(番外編)パルポラと子猫
土砂降りの週末。パルポラは魔ショップに生活用品の買い出しに出掛けていた。
ニュースによると3週間は振り続けるらしい。快晴の魔神が休暇に入ったらしい。
雨雲のさらに上空にうっすらと、小さい影が見えた。
「高級モッサリーナの手編み魔法の絨毯か、、、はぁ、、、いいご身分なこと、、ハハッ」
長靴で水たまりを堂々と歩くくらいが、パルポラの表現できる最大限のポジティブだ。
「はぁ」もちろんため息も漏れる。憂鬱な雨に打たれて、うなだれ下を見ると、視界の真ん中に子猫がいた。
「わぉ。下には下がいるもんだな。何やってんだお前。段ボールなんかに入れられて、もう壊れかけの家ってかハハッ」
「ニャ、、ニャ」子猫は細い声で鳴いた、
「いやいや、無理だって、わかるだろ。な」パルポラは少し屈んで拒んだ。
「ニャ、ニャー」甘えるような声で鳴く。
「そう、せがむなよ。おれはペットなんてごめんだぜ」
「ニャ、、、ニャー、ニャー」真剣な眼差しと目が合う。
背後から声がする。
「あの人、猫捨ててない?」「え、いや、やば」
向かい側の歩道を歩く人の声が聞こえた。パルポラは耳がとても良い。
「ニャニャニャッ、、、ニャー」最後の一押し!
「あ、あーもう。はぁ。わかったよ。あーもう」
パルポラは勢いよく抱きかかえ魔ショップに向かった。
「いらっしゃいま〜」魔ショップについた。
パルポラは鼻歌を歌ってはいないが、軽快にカゴに商品を入れていく。
まずは、なんと言ってもタオルケットだ。この濡れた体を拭いてやらんことにはどうにもならない。ただのタオルケットではない。ちょっとお高めの魔法の風の糸で編んだ布だから一瞬で乾く。(理屈は知らない)
「あとは、あれとこれと、、、おっと急がないと風邪をひいちまったらいけね」
少し急ぎ足で買い物を済ませ家に帰った。
子猫をタオルで拭いた。暖かいお湯で体を洗ってやった。ご飯もまあ、魔グロとか食べれるだろ。家にあったツナ魔缶を食べさせた。
「よし、じゃあお前はこの毛布の上に座ってろよ。俺はちょっと風呂に入る。」まぁ、言っても伝わんねーよな。
シャワーを浴びていると微かに誰かの喋り声が聞こえた気がする。
誰だ?盗人か?気分が上がって鍵を閉め忘れた?
音を立てないよう気をつけながら、静かに風呂を出る。洗面所のドアにゆっくり耳を近づける。
「いやー。渋い!ツナ魔缶は渋いなー!えー、いやーまぁそうか!うーん、いや、意外と猫とか好きそうやってんけどな〜。いや。あー。魔ヨネーズくらいは、かけてもらわんと、、、、」
これはまるで子猫の独り言じゃないか。恐る恐る、ドアを開け寝室に向かう。まだ音は立てない。静かに静かに。声が近づく。そしてゆっくりとリビングに入った。
「次、どうしよ。まじで。とりあえず雨が治るまではステイかー。くぅー。世知辛い!いや世知辛ッアッ」
目が合った。
「ッス。お疲れっす。あ、ニャーニャー」
もちろんつまみ出した。
「許してニャーン(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)」
ED「キャットウォーク」
背後から忍び寄るシャドウ
あなたを見つけた歩道
交わったんだ一期一会
きっと一生に一度ね
運命の出会い
魔法のように
何度だって描くストーリー
アイデンティティはキャット
その本性はパッド?
僕と君
相性はベリーグッド
月が瞳に映るtonight
\\ニャー//




