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Meta Hack Flow  作者: hiroumi


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ノイズ

ここは仮想現実(バーチャルリアリティ)の世界。

サバゲー&ローラーブレイドで戦うゲーム『ネオグライド』が世界的に人気を博している。


中堅上位までグングンと戦績を上げてきた『Lv.BEYONDER』にファンができてTシャツやグッズの販売が始まった。ノアたちのチームにスポンサー契約の話が持ち上がり、ノアとレナータ、アントン、ファンの4人は酒場で乾杯する


「カンパーイ♪」


4人はそれぞれ素材(マテリアル)を使って武器を強化し、それぞれの特性を活かした戦い方に磨きをかけた。何よりノアとレナータの動きが俊敏で機動力に優れている。

いつしかこのふたりがチームを引っ張って今のランクまで上り詰めることに成功した。


V-HUBの屋上で開催されるレイヴパーティに参加した夜、Neon Dust(ドラッグ)を使ってからレナータの性格は穏やかで明るくなった。


前までの塩対応で冷たいイメージがなくなっていた。


本人さえもまったく気づいていない”些細な出来事”かもしれないがノアは(どうして急に性格が変わったのだろう)と内心、気がかりではあった。


ノア自身も中央公園(セントラルスクエア)で金色のドレスを着た美しい女性から紫色のNeon Dust(ドラッグ)を買った日から身の周りでいろんなことが起きている。


とくにNeon Coreというアイテムをネオグライドで使用してからノアのパラメータの数値は異常に高くなり、敵の動きが止まって見えることさえあった。しかし、それも常にそういう状態ではなく突発的に起きている。


恐らくNeon Dust(ドラッグ)を《《また服用すれば》》ネオグライドに参加したときに何らかの変化が起きる可能性はあるが次の日の朝の頭痛は耐えがたいものがある。

密かにもう一度Neon Dust(ドラッグ)を試すかどうかノアは悩んでいた。


もしNeon Dust(ドラッグ)を使うならレナータと一緒がいい。ノアはそう思っていた。


ノア「レナータ、飲み会が終わったらノクティスの街に出掛けない?」


ふたりで初めて行ったお菓子の家がある街にレナータを誘った。


「ええ、いいわよ。最近、ずっとネオグライドで戦ってたから、たまには息抜きもしなくちゃね」


こうしてレナータと予定を合わせてノクティスの街に行くことが決定した。


本当にこの4人でよかったと思えるほど仲睦まじく、仲間割れなどが起きたことは一度もない。

ただノアとレナータが未熟で勝てないことが多くて気まずくなったことがあるぐらいだ。


もし()()()が弱いままだったらチームはどうなっていたのだろう?

もしかして空中分解してたのかも・・・考えただけでも恐ろしい。



――― 数日後 ―――

ノアとレナータはノクティスの街へ遊びに出掛けた。

前と同じ板チョコの家に入る。


「なんか久しぶりに来たね」


レナータが嬉しそうに借りる部屋を選んでいた。


「ほんとにそうだね、ここみたいにいつ来ても同じで何も変わらない場所って落ち着くよね」


ずっとネオグライドで戦っているノアたちの休息の場としてノクティスの街は安らぎを与えてくれた。


ふたりが入った部屋は、やはり前と同じで何もない事務所(オフィス)になっている。


「何もない部屋って広いよね~」


レナータが両手を広げて、その場でクルクルと回り、陽気にはしゃぐ姿は天使のようだった。


ノア「今日はNeon Dust(ドラッグ)を買ってきたんだ。

レナータはレイヴパーティに参加したときに使ったんでしょ?どうだった」


レナータ「テクノ系の音楽のイベントで有名な人が来てたから最高に盛り上がったよ。

バイヤーから買ったあのNeon Dust(ドラッグ)は何か変だった気がする。

次の日の頭痛が酷くてよく覚えてないの」


「そうだったんだね、僕も同じ日の夜に家で使ってみたんだよNeon Dust(ドラッグ)

僕も次の日の頭痛がひどかったよ。ただネオグライドでは動きに変化があった気がするんだ。

だから、もう一度試してみたくなったんだ。一緒にNeon Dust(ドラッグ)を使ってみない?」


ノアがレナータを誘う。


「ノア、もしかして何かエロいこと考えてない?」


レナータがノアの欲求を察したかのように言葉を返した。


「ちょっと、待ってよ!そういうことじゃないよ」


ノアが焦って言葉に詰まる。

しかし、下心がまったくないかと言われれば否定しきれない気持ちはある。


一瞬、沈黙してからレナータが話を続けた。


「私も家にあるからね、別にいいよ」


レナータはまだ家に余りのNeon Dust(ドラッグ)を持っているらしい。


「やったぁ!それじゃあNeon Dust(ドラッグ)を使おう」


ノアは断られると思っていたから予想外の反応に喜んでいる。

ふたりは身体能力のパラメータの数値を記録に残し、それからノアとレナータは一緒にNeon Dust(ドラッグ)を使用した。


だんだん体が火照(ほて)って来ると同時に視界が歪み、気持ちが高揚してふたりは肌と肌を寄せ合ってキスを交わした。


(あれ?今、僕なにやってるんだろ・・・・)


仮想現実(バーチャルリアリティ)の中で同じチームメイトで戦っている女の子と僕はキスをしている。一瞬、レナータの体にノイズが走ったように見えた。


(あれ?気のせいか・・・)


「気のせいじゃない!」


レナータに異変が起きている。ノアの体にしがみつき震えながら彼女が言葉を発する。


「ノア・・・・私をみつけて・・・・本当の私・・・」


彼女はそのまま気を失い、その場に倒れ込んだ。


「レナータ!レナータ!大丈夫か!」


ノアが必死にレナータに話かける。


――― 1時間後 ―――

レナータが起きて事なきを得たがアバターの全身にノイズが走ったように見えた。

縦の平行な線模様(ストライプ)が気のせいではなく、レナータの体を駆け抜けていったのだ。


今回のNeon Dust(ドラッグ)の使用は、後日のノアのネオグライドの戦いに影響が出ただけでレナータのほうには影響が見られず、ノアの身体能力のパラメータは異常に高くなっていた。


https://note.com/hiroumimetavarse/n/n653736e97ddb?app_launch=false


画像はnoteに置いています。

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