第17話 激動の一日 完
登場人物
宮本→主人公
古田→人事担当
藤原→同期
山本→同期
山口→同期
森本→同期
石川→同期
笠原→同期
???→誰だかわからん人
皆それぞれ配属先はこの通りだ。
藤原 名古屋支店 (本社)
森本 小牧支店
石川 刈谷支店
笠原 四日市支店
山口 豊橋支店
山本 一宮支店
宮本 岐阜支店
古田「えーでは、以上で配属の辞令を終わりにします。あなた方の出勤日については本日の夜に連絡させていただきます。みなさん、各々配属された支店でさらなる成長を期待しています。では、最後に記念撮影をします。では、このホワイトボードの前に移動を願います。」
こうして長かった入社式はようやく終わりを迎えることになった。
宮本 (ようやく終わる…早く撮影終わらせてくれ。)
そう思い、撮影の立ち位置に素早く並んだ。するとヒョコッと俺の右隣に山本さんが並んできて、彼女は笑顔で俺に声をかけてきた。
山本「宮本くん、一宮と岐阜だから結構支店近いよ!何かあったらよろしくね‼︎お互い頑張ろ‼︎」ワクワク
宮本 (…今だけ貴方のその根性を分けて欲しいよ)トホホホ
宮本「うん、そうだね。頑張ろう。」
山本「おー‼︎」ニコニコ
こうして写真撮影は無事終了した。長かった波乱の入社式はようやく終わったのだった。
古田「ではこれを待ちまして20⬜︎⬜︎年度松黒商事(株)入社式を終わらせていただきます。皆さん、ご苦労様でした。気をつけてお帰りください。」
宮本 (ようやく終わった…)カクッ
人事の話が終わった瞬間、俺は急ぎ気味に部屋を飛び出した。
とにかく今は早くこの場から出て行きたい気持ちでいっぱいだった。
階段を降りながら俺の頭の中に不安の連鎖がフラッシュバックする。
この会社でやっていけるのか。
これから先、どんな未来が待っているのだろうか。
そんなのはわからない。いや、もうどうでもいいのかもしれない。
ようやく外に出れた。
ホッと安堵した俺は取り敢えず会社の自販機でコーヒーを一本買ってその場で飲んだ。
そしてぼーっと空を見上げ、ため息をつく。あぁ、曇っていいなぁ、と。
??「お疲れ様。どうだった?入社式は。」
声の出た方向に振り向くと、40代ぐらいの男性がにっこりとした顔で、俺の隣でタバコを蒸していた。
今日の入社式では見なかった顔だった。まぁ、きっとここの支店の社員なのだろう。俺は濁すような感じで返事をした。
宮本「はぁ、まぁ、そうですね…少し大変でしたね。」ハハッ
??「そっか。それはご苦労様。配属先はどこなの?」
宮本「僕は岐阜支店になりました。」
??「ほう、そうなんだ。君は岐阜支店なんだね。ふふ、頑張ってね。」ニコッ
宮本「あっ、まぁ、そうですね…がんばります。」
??「じゃあ僕は行くよ。今は束の間の休日を楽しむといい。では。」テクテク
宮本「?あっ、ありがとうございます。お疲れ様でした。」
??「ああ、お疲れ様。」
そういうと、その人は本社の中へ入っていった。
誰だか知らないが結構気の良さそう感じの人だった。普通の社員なのかな?人事や社長なんかとは大違いだ。まぁ、どうでも良いけど。
藤原「おおーい、宮本くん〜‼︎そんなところで何してんだい?こっちにこいよ〜!」
?と振り向くと会社の門扉には藤原さんを含め、他の同期達が皆集まっていた。
宮本(あっ、皆出てきたんだ。)
俺は彼らの方へ歩き出した。
宮本「あっ、藤原さん。ようやく普通に戻りましたね。」テクテク
藤原「ははっ、もう大丈夫さ!よし皆、今から飲みに行こう‼︎もちろん俺が奢るから‼︎もう覚悟を決めたよ。このブラックでこれから頑張ろう〜‼︎」ナミダダーダー
森本「うわ〜ん!私いっぱい飲みますかね〜‼︎」ヤケクソ
山口「はぁ…酒はあんま飲めんけど、食わせてくれるんなら行きま〜す‼︎」クソッタレ
石川「えっぐ、えっぐ、私朝まで飲みますからね〜、誰か介護してくださいよ〜」ナミダダーダー
笠原「もう6時ですよ、行くなら早くいきましょ。」シロメ
山本「宮本君、一緒に飲も?多分こうして集まるのもうこれからないかもしれないし。」ニコッ
こうして同期達を見るとこんな変な人達だけど、同期は同期なんだなぁ。
俺もそうだが、皆これから先、各支店で元気でやってってほしい気持ちでいっぱいだ。
まぁ今日だけは色々と忘れて飲みに行くのも悪くないかもな。
宮本「はいはい、行きますよ。じゃあ今日ははしごしましょう。言っとくけどおれ、結構飲みますよ。」
藤原「おっ、じゃあ俺と飲み比べをしようじゃないか‼︎じゃあ取り敢えず名駅へしゅっぱーつ‼︎」
同期達「おーっ‼︎」
こうして俺達は、会社を後にし、名駅の居酒屋へ向かった。
同期は大切に!!




