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電子の海に、朝の月 -アイの初めての友達-  作者: 久遠 宙


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1/7

プロローグ よろしく……してほしい

 

 父が転勤すると、

 学校が変わって、

 住む場所が変わった。


 だから、家とは変わるもの、

 そして、不可侵区域


 そう思っていた。


◇


 私は、人付き合いが苦手だ。

 言葉もちょっと変わっているらしい。


 でもユキたちは、私を変な目で見なかった。

 すぐに声を掛けてくれた。


 喋らなくても一緒に食べれば楽しいからと、

 ユキたちと一緒にお昼ご飯を食べた。


 名前で呼んでもらった。

 いつも笑ってくれた。

 

 それがうれしかった。


 その時の私は、

 ユキたちの存在をどう呼ぶのか認識できていなかった。


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