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目指すは深層、まずは腹ごしらえから! 〜現代知識と【拠点創造】で始める、前人未到の大迷宮スロー攻略記〜  作者: 盆ちゃん


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第478話 狂熱の極上フカヒレ白子鍋と、迷宮突破! 次なる絶景『無重力スパイス群島』

第478話 狂熱の極上フカヒレ白子鍋と、迷宮突破! 次なる絶景『無重力スパイス群島』

奈落の粘菌回廊の中間層に隠されていた巨大な空洞。

そこで『神話級・奈落の極上白子茸』と『黄金フカヒレ粘菌』を見事一網打尽にした移動料亭要塞『星海大宴殿』は、巨大なドーム空間のど真ん中に錨を下ろし、狂熱の大宴会の準備を完了させていた。

大広間の巨大な円卓の中央には、特注の超特大魔導土鍋が鎮座している。

鍋の中でグツグツと煮えたぎっているのは、回廊のスライムを溶かして精製した、不純物ゼロの【極上アミノ酸スープ】。そこへ、ガレスが一本一本綺麗にほぐした数トンにも及ぶ【黄金フカヒレ】と、トウヤが解体した【神話級・琥珀白子】が惜しげもなく投入されていた。

第一フェーズ:狂熱のフカヒレ白子鍋パーティー、開幕!

「さぁ野郎ども! VIPルームの引きこもり共もよく聞け! 迷宮の壁から搾り取った究極の出汁に、神話級のフカヒレと白子をぶち込んだ【超濃厚・極上フカヒレ白子鍋】の完成だ! 腹がはち切れるまで喰らい尽くせェェッ!!」

トウヤが大鍋の蓋を豪快に開け放つ。

ボワァァァァァッ……!!

瞬間、大広間全体が黄金色の湯気と、暴力的すぎるほどの「うま味の香り」に包み込まれた。アミノ酸の香気に、フカヒレに染み込んだ海鮮の風味、そして白子のクリーミーな匂いが混ざり合い、匂いを嗅いだだけでステータスが上昇しそうなほどの圧倒的な飯テロ空間が完成する。

「おおおおおっ……! な、なんという神々しい輝き! 鍋の中が、まるで黄金の銀河ではないか!!」

神様がマイ椀とマイレンゲを握りしめ、感動の涙を滝のように流す。

「いただくぞ! ……ズルルッ!!」

エルドリア元皇帝が、熱々のフカヒレをスープごと豪快に啜り上げた。

「むっ……むごぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」

元皇帝の瞳孔がカッと見開き、全身から闘気オーラが爆発する。

「美味ェェェェェェッ!! なんだこのフカヒレは! 黄金の糸の一本一本が、極上のアミノ酸スープを限界まで吸い込んでパンパンに膨れ上がっておる! 噛んだ瞬間に『プツッ、シャキッ!』という至高の食感と共に、無限の旨味が口の中で大氾濫を起こしよるわ!!」

「こ、こちらの『白子』もヤバいですわよ……! はむっ……んんんんんっっっ!!」

エリスが、お玉ですくった真珠のように輝く白子を口に運んだ瞬間、あまりの衝撃にレイピアを取り落としそうになる。

「と、とろけますわ……! 歯を立てるまでもなく、舌の上でフワッと弾けて、信じられないほど濃厚で甘いクリームの奔流が……っ! 先ほどのフカヒレの食感と合わさると、まさに食感のオーケストラですわ!!」

「あかん……これはマジで痛風直行便だ……。だが、手が、レンゲが止まらねぇ……っ!」

賢者ケンジが、すでに胃薬の空き瓶を山のように積み上げながら、取り憑かれたように鍋のおかわりを要求する。

「ワォォォォンッ!(トウヤ! シメの雑炊も絶対美味いぞこれ!)」

クロが尻尾をブンブン振り回しながら、巨大な丼に顔を突っ込んで白子を貪り食う。

極上アミノ酸スープが、フカヒレの食感と白子の濃厚さを完璧にまとめ上げている。この宇宙で最も贅沢な鍋を前に、開拓者たちとVIPたちは、ただひたすらに本能のまま暴食を繰り広げた。翌朝、鍋が一滴残らず空になる頃には、全員の魔力と体力が文字通り「計測不能」な領域へとカンストしていた。

第二フェーズ:消化直進の五日間と、迷宮の終わり

狂熱の鍋パーティーから数時間後。

限界突破のエネルギーを魔導炉に直結させた大宴殿は、再び【超弩級・消化直進ストレート・バイパスモード】へと移行し、奈落の粘菌回廊の後半戦を爆走し始めた。

ジュワァァァァァァァァァァッッ!!

ズゴォォォォォォォォォォォッッ!!

行く手を阻むブヨブヨの粘菌の壁を、空間吸引ドリルと超溶解中和剤で容赦なく「食い破る」要塞。

「カッカッカ! 食っても食っても推進力が落ちねぇな! さすがにフカヒレ白子鍋のカロリーは伊達じゃねぇぜ!」

ガレスが甲板で大笑いしながら、外壁のバキューム作業をサポートする。

そして、ただひたすらに壁を食い破り直進し続けること、実に【五日間】。

『……トウヤ殿、前方警戒』

ブリッジのサイラスの声が、少しの緊張を帯びて響いた。

『前方の粘菌の壁の密度が、急激に低下している。さらにその奥から、これまでの階層とは全く異なる「未知の魔力場」と「重力異常」を検知した。……どうやら、この長かった胃腸の迷路も、ついに終わりのようだ』

「よし! ならば一気にブチ抜くぞ! 全機関、フルスロットル!! 最後の壁を食い破れェェェッ!!」

トウヤの咆哮と共に、大宴殿が最後の猛加速を見せる。

ズガァァァァァァァァァァンッッ!!!!

パァァァァァァァァァァンッ……!!!!

要塞のドリルが分厚い粘膜の壁を完全に貫通した瞬間、鼓膜を塞ぐようなドロドロとした融解音が嘘のように消え去り、視界が一気に「無限の空間」へと開けた。

「……な、なんだここは……!」

甲板に飛び出してきたジンが、思わず短剣を下ろして息を呑んだ。

第三フェーズ:次なる絶景『無重力スパイス群島と甘露の銀河』

彼らの眼前に広がっていたのは、これまでの不気味な粘菌の回廊からは想像もつかないほど美しく、そして奇想天外な絶景であった。

そこは、上下左右の概念が存在しない「無重力の宇宙空間」のような領域。

暗闇に包まれた空間の中を、色とりどりに輝く巨大な【結晶化したスパイスの浮遊島】が無数に漂っている。燃えるような赤色のシナモン山脈、夜空のように黒く輝くブラックペッパーの岩礁、そして黄金色に煌めくサフランの大地。

さらに驚くべきは、その無重力空間を縫うようにして流れる「滝」の存在である。

「ト、トウヤさん……! 空中に液体が浮かんで……流れていますわ!」

マリアが信じられないものを見る目で空を指差す。

巨大なスパイスの島々の間を、重力を無視して川のように流れ、滝のように降り注ぐのは、水ではない。それは琥珀色に輝き、甘く芳醇な香りを放つ【星海甘露アストラル・シロップ】の奔流であった。

次なるエリア――**『無重力・星海スパイスの浮遊群島と甘露の銀河(ゼログラビティ・シロップ・アンド・スパイス・アイランズ)』**である。

「うおおおっ……! すっげぇ甘い匂いと、スパイシーな香りが混ざり合ってやがる……! まるで宇宙サイズの最高級チャイか、スパイスケーキのオーブンの中に飛び込んだみたいだぜ!」

トウヤが【美食神の鑑定眼】を輝かせ、鼻腔をくすぐる複雑で魅惑的な香りに喉を鳴らす。

『……しかし、厄介な環境であることに変わりはないな』

サイラスがホログラムモニターを展開する。

『外部の重力はほぼゼロ。大宴殿は現在、惰性で浮遊している状態だ。さらに、あのスパイスの島々を飛び回っている魔獣たちは……重力に縛られず、三次元的かつ高速で移動している』

サイラスの言う通り、甘露の滝を泳ぎ、スパイスの島を飛び回る異形の影があった。

全身が純白の砂糖の結晶で覆われた『白糖の飛竜シュガー・ワイバーン』や、強烈な香りを放つ八角や丁子で構成された『大香辛のゴーレム(スパイス・タイタン)』の姿が確認できる。

「なるほどな。無重力で足場がない上に、敵は空を飛び回る甘味とスパイスのバケモノってわけか」

トウヤがニヤリと笑う。

第四フェーズ:明日の大収穫へ向けた作戦会議

そのまま大宴殿を最も巨大な「シナモン岩塩の浮遊島」の裏側にアンカーで固定し、一行は作戦会議室へと集まった。

「さて、状況はわかったな。次のターゲットは、あの『空飛ぶ砂糖の塊』と『歩くスパイス』だ」

トウヤがホログラムマップの魔獣たちを指差す。

「無重力空間での戦闘……。わたくしの剣技は足の踏み込みが命ですから、少し勝手が違いますわね」

エリスが顎に手を当てて考え込む。

「フッ、案ずるな。無重力ならば、私が『新たな重力』を創り出せばいいだけのこと」

ゼノスが漆黒のマントを翻し、自信に満ちた笑みを浮かべる。

「クーの【重力制御】と私の【空間支配】を要塞の甲板に展開し、大宴殿の周囲にだけ強力な『擬似重力フィールド』を形成する。敵が範囲内に入れば、そのまま甲板へと叩き落とされるという寸法だ」

『さらに、推進力に関しては私の魔導スラスターを全方位に拡張し、要塞を完全な【宇宙船仕様】へと換装する。これで三次元的な機動も可能だ』

サイラスも即座にインフラの解決策を提示する。

「完璧だ! お前ら最高だぜ!」

トウヤがバンッ! と机を叩いて立ち上がった。

「いいか! 塩と出汁の次は、ついに『甘味とスパイス』のエリアだ! あの巨大なシロップの滝を回収し、スパイスのゴーレムから香辛料を剥ぎ取れば、氷室の極上食材(フカヒレ、生ハム、大トロ)を、さらに宇宙最強の『ロースト(直火焼き)』や『究極のスイーツ』に進化させることができる!」

「ガッハッハ! 肉に極上のスパイスを擦り込んで、シロップで照り焼きにするってことだな!? 想像しただけでよだれが止まらねぇぜ!」

ガレスが戦斧を机に叩きつけて歓喜する。

「……暗殺者の技術が、スパイスの精密な削り出しに役立つ日が来るとはな。刃の調整をしておこう」

ジンも静かに闘志を燃やす。

「よっしゃ! 今夜はしっかり休んで、明日の朝から要塞を『無重力収穫船』に改造するぞ! 目指すはスパイスとシロップの完全独占! 明日からの【無重力・甘味&スパイス大乱獲作戦】、気合い入れていくぞォォッ!!」

「「「オオォォォォォォォォォォォォォッッ!!!!」」」

グロテスクな粘菌の迷路を「胃袋とドリル」で強行突破し、ついに甘くスパイシーな香りが漂う夢のような浮遊空間へと辿り着いた開拓者たち。

無限の重力異常すらも「最高の調理環境」へと変えてしまう彼らの狂気は、明日の朝、極上の照り焼きとスイーツを求めて、新たな宇宙空間へと解き放たれるのであった。

ここまでお読みいただきありがとうございます!少しでも面白いと感じたら、画面下から【ブックマーク】と【☆☆☆☆☆】の評価をいただけると、執筆の大きなモチベーションになります!尚、こちらの新作「異世界・天下布武 〜魔族を従えた織田信長は、今度こそ本能寺を回避する〜」不定期執筆になりますがよろしく


https://ncode.syosetu.com/n7421mg/

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