層に転移門を用意しているのでそこにたどり着き帰還すればクリアとする。敗北条件は戦闘不能。ジャッジの判断でダンジョン外に排除される。」

 簡単ながらルールを説明し、ジャッジのオルがアピールする。


「なお、クリア報酬だが、今回用意したテスト用の神獣1体を進呈する」



「「「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!」」」」」」」


 流石に俺手製の神獣は人気なようだ、付き合いの長い古参ならではだな。


「飛び入り参加も認める。ただし追加は十柱までとする」


 飛び入り参加も認めたのでこれで少しは白熱してくれることだろう。




 トライアル自体開始されてしばらくが経過した。

 俺としては少し残念だが……けっこう簡単に突破されてている。

 創りたてとはいえ、相手が悪いといえば悪い。

 参加させている眷族だが、アレフは軍神で、フォベルは戦神である。そして眷属たちも戦や力を象徴している“神”なのである。

 そして戦乙女ヴァルキリー二柱……計七柱の戦闘系神族があいてだ。善戦したと褒めよう。

 俺が創った神獣の素性を解かってはいないようだが、観戦している主神たちの中にはそれに気がついたものがいる。

 飛び入りの用意をしていることだろう。



 戦闘系の彼らには直接的は神獣よりも間接的な、そう、絡め手な神獣がいいだろう。


 もうすぐヤツを配置した第五階層である。


「意外とスムーズに進行しているな。お前の作ったダンジョンだ、もっとえげつない物がでてくるとおもっていたが」

 隣のオルがそう言ってくる。

 なに、見ていなさい。俺の傑作が相手をしてくれる。ククククク……。



 五階層を歩いている彼らが途中の部屋に入った瞬間。それは降ってきた!


「あぁ?」

「え?」


 出会いがしらに降ってきたソレは探索者を飲み込む!


「あああああああああぁぁぁぁぁ@あxsだすqqlxcSca*DPqe!?」

 

 もはや言葉にならない絶叫とともに飲まれた彼ら。ソレを観戦していた主神たちは声を揃えて叫ぶ!








「「「「「「触手ネタキタ━━━━━━━━━ッ!!!」」」」」」




 盛り上がる歓声!だがしかし、捕獲されたのは残念ながら男神っ!


「チッ!男神おとこに用は無いんだよ!早く、戦乙女ヴァルキリーちゃんたちはよ」

男神おとこの触手とかダレ特だよ!チェンジチェンジ!!」

「ほんとそれ、男のヌメヌメ触手とか……」

戦乙女ヴァルキリーはよ、戦乙女ヴァルキリーはよ」


 はしゃぐ男神おとこたち

 侮蔑の視線を投げてくる女神おんなたち。

 男神おとこはそんなものです。



 ふふふ、俺の自信作!

 触手型神獣のテンタクルローパーくんとテンタクルアネモネくんだ!


 移動可能で相手を捕獲することに特化したローパーくんと自身は動けないが、捕獲した相手と閉じ込めてその体内の触手と分泌する粘液でイロイロアレなことををするアネモネくん。

 彼らのコンボは大きな戦果を上げていた。

 大丈夫。()()はしないから、うん、イロイロすごいだけだから。


 ダンジョン内で戦慄する彼らを見ながら俺はそう思うのだった。




「エルト! ついて来ているか!

「はい、先輩。……しかし、先ほど二柱が餌食に……」

「くっ……おのれっ!あの駄神めぇぇ!!! いいか! 必ず無事にこのダンジョンから脱出するんだ!捕まれば……目も当てられん!」

「あのローパーの動きの早さと触手の稼動範囲の広さがやっかいだな」


 生き残りは三柱……戦乙女ヴァルキリー二柱とアレフのとこの眷属か


「「「「「「「「「しょ~くしゅ!、しょ~くしゅ! しょ~くしゅ!」」」」」」」」」

 周囲の男神おとこたちの触手コールが響き渡る。




「あぁぁぁぁっぁあぁぁぁあぁぁあああああ……」

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!」



 モニターの向こうであたらな触手の餌食が生まれる。


「「「「「「「「「ヒッヒャァァァァァァァ! キタァァァアァッ!!!!」」」」」」」」」


 そして沸き立つ観戦席。




「エルト! 今助ける!」

「せ、せんぱい……に、にげて……」

 助けようとするラヒルデに触手が殺到する。


「くっ……エルト! エルトッ! ……おのれ! あの駄神!!!」



 俺への怒りを口にして、転移門までひた走るラヒルデ

 ……後が怖いなぁ。



 うまくローパーたちをの追跡を掻い潜り、逃げるラヒルデ。

 剣を盾をうまく使い、触手を弾きながら走り抜く。

 倒せばその隙に他のローパー達の接近を許してしまう。なかなか旨い戦い方だった

 それはまるで鬼ごっこを見てるようでもあった。




 トライアルはラヒルデが無事に転移門にたどり着きクリアとなった。

 先ほどの内容を見た上位神たちがこぞって飛び入で参加を表明し、のこりの参加者枠もうまり、今から二度目のトライアルが開始される。



「なかなかに面白かったな」

「ふふ、オレの傑作だ。あれは量産型だが個人の神気によって改良を加えることができる。今一体個人用に改良中なのが手持ちにあるな。」

「あれは良さそうだった、是非こちらも手に入れたいものだ」

 オルの賛辞にそう応えると、見ていたアレフも声を掛けてきた。

 2柱とも、自身の眷属が触手まみれのヌルヌルネチョネチョになったのにな。



「しかし、あれはヤバイ物質は分泌してないんだろうな?」

「大丈夫、トライアル用のものは調整している。そこは問題ない。」

 うん、大丈夫、ただ非常にキモチイだけだ。ただし、オレ個人用は妥協していない、完全にソレ(・・)用に特化している。






 さて、トライアルも無事終わったし今後のダンジョン作成に往かそう。

 正攻法以外での勝ち筋も目処が立った。

 と思っているとオルが

「お前のことだ一応対人用に保険は掛けるんだろうが……注意はしておけよ?」

「いやいや、保険自体は掛けるが、人は来ないだろ。こんな秘境」


 近隣に人が住む都市は存在していない。

 仮に、転移門が使える状況でも、主要な都市からおそらく馬で半月以上は掛かるだろう、こんな秘境に冒険者が来るとは思えないが……。

 


「オレの勘だ。いつか必ずお前に縁が出来てここまでたどり着く者が出来る」

「……そうか。()()()()か、心しておく」


 こいつの勘なのなら心に留めておこう。神の勘、しかもコイツのものだと絶対に馬鹿には出来ない。

「もし、そんなのが出そうなら旨く誘導してくれよ」

「任せておけ」



 コイツに任せておけば大丈夫だろう。

 と、そう思ってたそこに


「駄神っ! 覚悟ぉっ!!!!」


 やらら気合いの入った掛け声とともに剣が振り下ろされる。

 振り向いて、剣を片手に焦燥した表情にラヒルデが突っ込んでくるのを認識した瞬間。


「え?」

「あ?」

「へ? え? きゃあぁぁぁぁぁぁぁ&KA(%$#*|AK!?H」


 俺の手持ちに有った改良版のテンタクルアネモネが現れ、その口の中に自ら突っ込んでいくラヒルデ

 もはや悲鳴も聞こえず、閉じた口内からくぐもった声が……



 そいえば、危険認識とともにオート出るよう設定してたんだ……



 目の前で自身の眷属であり、家族でもあるラヒルデを触手に飲まれたオルはおもむろに


「そういえば、トライアル報酬はモンスターを一体だったな」

「あ、ああ」


 そのまま、俺に手を出し


「これを頂こう。このまま持って帰るので、()()()()頼む」

「了解した」


 その手を取り握手を交わすのだった。










 のちに、神界でローパーとアネモノに規制が入るのだが、それでも人気は高く、ダンジョン完成後、ソレ目当てで挑みにくる神族・魔族が多かったことは、また別の話である。

どこの神話体系でも男神はそんなもんです。あまりやばく成らないようにはしましたが……

ネク個人所有だったあのテンタクルアネモネはヤバイやつです。オルも理解しています。

ラミリア嬢の今後に幸あれ……

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