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ステータスとこの世界

前半は説明回です。まだ書き慣れていないためごちゃごちゃしてます。いずれ腕を上げたら整理します。

「起きて下さい」


次に意識が浮上したのは、そう声をかけられた直後であった。

が、しかし、意識はあるものの目を開けたり、声を出したりは出来ないようであった。

普通ならば少なからず動揺したりする場面ではあるが、今は普通では無いと認識している為、大人しく次の言葉を待った。


「皆様、落ち着いたようですので説明を開始致します。自己紹介は割愛させていただいて、早速本題についてお話しさせていただきます」


姿は見えないが、声色から察するに男性だろう。それも50手前ぐらいのダンディなおじ様、って感じの声。


「まず、基本的な契約内容についてですが、雇用期間はゲームが誰かにクリアされるまで。仕事内容はゲームの開発及び運営の協力となっております。報酬については、個々人で交わされた内容を履行するとします」


契約については今更言うことは無いがそれより、“皆様”とか“個々人”という言い回しからして、具体的な人数は分からないが僕と同じ境遇の人が他にも居るんだろう。少し気持ちが楽になった気がする。


「次に具体的な仕事内容についてですが、皆様には我が社が開発するゲーム、『アルキメデス・オンライン(A・O)』に於いて、“NPC”の側として協力していただきます。また、その際にはご家族や友人の記憶の残滓と供に、プレイヤーやNPCなどの特定単語の発言への制限、A・O世界での一般知識の添付をさせていただきますので予めご了承下さい。

勿論、こちらからもできうる限りのサポートはさせていただきますのでご安心下さい。ただ、A・Oでは一度死んだNPCはリポップできない仕様になっておりますので、死亡されてしまった際は別のNPCとして再度活動していただく事になるのでご注意を」


つまり、知識や記憶の制限はあるが、命の保証が成された擬似的な転生体験ができると。報酬が報酬なだけにもっとこう、延々と肉体労働をさせられるかも知れないとまで覚悟していた僕としては、逆に罠を疑うレベルで美味しい話である。良いんだろうか?


「最後に、現実時間で二ヶ月後、ゲーム内時間で一年後よりA・Oのサービスが開始される予定となっておりますので、皆様には一年間の準備期間が設けられている事になります。この間は死んでも数日後には復活出来るように調整されていますので、ゲームクリアを早めるためにも力をつけておく事をおすすめ致します」


至れり尽くせりとはこの事。残してきた家族を思うと不謹慎ではあるが、年甲斐も無くワクワクしてきた。

ゲームクリアを早める、という大目標さえ見失わないようにすれば、多少楽しむ事ぐらいならきっと分かってくれる筈だ。


「説明は以上になります。A・O世界内での詳しい指示は、メール機能を利用して追って告げさせていただきます。メール機能につきましてはステータスパネルに付随しておりますので、向こうに着いたらまずステータスの方を開くようにお願いします。では、お送りさせていただきます。ご武運を」


彼(推定)がそう締めくくると、再び僕の意識は遠のいていく。








そして二度目の目覚め。始めに目に入ったのはきれいな青い空だった。

体を起こす。つもりで動いたのだが上手く動かせない。体格が変わっているのもそうだが、“自分の体が有る感覚”が久しぶりなのが主な原因だろうと思う。

何とか上半身を起こし、顔を上げると、目の前の光景に目を奪われる。


「……ふつくしぃ」


何の変哲も無いただの森。だが、開発が進み、自然というモノの殆どが淘汰されてしまった現代を生きる彼にとっては、古い写真でしか見たことが無いような未知の光景。

特に、冒険心溢れる彼のような男となれば、心を躍らせ魅入ってしまうのも無理は無い。


暫し言葉も無く感動していた彼だが、ふと我に返ると、ダンディさん(仮称)が最後に言っていた言葉を思い出す。


「ステータス」

――――――

名前:アルテマ・A・レイリー (Lv.1)

種族:獣人-鳥人種-モデル(フクロウ) (Lv.1)

職業:無職 (Lv.-)

称号:『開闢の使徒(秘匿)』

TIM:364日22時間

ステータス詳細▽


装備▽


メール▽

――――――


ダンディさんはステータスの表示方法については説明していなかったから少し不安だったんだが、定番どおりで大丈夫の様だ。安心した。

ステータス内容はじっくりと見ていきたいところだが、先ずは言いつけ通りにメールを開いてみることにする。


右手の前に現れたステータスパネルの▽部分に触れると、“NEW”とついた新着メールが一件。開く。


――――――

:アルテマ・A・レイリー様。新しい体、新しい世界はご堪能いただけているでしょうか?通知質問返答担当のヤエザキ・ユーカです。アルテマ様には、契約期間中、弊社の運営方針に従って行動していただく事になっております。その際、具体的な内容については私、ヤエガシから告知させていただきます。長い付き合いになると思いますが、よろしくお願い致します。


さて、まず最初の指示になりますが、特にございません。一年間、好きなようにお過ごし下さい。緊急のモノでは無い限り、次の指示はプレイヤーの皆様がログインし始める一年後を予定しております。ただ、生活の中で、不便な点や不審な点、バグなどがございましたら、こちらのメール機能を利用して報告メールを送るようにだけ、お願い致します。


それから、予めご了承いただいている“A・O世界の一般知識の添付”について。こちらに関しては、本メールの下部にダウンロードファイルがございますので、そちらを開いて下さい。ステータスや、世界観についてもそちらに解説を掲載しております。

では、A・O世界を十分にお楽しみ下さい。


           [DLF]

――――――


なる程。“NPC側での協力を”と言われたときはどうすれば良いのかが分からなかったが、何となくつかめてきた気がする。要は僕らに特殊なデバックプレイと、所謂お助けNPC的なポジションを期待しているのだろう。当然監視もされているだろうし真面目にやらなければ。


この[DLF]というのがダウンロードファイルで間違いないだろう。

早速開いてみる。

ダウンロードは直ぐに開始された様で、数瞬意識がとんだ。


知識のダウンロードというのは不思議な感覚だった。忘れたモノを思い出したときの感覚が何十倍、何百倍にも膨れ上がって、一気になだれ込んで来た様な。頭が痛い。かなり疲れる。


目をつぶり、情報を自分なりに整理する。配分としては、A・O世界の常識的な部分が4割、自分についてが1割、ゲーム知識が3割、更に深い世界観が1割、その他が1割と言ったところ。

幸い、ゲーム知識に関してはどこかの誰かのおかげで無駄に馴染まされていたのでそう時間をかけずに飲み込めた。他の項目は早急に必要な情報でもなさそうなので、その都度引き出していくことにする。


先に自分のステータスについて確認していこう。


「表示」


僕はもう一度パネルを出現させ、メール以外の▽部分をタップする。

ちなみに、パネルを出す時は“ステータス”で無くとも良いらしい。


――――――

名前:アルテマ・A・レイリー (Lv.1)

種族:獣人-鳥人種-モデル(フクロウ) (Lv.1)

職業:無職 (Lv.-)

総合RES:0/100

RES1:0/10 RES2:-/-

HP:15

MP:20

STR(筋力):15

VIT(耐久力):5

MID(精神力):15

DEX(器用):10

AGI(敏捷):15

TEC(技量):10

LUC(幸運):5

種族スキル:『ノクターナリティ』『可翔Lv.1』

スキル:no data

称号:no data

TIM:364日22時間

装備▽

普通の服(鳥人仕様・上)普通の服(下)普通の靴(鳥人仕様)


メール▽

――――――


僕のここでの名前はアルテマ・A・レイリーと言うらしい。[DLF]によると、肉親は既に一人もおらず、ここの近くにある孤児院に世話になっているそうだ。年齢は17と8ヶ月。なんでも、今居る国では男児は18になると兵役の義務があるらしく、そのための準備期間として今は孤児院からある程度の自由行動を許可されているんだとか。


種族は獣人の中でもとりわけ鳥人種と呼ばれる種族。獣人はケモノの血が濃く出るかヒトの血が濃く出るか個体差が激しいそう。鏡がないので顔は分からないが、手や足を見る限り僕の場合はそこそこケモ度が高い方かも知れない。自分の顔を見たいような見たくないような。

ちなみに、見えている範囲は殆ど青い羽毛が生えている上、どうやら背中にも小さいながら翼があるといった感じになっている。


職業は無職、ここについては、18才になると適正のある職業の中から一つ選んで就けるそう。今後の楽しみである。


名前欄、種族欄、職業欄の横についてるLvはそれぞれ総合レベル、種族レベル、職業レベルといって、総合レベルは種族レベルと職業レベルの合算で求められる。


そしてRESリソースシステムについてだがこれはA・Oの要とも言えるシステムで、少々ややこしい。

まずリソースについてまとめるとこんな感じになる。


RESリソースとは

敵対生物を倒したときに奪える、もしくは何かを成し遂げた時に授かるポイント。用途は様々、スキルの取得やステータスの加算、スキルやアイテムのコストなど。また、一定以上集めるとレベルアップが出来る(総合RESを参照)。


つまりは経験値みたいなモノだと思って欲しい。

RES1、RES2はそれぞれ種族レベル、職業レベルに対応しており、これを満たすとレベルが上がる。

総合RESはスキルの取得などを行う方のポイント。いずれも同時に溜まっていく。


HP、MPなどは見ての通り。少し頼りない数字だが、レベルが上がれば増えていくシステムなので、今は仕方が無いだろう。


種族スキルについてはこんな感じ。


『ノクターナリティ』:(獣人種-夜行性生物共通)

→夜間時LUCを除く全てのステータスが5%上昇、夜間時の行動に補正。夜目が利く。


『可翔』:(鳥人種共通)

→地上5メートルまで自由に飛べる。翼へのダメージ量に応じたマイナス補正。


現時点では効果は微妙だが、種族レベルの上昇に伴い効果が上がるそうなので今後に期待と言うところ。


スキル、称号についてはナシ。これについては諸事情があるのだが、長くなるのでまた後回し。


TIMはゲームのサービス開始までの猶予時間。装備についても、翼やかぎ爪に対応した仕様になっていると言うだけで特になし。



ステータスの確認を終え、体に慣れるために柔軟体操をしていると、後ろから足音が聞こえてきた。

振り返ると同時に声がかかる。


「やっぱここにいたか。アルティ、飯だってよ。院長が呼んでる」


艶のある黒い羽毛に黒い瞳。ケモ度は十分の五、丁度中間と言ったところ。モデルはカラスだろうか?結構かっこいい。

勿論直接の面識は無いが、知識とこの体の経験によって僕は彼を知っている。


「オッケー、今行く」


立ち上がる。体になれてきたおかげか、始めのような不安定さはもう無い。

僕は彼の方に足を向けつつ、彼の情報を思い出す。


彼の名前はクロウ。僕と同じ17才で、孤児院では僕よりも先輩。僕の兄貴分。僕もクロウも四月の徴兵で王都に士官しに行くことになっているので、明日から一緒に訓練をする約束をしている。


僕がクロウに追いつくとクロウは近くにあった大きな樹の洞へと入っていく。僕もためらわずにそれに続いていく。

洞の中は下へ降りる階段が十数段あり、その後は土の中をまっすぐに進むことになる。

入り口以外は今の所全て壁に囲まれているが、所々に光るキノコが生えているためそこまで暗い道では無かった。


「こないだ珍しく行商人が来たときに……エイトん家のお袋さんが……」

「そんな事してたのかよ……エイトん家も大変だよな……」


既にほぼ定着して自身の記憶の一部と化した知識でクロウの雑談に答えつつ歩く事数分。通路の終わりに設けられた両開きのドアを二人で開く。


そこに見えたのは……!


上を見れば、森をかき分けてきれいな空が覗いている。下を見れば、渓流がきらきらと日の光を反射し、首を左右に回せば、深い峡谷の崖に添うようにして作られた木造の住宅や通り道。中空には至る所で様々な鳥人が飛び交っている。


圧倒された。感動した。魅了された。

胸が高鳴る。心が躍る。顔が綻ぶ。

この光景も事前に知識としては知っていた。その時には既に冒険心も疼いていた。ある種の覚悟が出来ていたと言えるだろう。


だが、だがしかし。実物は何十倍も……!!

あぁなんて。なんて美しいのだろうか。



僕はこれから、この美しくて愛しい世界を、生きていくことになるのだ。

それはもう、とてもとても…………

@主人公の言っていた『諸事情』について

話に組み込めるか怪しいのでここで解説しちゃいます。

17年間も暮らしていて何のスキルもRESも得られてないのはおかしくないか、という違和感への回答。

→ステータスシステムというのがA・O世界にて実装されたのがつい最近であるから。具体的には二年程前ある存在によって世界式の書き換えが行われた。

そのため全体的にまだレベルが低く、田舎の農村ではシステムの理解も浸透していないためレベル1も珍しくない。それでも普通いくらかのRESを持っているモノだが、どうせならまっさらな状態から始めた方が楽しいだろ、と考えた運営の配慮によって主人公は初期状態。

ちなみに、それまでの経験も無駄では無く、経験に応じた初期値、経験値ブースト、スキル取得時の消費リソースの低下などの補助があるため、各国の騎士達の中には既にレベル60オーバーの猛者もいたりする。


@主人公には見えないところ


獣人-鳥人種-モデル(フクロウ)

基礎値:HP MP 20

    他 10

+補正:STR(獣人種共通)、MID、AGI

-補正:HP(鳥人種共通)、VIT(鳥人種共通)、LUC

『ノクターナリティ』:(獣人種-夜行性生物共通)

→夜間時LUCを除く全てのステータスに5%の上昇(種族レベルの上昇1Lv辺り0.5%)、夜間時の行動に補正。


――――――

12000は書きました。

尚、内7000弱は削除しました。

話運びが難しいです。


主人公の容姿はアレです。パズ〇ラの転生ア〇ン先輩をイメージしていただければ。

何とか一週間以内に書き切りました。

ステータスの解説が一番きつかったです(モチベ的に)


文章がちょっとガタいですが気にしてると一ヶ月とか過ぎちゃうので(体験談)ストーリーを進めることを優先しています。


腰が痛いので寝ます。また来週。

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