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1 Prologue

初めまして。亜屍御羅と申します。

こういう作品は初投稿ですので、見苦しい部分もあるかと思いますが、温かい目で読んでいただければ幸いです。

それでは、異常性人間たちが織り成す真実と人生の物語、開幕です。

 このエルト王国には、二種類の人間がいる。

 普通の人間。

 そして、生まれながらにして異常を与えられた異常性人間《アブノーマルヒューマン》。

 彼らは、多腕、未来予知、サイコキネシスなど、その強さゆえに周囲から避けられ、孤立して生きていた。

 

『ニュースをお伝えします。本日午後五時頃、連続殺人事件の容疑者が逮捕されました。なお、本事件は同一犯によるものではなく、複数人による犯行と判明し──』

 

 無機質な牢に、ラジオの声だけが響く。

 五人が死んだ連続殺人事件。

 犯人は一人ではなかったらしい。

 ……そのうちの一人が、俺だ。 

 

 一日目 / ルパ鉄メトロ車内 / ソウ

 

 捕まってからどのくらい経っただろうか。

 殺し屋の仕事を始めて一年半、警察に現場を押さえられて逮捕されてしまった。

 さっさと処刑されると思っていたが……何やら違うらしい。

 あの『連続殺人事件』の犯人たちと、今こうして同じ電車で搬送されているのがその証拠だ。

 ビクビクしている奴、何故か笑っている奴……

 ……理解できない。人を殺した直後にそんな顔ができるものなのか。少なくとも俺は笑える気がしない。

 まぁ、何があって殺人なんか犯したのか知らないが、これだけはわかる。

 ──全員、異常性人間《アブノーマルヒューマン》だ。

 眺めていると、別車両から二人の人間が入ってきた。

 この数日間監視されていた警察とは違う、見たことのない制服を着ている。

 そのうちの一人、筋肉質な男が口を開いた。

「私は王国直属危険区域探索課のレオードだ。本来お前達は処刑を免れないところだが……上層部からのお達しで、今日からお前たちには、特殊汚染区域メデリ大陸へ向かってもらう。」

 目的地は、その最深部。

 ——第三魔発だ。

 

「はぁぁぁぁぁぁぁ!? 」

 

 全員の声が重なった。無理もない。

 メデリ大陸——足を踏み入れた者は異形の化け物になってしまうという、この国でトップクラスに有名な、都市伝説だ。


「安心しろ。何も死にに行けとは言っていない。こちらから安全に探索できるようにサポートはする。」

 

 もう一人の、レオードの部下らしき人物が、全員に資料を渡してきた。

「私、レオさんの助手のフリゼン・オーラムといいます。

メルト・デスライト・リム大陸は、元はエルト王国の領地でしたが、数年前の魔力暴走式発電所の大爆発により、大陸の全土が有害物質によって汚染され、現在でも大陸の三分の二は汚染区域のままです。」

「これから向かう第三魔発は、汚染はされていないものの、安全が確認されたわけではなく、近年不可思議な現象が相次いでいるため、私たちが捜査に向かうことになったのです。」

「はーい。」

 連続殺人事件犯人のうち一人、さっきからニコニコと笑っている四本腕の男が手を挙げた。

「不可思議なことって、なんですか?」

「探索に向かったエルト王国直属部隊が…… 」

 フリゼンの表情がふいと暗くなった。

「……隊長一名を除き、全(・)滅(・)し(・)て(・)い(・)ま(・)す(・)。」 

 

 ——しばらくして、電車がキィーと音を鳴らして止まった。


いかがでしたでしょうか。

四本腕の男、一文ちょっとしか登場していないのに妙に目立ってますね(笑)。

これにてプロローグは終幕です。

これからの展開にも乞うご期待を。

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