第12話 異世界再び
ある日の休日…
私たちは『異世界部』の部室に集まっていた。
私、優一君、排施君、金生君、天宮さん、安沢雄の6人が集まっていた。
みんなで雑談していた時だった。
「異世界に行こう。」
突然排施君がそう言った。
「唐突すぎるだろ!」
優一君がそうツッコんだ。
確かに唐突ね…
「あっちの世界での仕事も残ってるしね。それに…」
「それに?」
そこで排施君は黙り込んでしまった。
「ま、とりあえず、色々やり残してるからまた戻ろうって話ってわけっす。」
金生君が話を捕捉してくれた。
「それに、『異世界』には可愛い女の子がいっぱいいるっすからね!」
「みんな具体的にやり残してることは?」
「無視っすか⁉︎」
「私は特に。」
「俺は隠してあった肉まんを取りに行かなきゃ。」
隠してるの⁉︎
てか肉まん⁉︎
「道に落ちてるバナナの皮を回収しつつ、王族とか諸々に色々話さなきゃいけないからね。」
あの設定まだ続いていたのか。
「俺は女にモテる計画を進めないといけないっすから!」
あっそ。
「『異世界』でモンスターに陵辱されたり、辱めを受けたりして…、はぁはぁ…/////」
うわぁ…
相変わらずのドM具合に私はドン引きした。
「『異世界』?」
…
「「「「「……………え?」」」」」
「安沢、お前いたのか⁉︎」
「いたに決まってんだろ!」
安沢雄…バレてしまったのか?
「『異世界』があんのか?」
「「「「「ゴク…」」」」」
…
「めっちゃ楽しそうだな!」
「「「「「え?」」」」」
え、納得したの?
でもよくよく考えたら、コイツはバカだ。
いたのがこのバカなのは幸いだ。
まぁ、とにかく大丈夫だろう。
「さ、出発するぞ。」
排施君がそう言った。
私たち6人は某裏山まで来ていた。
ここに来たのは魔法を使うのを目撃されることを防ぐためだ。
「それじゃ、やるぞ…」
「「「「「「「「「お願いします!」」」」」」」」」
私たちはそう返事をした。
排施君の体から眩い光が出た。
「アプソリュート・ライ・ワープ!」
そしてあたりが光で包まれた。
「おぉ!ここが『異世界』か!」
私たちは『異世界』に戻って来た。
安沢は来るのは初めてだ。
場所は… スカーレットの森だ。
シャーロックの街の近くだ。
「さて、これから街に向かおう。」
排施君…いや、ここではレミリスか。
「みんな、ここでも僕のことは『花枝』か『排施』と呼ぶように。」
あ、そうなの?
じゃあ、ここでも排施君と呼ばせてもらうわね。
「じゃあ、行こうか…」
「待て。」
その時誰かの声が聞こえ、私は後ろを向いた。
そこに神田君がいた。
「神田!どうしてここに⁉︎」
「つけて来た、あいつらと一緒にな。」
そう神田くんが右を指差し、私はそこを見た。
「よ、優一!金生!」
「英智⁉︎」
「英智さんなぜここに⁉︎」
そこに英智君がいた。
「私たちもお忘れですかぁ?」
「4話ぶりの登場だわ。」
そこになんと、アリナとミーシャがいた。
「何でアリナとミーシャも?」
「俺が連れて来た。」
そう神田君が言った。
「お前たちが裏山へ行くのを見かけてな。怪しく思い跡をつけていたら、たまたま相澤と会ってな、そこからあの二人に出会して、四人で跡をつけて来ていまに至るってわけだ。」
マジか…
「とにかく、神田や英智にも『異世界』バレてしまったな…」
そう優一君が言った時…
「あ、おれ、知ってたぞ。」
「「…へ?」」
「いや。俺『異世界』を知ってた。」
「「マジで?」」
「おおマジ。」
私たち二人は訳が分からなくなってしまった、
その時…
「俺が教えたっすよ!」
金生!
アンタか!
ん?
あれ?
「というか金生…元から『異世界』を知っているような口調だな…」
「俺は排施に教えてもらったす!」
へぇ、排施君が…
排施君はその時どこか遠くを見つめていた。
「?」
私は首を傾げた。
それに気づいたのか…
「あ、あぁ、ちょっとな。」
排施君はそう言った。
「とりあえず、街行くっす!」
金生は元気よく出発して行った。
せいぜい死なないといいな。
「何で死ぬこと前提なんすか⁉︎」
心読むな気持ち悪い。
そうして私たちは街へ来た。
「そういや排施、なんでパーカーのフードかぶってんだ?」
安沢が排施君にそう尋ねた。
「言えねぇよ。」
排施君は即答した。
そりゃそうだ。
排施君はここでは『王女 レミリス・ソード・ドイル』なのだ。
今は『花枝排施』ではない。
そうして私たちは排施君と金生の案内で一軒家に着いた。
「あれ?宿じゃないのか?」
「いやいや、排施連れて普通の宿泊まれると思ってんすか! 普通の宿に泊まる?馬鹿馬鹿しい、間違ってますよ!騒ぎになるに決まってんじゃないっすか!罠だ、コイツは罠だ!コイツは1番の地雷なんすよ!それが罠だという証拠!」
うるさいな…
あと1番の地雷って…金生が言うな!
「とりあえず中入ろうぜ!」
安沢は何も考えていないバカだ。
「はぁ、はぁ、早く監禁プレイしてください…/////」
うん。
ドMは無視だ。
「お前ら、バカなこと言うな。花枝に失礼だろ。」
神田君、見事に正論を叩きつけたわね…
「はぁ…」
果たしてコイツらとうまくやって置けるのだろうか…
「は早くご飯にしましょうぅ!」
「早くハーレム計画の続きを…」
「武器を研いでもいいですか?」
クソうるさいな!
もう終わりだぞ!
監禁プレイは⁉︎
by 燈香




